解説
2度の結婚に失敗した世間知らずの富豪の娘が、ひょんなことから軍隊に入り、騒動を起こしながらも自我を確立していく姿を描くコメディ映画。製作総指揮は主演も兼ねるゴールディ・ホーン、製作・脚本はナンシー・マイヤーズ、チャールズ・シャイアー、ハーベイ・ミラー、監督は「メーン・イベント」のハワード・ジーフ、撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はビル・コンティ、編集はシェルドン・カーンが各々担当。出演はゴールディの他にアイリーン・ブレナン、アーマンド・アサンテ、ロバート・ウエッバー、サム・ワナメイカー、バーバラ・バリー、マイクル・プレイス、ハリー・ディーン・スタントンなど。
映画館で観る
配信で観る
TVで観る
「プライベート・ベンジャミン」のストーリー
1度結婚に失敗しているジュディ・ベンジャミン(ゴールディ・ホーン)は、今、2度目の結婚式を迎え、幸せの絶頂にいた。父のテディ(サム・ワナメイカー)と母ハリエット(バーバラ・バリー)の過保護のもとで育った彼女は28歳になるのに世間知らずで子供のような娘だ。しかし、この2度目の結婚も、夫のトン死で彼女を思いがけない方向に歩ませる結果となった。傷心の彼女を、新兵徴募官のジム・バラード軍曹(ハリー・ディーン・スタントン)が口説きおとしたのだ。軍隊がまるで天国のような所だと信じた彼女は、早速新兵訓練基地へと乗り込んだ。しかし、そこはルイス(アイリーン・ブレナン)というベテランの女大尉が厳しく見はるジュディにとっては恐ろしいところだった。開始された特訓ではヘマばかりやらかすジュデイ。しかし、実戦ゲームで思わぬ大勝利をもたらし、ジュディは落下傘部隊の統率者で基地の司令官であるソーンプッシュ大佐(ロバート・ウェッバー)に気に入られることになる。しかし、彼は、ジュディにあらぬ好意を寄せ、思いあまって訓練中に彼女に抱きついた。そのことを彼の弱味に、彼女は念願のベルギーのNATO基地勤務を果たすことに成功する。そこを希望したのは、以前に出会ったハンサムなフランス人医師アンリ(アーマンド・アサンテ)に再び会いたかったからだ。パリでアンリと再会した彼女は幸福な時を過ごし、アンリは彼女にプロポーズする。しかし、しばらくつき合ううちに、アンリが以前の恋人に未練があることや、意外に金持ち特有の俗物的な面をもっていること等、ジュディを悩ませた。そして、結婚式の当日。アンリが式に遅れたことでジュディの不満がついに爆発。彼をなぐり倒すと、彼女は純白のウエディング・ベールを取りはらい、強い足どりで式場を去るのだった。
「プライベート・ベンジャミン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「プライベート・ベンジャミン」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1981 |
公開年月日 | 1981年4月25日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | ホーン・マイヤース/シャイヤー・ミラー・プロ作品 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1981年4月下旬号 |
グラビア プライベート・ベンジャミン 特集 「プライベート・ベンジャミン」 1 誰かに庇護されてる限り大人になれない女の子 特集 「プライベート・ベンジャミン」 2 みごとに今日的な笑いのバイタリティ 特集 「プライベート・ベンジャミン」 3 ゴールディ・ホーンの女優としての証明 特集 「プライベート・ベンジャミン」 分析採録 |
1981年5月上旬号 | 外国映画批評 プライベート・ベンジャミン |
1981年6月上旬号 | 外国映画紹介 プライベート・ベンジャミン |