ホドロフスキーの虹泥棒
ほどろふすきーのにじどろぼう THE RAINBOW THIEF
解説
「サンタ・サングレ 聖なる血」のアレハンドロ・ホドロフスキー監督のファンタジー。製作から26年の時を経て、日本初公開。昏睡状態の大富豪ルドルフの遺産を相続する可能性があることを知った甥メレアーグラ。姿を消した彼はコソ泥のディマと暮らしながら、ルドルフの死を待ちわびていたが……。出演は、「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール、「ドクトル・ジバゴ」のオマー・シャリーフ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのクリストファー・リー。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「ホドロフスキーの虹泥棒」のストーリー
飼い犬のダルメシアンにしか興味がない風変わりな大富豪、ルドルフ(クリストファー・リー)はある夜、彼の遺産にしか興味のない親族を招いて晩餐会を開く。その最中、ルドルフの常連の売春婦達“レインボウ・ガール”が到着し、招待客を差し置いて乱痴気騒ぎをするルドルフは、その場で心臓発作になり昏睡状態に陥ってしまう。早くも遺産について言い争う親族たちは、ルドルフと同じく風変わりな甥のメレアーグラ(ピーター・オトゥール)に全ての遺産が渡ってしまうのではないかと気を揉んでいた。親族たちのやり取りを聞いたメレアーグラは、愛犬クロノスと共にその場を静かに去る。5年後、愛犬クロノスに死なれたメレアーグラは、コソ泥のディマ(オマー・シャリーフ)と地下下水道で暮らしていた。二人はルドルフの死と、相続できるはずの遺産を待ちわびていたが……。
「ホドロフスキーの虹泥棒」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ホドロフスキーの虹泥棒」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファンタジー ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1990 |
公開年月日 | 2016年11月12日 |
上映時間 | 92分 |
配給 | アーク・フィルムズ(配給協力・提供:是空) |
レイティング | |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ステレオ |
公式サイト | http://www.rainbowthief.jp/ |
コピーライト | (C) 1990 Rink Anstalt / (C) 1997 Pueblo Film Licensing Ltd |
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