解説
「極道大戦争」の市原隼人主演による群像劇。生徒の自殺がトラウマとなりホテルコパンで働き始めた元教師・海人。以前の活気を取り戻そうと躍起になるオーナーや不愛想な従業員と共に働いていたある日、ワケありの宿泊客が次々と訪れる。共演は「紙の月」の近藤芳正、「忘れないと誓ったぼくがいた」の大沢ひかる、「ガキ・ロック」の前田公輝、「ファイナル・ジャッジメント」の水田芙美子、「TOKYO CITY GIRL」の栗原英雄、「水の声を聞く」の玄理、「ハヌル SKY」の大谷幸広、「山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の李麗仙、「うなぎ」の清水美沙。「7s セブンス」などのプロデューサーを務めた門馬直人の長編監督デビュー作。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家上島春彦撮影が良く、照明も凝りまくっておりこれでも星を足した。美術設定も大がかりでかなり予算を使っているのは間違いないが、肝心の物語が未熟。ただし偽教祖さまの偽予言がち... もっと見る
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映画評論家北川れい子長野県白馬村のさびれかけたホテルというリアルな設定と、週刊誌のこぼれ記事にでもなりそうな曰くありげな10人の客たち。ホテルのオーナーや従業員たちも悩みを抱えてい... もっと見る
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映画評論家モルモット吉田グランド・ホテル形式で丁寧に描かれる群像劇に好感を持って観たが、全員がえらく前向きな結末に向かって進むので、キレイ事の感が拭えず。「さよなら歌舞伎町」が性を発露... もっと見る
「ホテルコパン」のストーリー
1998年長野オリンピックの賑わいが嘘のように閑散としている2016年の長野県白馬村。東京で中学教師をしていた海人祐介(市原隼人)は、2年前からホテルコパンで働いている。オーナーの桜木(近藤芳正)は、オリンピックの時のような活気を取り戻そうと躍起になるのだがそう簡単に客は集まらない。もう一人の従業員・ユリ(玄理)は、そんな桜木を尻目に無愛想に淡々と働いていた。ある日、偶然にも数組の宿泊客がホテルを訪れる。だがやってきたひとりの女性客の顔を見て、海人は顔をこわばらせ過呼吸に陥ってしまう。その女性・千里(清水美沙)は、海人が教師時代に担任した生徒・守(狩野見恭兵)の母親であった。守は中学校でいじめを受け、彼を救おうとした海人の努力も虚しく自ら命を絶ってしまったのだ。一方、他の滞在客もそれぞれ問題を抱えていた。LINE依存症の美紀(大沢ひかる)と愛情に戸惑う班目(前田公輝)のカップル、多額の負債を抱える宗教団体の教祖・段来示(栗原英雄)、逃亡した資産家令嬢・ひかる(水田芙美子)、昔は脚光を浴びていた老女優・舟木(李麗仙)、罪悪感に悩む付き人・澤井(大谷幸広)。そしてホテルオーナーの桜木もまた、離婚した妻・美智代(遠山景織子)と娘・歩(山田望叶)と偶然再会してしまう……。
「ホテルコパン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ホテルコパン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2016年2月13日 |
上映時間 | 135分 |
製作会社 | and pictures |
配給 | クロックワークス |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://hotelcopain.com/ |
コピーライト | (C)2015 and pictures inc. |
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