「膝射ちサム」のストーリー
1880年頃。テキサス北部のバンハンドルへ、2丁拳銃の伊達男サム・トリッガー(ロッド・キャメロン)が現われた。彼はセンチネルの町で殺された弟の復讐に来たのだが、メキシコ人にたぶらかされて怒る鞄売りの娘ダスティ(キャシー・ダウンズ)を慰めるやさしさも持っている。サムは保安官の目をくぐりセンチネルへ急ぐ。町はマットの支配下に賭博と殺りくに明け暮れていた。サムは安ホテルでジューンという美人と知り合う。ジューンはマットの情婦だがサムに魅かれる。ある夜サムは、このジューンの部屋から死体を運ぶ人影を発見、追射ちするが見失う。酒場に来てマットの輩下のクロケットの頬に傷のあるのを見て、これが犯人と殴るが、代りに襲いかかったジャックと大格闘となる。翌日、サムはダスティと再会、彼女の父親がマットに撃たれて死んだことを聞くが、更に殺された弟とダスティが婚約者だったと知り驚く。サムは父も恋人も奪ったマットに決闘を申し入れる。しかし所定の場所に来たのはマットの輩下3人。マットは3人にサムを挟撃させようとしたのだ。一瞬、双方の拳銃が火を吐いた。しかし倒れたのは3人。膝射ちサムの飛燕の拳銃さばきである。さらにマットの賭博場に乗り込んだサムはジャックとマットを射倒した。追いすがるジューンを残してサムは雨上りの道を去って行く。