解説
孤独死した人の葬儀を執り行う公務員の姿を描く人間ドラマ。監督は、「フル・モンティ」プロデューサーのウベルト・パゾリーニ。出演は、「思秋期」のエディ・マーサン、ドラマ『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』のジョアンヌ・フロガット。第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門監督賞含む4賞受賞。
「おみおくりの作法」のストーリー
ロンドンの南部、ケニントン地区の公務員である44歳のジョン・メイ(エディ・マーサン)の仕事は、孤独死した人の葬儀を執り行うことである。几帳面な彼は死者の家族を見つける努力を怠らず、その人のために葬礼の音楽を選び、弔辞を書く。規則正しい仕事と生活をしながら、ジョン・メイはいつもひとりだった。ある日の朝、ビリー・ストークという年配のアルコール中毒患者の遺体が、ジョン・メイの真向いのアパートで発見される。自分の住まいの近くで、その人を知らぬままに人が孤独死したという事実にショックを受けるジョン・メイ。さらにその日の午後、彼は仕事に時間をかけすぎるという理由で解雇を言い渡される。最後の案件となったビリー・ストークのために、ジョン・メイはこれまで以上に情熱を傾ける。ビリーの部屋にあった古いアルバムで満面の笑顔の少女の写真を見つけた彼は、イギリス中を回り、ビリーの人生のピースを組み立てていく。旅の過程で出会った人々と触れ合ううち、ジョン・メイにも変化が訪れる。自然と自分を縛ってきた決まりきった日常から解放されたジョン・メイは、いつもと違う食べ物や飲み物を試し、知り合ったばかりのビリーの娘ケリー(ジョアンヌ・フロガット)とカフェでお茶をする。まもなくビリーの葬儀が行われることになっていたある日、ジョン・メイは人生で初めての行動に出る……。
「おみおくりの作法」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「おみおくりの作法」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス イタリア |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2015年1月24日 |
上映時間 | 91分 |
製作会社 | Redwave Films, Embargo Films |
配給 | ビターズ・エンド(提供:ビターズ・エンド=サードストリート) |
レイティング | 不明 |
アスペクト比 | 不明 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 不明 |
公式サイト | http://bitters.co.jp/omiokuri/ |
コピーライト | (C)Exponential (Still Life) Limited 2012 |
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