解説
「南海征服」のフランク・ロイドが久しぶりにカムバックして製作監督するスパイ活劇。1954年作品。レスター・ヤードの原作から「ミシシッピの賭博師」のシートン・I・ミラーと「私刑される女」のスティーヴ・フィッシャーが脚色した。撮影は「ジャバへの順風」のジャック・マータ、音楽は「西部の掠奪者」のR・デイル・バッツ。「ジュリアス・シーザー(1953)」のエドモンド・オブライエンと「吹き荒ぶ風」のルース・ローマンが主演し、「闘う沿岸警備隊」のリチャード・ジャッケル、「命賭けて」のマーヴィン・ミラー、ヴィクター・セン・ユン、ウィット・ビッセルなどが助演する。
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ユーザーレビュー
「暗黒街脱出」のストーリー
中共支配下の上海で、西欧系在留者はウォルドーフ・ハウス・ホテルに押し込められていた。アメリカ生まれの医師ダン・メイナード(エドモンド・オブライエン)もその1人。警視庁長官ゾレグ大佐(マーヴィン・ミラー)のお気に入りと見られるリタ・キング(ルース・ローマン)は、抑留者一同の反感を買っていた。ある日、抑留者の1人リア・デヴェルノ(イヴェット・デュゲイ)が脱出しようとして失敗し、罰としてその夫エミリオ(ポール・ピサーニ)が殺されそうになったが、リタがゾレク大佐に取り入って中止させた。しかし、それでもリタの印象は好転したとはいえなかった。ペニーという子供が病気になったとき、リタの陰の尽力で入院させることができたが、そういう内情を知らない抑留者一同は彼女を赤の協力者だと思いこんでいた。重要な情報を握った画家ポール・グラント(ウィット・ビッセル)が脱出直前に殺されたとき、メイナードはリタが内報したものと誤解して面罵したが、リタは自分がグラントの脱出に協力していたことを告げた。メイナードは彼女に不明を詫び、今度は彼がグラントの情報をもって脱出することにした。リタの助けを得て、メイナードとグリア(リチャード・ジャッケル)の2人は脱出に成功した。グリアは潜水艦で日本へ行って情報を米陸軍に渡し、更に抑留者の氏名をジュネーブの赤十字代表に知らせた。これにより抑留者は全員釈放された。自由の身となったリタは霧に包まれた上海の路上で、暖いメイナードの手に迎えられた。
「暗黒街脱出」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「暗黒街脱出」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1954 |
公開年月日 | 1954年6月1日 |
製作会社 | リパブリック映画 |
配給 | リパブリック日本支社=NCC |
レイティング |
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