牡蠣工場

かきこうば OYSTER FACTORY
上映日
2016年2月20日

製作国
日本 アメリカ

制作年
2015
上映時間
145分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派

check解説

「選挙」などで知られるドキュメンタリー作家、想田和弘の“観察映画”第6弾。瀬戸内海に面した町・岡山県の牛窓にある牡蠣工場で働く人々の姿を通して、グローバル化、少子高齢化、過疎化など、様々な社会問題を浮き彫りにする。2015年8月にスイスで開催された第86回ロカルノ国際映画祭に正式招待された。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画・漫画評論家
    小野耕世
    人々の生活風景は小さな部分から次第に変っていき、気がついたときには時代が変っていた。それは新しい「スター・ウォーズ」の映画を観ても感じたが(この比較を笑って下さ... もっと見る
  • 映画ライター
    中西愛子
    瀬戸内海にのぞむ岡山の町・牛窓。牡蠣の産地。この地に数週間入り込み、カメラを回す想田和弘が、人々の暮らしの中からグローバル化、少子高齢化、過疎化、震災など、いま... もっと見る
  • 映画批評
    荻野亮
    夢中になって見ていた。瀬戸内の冬を呼吸するような編集のリズムがとてもよい。小さな漁港から移民労働や震災復興といったニッポンの現在が浮き彫りになる構成だが、想田監... もっと見る

「牡蠣工場」のストーリー

瀬戸内海に面した岡山県の牛窓。現在は瀬戸内市の一部になっているものの、“日本のエーゲ海”とも呼ばれ、万葉集では柿本人麻呂によって歌にも詠まれるほど古くから知られた町だ。岡山は広島に次ぐ日本有数の牡蠣の産地であり、養殖された牡蠣の殻を取り除く“むき子”の仕事は、代々地元の人々が担ってきた。しかし、かつて20軒近くあった牛窓の牡蠣工場は、今では6軒に減り、過疎化による労働力不足で、数年前から中国人労働者を受け入れ始めたところもある。東日本大震災で家業の牡蠣工場が壊滅的打撃を受け、宮城県南三陸町から移住してきた渡邊さんは、ここで工場を継ぐことになった。そして、2人の労働者を初めて中国から迎えることを決めたものの、中国人とは言葉が通じず、生活習慣も異なる。隣の工場では、早くも途中で中国に帰る脱落者が現れた。果たして、牛窓の牡蠣工場の運命は……?

「牡蠣工場」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「牡蠣工場」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 日本 アメリカ
製作年 2015
公開年月日 2016年2月20日
上映時間 145分
配給 東風 gnome
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
公式サイト http://www.kaki-kouba.com/
コピーライト (C)Laboratory X, Inc.

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