解説
欠陥だらけのマイ・ホームを悪戦苦闘して改築するカップルを描いたコメディ。エグゼクティヴ・プロデューサーは「カラーパープル」のスティーヴン・スピルバーグとデイヴィッド・ガイラー。製作はフランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ、アート・レヴィンソン。監督は「シティヒート」のリチャード・ベンジャミン。脚本はデイヴィッド・ガイラー。撮影はゴードン・ウィリス、音楽はミシェル・コロンビエが担当。出演はトム・ハンクス、シェリー・ロング、アレクサンダー・ゴドノフなど。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
トム・ハンクスが出ている映画、たくさん観ているけど、こんなに若いトム・ハンクスとは初めてだな。
コメディ出身のトム・ハンクスとしてはスラップスティック・コメディは真骨頂でしょう。
何カ所かはちょっとと思うところもあるけど。例えば、コンセントを抜いてからのピタゴラスイッチだけど、コンセントを抜くのがわざとらしいね。例えば、足に引っかかってコンセントが抜けてしまうとか、にしたら?
それでも、ほぼOK。単純に笑えた。
恋敵とのやりとりとか、最後はいい人になるとか、そんなのスラップスティックには枝葉末節でどうでもいい。ラストのハッピーエンドもどうでもいい。最後の最後、まあ、そんなオチも用意しておいてもいいかな。
相手役のシェリー・ロングって知らなかったんだけど、可愛いじゃないですか。ウェキおじさんに教えてもらったら、彼女の日本公開映画、観ていなかった。
「マネー・ピット」のストーリー
ロック・グループ専門の弁護士のウォルター(トム・ハンクス)とヴィオラ奏者のアンナ(シェリー・ロング)は熱愛中。金のない二人は、アンナの前夫で世界的な名指揮者マックス(アレクサンダー・ゴドノフ)のアパートで同棲生活を送っている。マックスが一年間の予定で演奏旅行している間、彼の許可を得て部屋を借りているのだが、突然、マックスが予定を早めて帰ってきたため追い出されてしまった。文無しの二人が買える家など、なかなか見つからない。そんな時、ウォルターの友人の不動産業者ジャック(ジョシュ・モステル)が紹介してくれた物件は信じられないほどの好条件だった。白い洒落た二階建の一軒家で、売値が破格に安いのだ。二人はすぐに契約し、喜びいさんで新居に入った。ところが--到着早々、玄関のドアがはずれ、レンジを使うと電気がショートし、水道の蛇口をひねると泥水が飛び出し、さらに二階に通じる階段がくずれ落ちてしまった。とんでもない欠陥住宅だったのだ。二人は大金を工面して大修理を行わなければならなくなった。やがて、大勢の大工がやってきて改修工事が始まったが、モトがひどいだけに作業がなかなかはかどらない。この“金喰い虫”をめぐって二人の仲は次第に険悪になり、さらに、アンナに未練のあるマックスが彼女とヨリを戻そうと接近、ついにひと晩ベッドを共にしてしまった。そのことをウォルターは知ってしまい、二人の仲はもう絶望的。そんな時、ウォルターのミスがきっかけで、せっかく組まれた足場が次々とドミノ倒しのごとく、くずれ落ちてしまった。呆然とする二人だが、とにかく、改修工事が終わるまでは一緒にいようと約束。そして--工事は無事に終了、家は見事に生まれかわった。約束どおり、ウォルターとアンナは別れようとするが、二人の仲も新居同様、いつの間にか修復されて、以前よりも強い愛で結ばれているのに気づくのだった。
「マネー・ピット」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マネー・ピット」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1986 |
公開年月日 | 1986年12月20日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | アンブリン・エンターテインメント(ユニバーサル映画) |
配給 | ユニヴァーサル=UIP |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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