解説
同性愛者や性同一性障害のある者、フェティシズムに耽溺する者など、セクシャル・マイノリティらの多様な生き方を真正面から捉えたドキュメタリー。漫画家やバーの経営者としての顔を持つほかフェティッシュイベントを手がける大黒堂ミロを中心に、日中は男性として会社勤めをする性同一性障害者、ドラァグクイーン、緊縛愛好家らが登場。一般的な常識を超越し自らの性的指向に忠実に向き合い、他者を排除しない彼らの姿が浮き彫りになる。2014年にはフランス・パリでも上映された。監督は新しい町づくりに取り組む大阪市西成区の試みを追ったドキュメンタリー「未来世紀ニシナリ」が第81回キネマ旬報ベスト・テン文化映画第3位になった田中幸夫。2014年4月12日より神戸元町映画館にて初公開され、2015年1月10日より新宿武蔵野館で公開された。
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「ITECHO 凍蝶圖鑑」のストーリー
大阪・淀川の河川敷で大黒堂ミロらレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、いわゆるLGBTたちが関西難民ディと称した焼肉パーティを開いている。ゲイである大黒堂ミロは漫画家やバーの経営者としての顔を持つほか、フェティッシュイベントを手がける。ゲイは子どもを産めないからアートを産むと言う彼は、昭和のアングラ文化を引き継ごうとしている。ほか、性同一性障害を抱え、昼は男として会社勤め、夜は仲間のいる女装スナックに通うあずみ、ドラァグクィーンの先駆けのひとりであるシモーヌ深雪、ゴシックな作品を制作しパリのエロティシズム美術館で写真展を開いた写真家・谷敦志、刺青師の彫修羅、ゴムフェチのunderlineと濡れたり汚れたりすることに強い関心をもつウェット&メッシーというフェティシズムを持つaiら、己の指向に真摯に向き合う者たちが登場。さらに、大黒堂ミロが引きあわせたサディストの夫とマゾヒストの妻の結婚10周年パーティの模様が映し出される。彼らは皆様々なセクシャリティを持つが、比較したり排除したりせずに互いを認め合っている。自らの性に忠実に生きる彼らの多様な生き方に迫る。
「ITECHO 凍蝶圖鑑」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ITECHO 凍蝶圖鑑」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2015年1月10日 |
上映時間 | 77分 |
製作会社 | 風楽創作事務所(企画:風楽創作事務所) |
配給 | 風楽創作事務所(配給協力:細谷隆広) |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://itecho.jp/ |
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