解説
藤沢周の同名小説を「私の男」の熊切和嘉監督が綾野剛主演で映画化。剣道五段の腕前を持ちながら、ある出来事がきっかけでアルコール漬けの自堕落な生活を送る矢田部研吾。そんな彼の前に、やがて研吾と宿命の対決をするラップ好きの高校生・羽田融が現れる。共演は「ディストラクション・ベイビーズ」の村上虹郎、「もらとりあむタマ子」の前田敦子、「函館珈琲」の片岡礼子、「駆込み女と駆出し男」の神野三鈴、「永い言い訳」の康すおん、「家族はつらいよ」の風吹ジュン、「映画 深夜食堂」の小林薫、「モヒカン故郷に帰る」の柄本明。脚本の高田亮、撮影の近藤龍人、美術の井上心平ら「そこのみにて光輝く」のスタッフが再結集。音楽は「味園ユニバース」「モヒカン故郷に帰る」の池永正二が務める。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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評論家上野昻志綾野剛と村上虹郎との対決が軸なのだが、一方に綾野と父親の小林薫の父子関係が、かなり重く絡む。つまり、父殺しの罪障感をどう克服するかというところに、若い好敵手が現... もっと見る
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映画評論家上島春彦この監督の作品は映像効果があざといとして嫌う人もいる。しかし今回のはその側面、抑え気味。トラウマを抱えた若者二人の剣道による対決がメインである。溺死寸前の体験を... もっと見る
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映画評論家モルモット吉田撮影所時代なら三隅研次と雷蔵の「剣」になるところだが熊切と綾野が今撮るとこうなるという意味では興味深い。村上がどうやって独特の構えを習得したかも省略するので、こ... もっと見る
「武曲 MUKOKU」のストーリー
海と緑の街、古都・鎌倉。剣道五段の腕前を持つ矢田部研吾(綾野剛)は、幼い頃から剣道の達人だった父(小林薫)に鍛えられ、その世界で一目置かれる存在となった。ところが、父にまつわるある事件から、研吾は生きる気力を失ってしまう。アルコール漬けで自堕落な日々を送り、駅ビルの警備員をしながら細々と生きる研吾。母は既に亡く、かつて“殺人剣の使い手”と言われた父は病院で植物人間状態であった。そんななか、研吾のもう一人の師匠である光邑師範(柄本明)が彼を立ち直らせようと、ラップの作詞に夢中な高校生・羽田融(村上虹郎)を送り込む。実は彼こそが、本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主だった。研吾は融に父と同じ“天性の剣士”を見る。光邑師範の教えにより、二人は人間として、剣士としての精進を積んでいくが……。
「武曲 MUKOKU」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「武曲 MUKOKU」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 文芸 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2017年6月3日 |
上映時間 | 125分 |
製作会社 | TCエンタテインメント=TBSサービス=巌本金属=TBSラジオ=木下グループ=ひかりTV=ツインズジャパン=ソニーPCL(制作プロダクション:ツインズジャパン) |
配給 | キノフィルムズ/木下グループ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://mukoku.com/ |
コピーライト | (C)「武曲 MUKOKU」製作委員会 |
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