解説
フランク・マンデル、オットー・ハーバッハ、ヴィンセント・ユーマンス、エミル・ナイトレイの合作による舞台劇「ノウ・ノウ・ナネット」の3度目の映画化で、1950年製作のテクニカラー・ミュージカル。「虹の女王」と同じくウィリアム・ジャコブスが製作し、デヴィッド・バトラーが監督した。脚色は「恋のブラジル」のハリー・クローク、撮影はウィルフリッド・M・クライン、音楽監督は「破局」のレイ・ハインドーフの担当。主演は人気歌手ドリス・デイ(「情熱の狂想曲」)と「虹の女王」ゴードン・マックレー、それに新進ダンサーのジーン・ネルソンで、「嘘クラブの女王」のイヴ・アーデン、「恋文騒動」のビリー・デ・ウルフ、「モンタナ(1950)」のS・Z・サコール、ビル・グッドウィンらが助演する。なお使用歌曲はアーヴィング・シーザー作詞ヴィンセント・ユーマンス作曲の“ティ・フォア・トゥ”はじめ全部で9曲である。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「二人でお茶を」のストーリー
1929年、米国がひどい経済恐慌に襲われた頃、百万長者のマクス氏(S・Z・サコール)も蒼くなっていたが、彼の財産を相続する姪のナン(ドリス・デイ)は、相変わらず楽しく歌と踊りを勉強していた。ナンの婚約者ラリー(ビリー・デ・ウルフ)は、彼女の財産がお目当てで彼の率いるショウ一座が財政難に苦しみ、なんとかナンに金をださせようとするが、彼女の秘書ポーリン(イヴ・アーデン)がしっかり者なので、ラリーも手を焼いた。ナンはラリー一座の歌手ジミー(ゴードン・マクレー)やダンサーのトミー(ジーン・ネルスン)と仲がよく、ことにジミーには恋心を抱いていた。ジミーがナンの才能を認めて舞台に立つことを勧めたとき、ラリーも彼女をスターにするから金を出してくれと頼み、ナンはそれならばとマクスに交渉した。だがマクスは一文なし、それを知らぬナンは、自分から48時間何事も“ノー”と返事をするという賭を約束して、強引に伯父を承諾させた。ラリィの一座はナンの邸でショーの練習をはじめ、ナンとジミーの仲も深まっていくが、ナンは求婚されても“イエス”といえず、大いに苦しみ抜いて賭に勝った。が伯父の財産は空っぽ、一同はまったく行きづまるが、ポーリンが金持ちと結婚して、やっとショーを開く資金を得、ナンは観客の喝采のうちに、ジミーやトミーと一緒に舞台の上で歌い踊りまくるのだった。ナンとジミーが結ばれたことももちろんである。
「二人でお茶を」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「二人でお茶を」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ミュージカル |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1950 |
公開年月日 | 1952年6月7日 |
上映時間 | 98分 |
製作会社 | ワーナー・ブラザース映画 |
配給 | ワーナー・ブラザース日本支社 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | モノラル |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1952年6月下旬号 | グラフィック 二人でお茶を |
1952年8月下旬号 | 外國映画批評 二人でお茶を |