解説
熊本県人吉市にある看護師養成機関を舞台にした青春群像劇。自らの意志で看護の道を選んだ若者たちが、葛藤しながら命と対峙していく。出演は、「校歌の卒業式~キボウノトビラ~」の桐島ココ、「セーラー服と機関銃 卒業」の榎木孝明。監督は、「シェリー」助監督などを経て本作が監督デビューとなる足立内仁章。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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評論家上野昻志導入部分で、もう少しメリハリ良くいかないか、と思ったが、看護師養成の具体的な話になって、語りのリズムは気にならなくなった。機材を使っての練習から生身の人間相手、... もっと見る
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映画文筆系フリーライター、退役映写技師千浦僚前半に幾つものくすぐりと小さなギャグがちょこちょこ入るのは邪魔な気がした。医療や看護の場に人間の生の様相があらわれてくることに着目していながら、観ているこちらが... もっと見る
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文筆業八幡橙熊本を舞台に描かれる、看護学生たちが実習中に接する人々の人生悲喜こもごも。一人孤独に末期を迎えんとする男を演じる榎木孝明の鬼気迫る演技は一見の価値あり。ただ、夫... もっと見る
「スクール・オブ・ナーシング」のストーリー
幼いころに母を亡くした木津川あかね(桐島ココ)は、母が入院していた病院で様々な人生が交錯する光景を目の当たりにする。15年後、看護師を目指すあかねは熊本県人吉市の看護師養成機関で、性別も年齢も境遇も異なる仲間たちと学内演習に励んでいた。地球防衛軍を夢見ていた丹羽幸助(大和田健介)、シングルマザーの寺田玲子(佐伯日菜子)、30を過ぎて居酒屋をリストラされた栗原俊夫(木村知幸)ら様々な事情を抱える周囲の人間たちと同様に、あかねもまた、父の新しい恋人に複雑な思いを抱えていた。来たる実習に向け、睡眠不足に陥りながらも互いに励まし合い、奮闘するあかねたち。そしてついに病院での実習を迎える。熟女マニアの和尚・竹林宗観(真柴幸平)の担当となった幸助は、自分を生意気な若者と思い込んだ頑固な宗観に必死で話しかける。玲子が担当するガン性髄膜炎を患う緒方澄子(今本洋子)は、夫・総一(木元としひろ)の浮気を疑っていた。病室で分かれた夫と言い争いを繰り広げる三木本文(愛華みれ)を担当する俊夫は、彼女の血圧が上がらないか気が気ではない。そしてあかねは、余命わずかな古村明(榎木孝明)の担当となる。自分の死期を悟り、病室に葬儀屋を呼ぶ古村にあかねは面食らうが、父親のような包容力を持つ古村に緊張が和らぎ、古村も素直なあかねに心を開く。あかねたちは、学内演習とは番う現実に戸惑いながらも、次第にそれぞれの患者との交流を深めていく。しかし、あかねの些細な一言で古村が心を閉ざしてしまう。日々の実習や実習記録の提出に追われ、看護とは何かを見失っていたあかねは古村の葛藤に触れ、大切なのは患者の本当の苦しみに寄り添うことだと気づき、古村の願いを叶えようとする……。
「スクール・オブ・ナーシング」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「スクール・オブ・ナーシング」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2016年3月19日 |
上映時間 | 116分 |
製作会社 | (企画:スタジオレヴォ 制作プロダクション:クロニクル) |
配給 | スタジオレヴォ |
レイティング | 一般映画 |
公式サイト | http://nurse-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2015「スクール・オブ・ナーシング」製作委員会 |
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