解説
2016年10月に急逝した巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作。1945年、スターリンがポーランドへと侵略の手を伸ばす中、画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキは社会的リアリズムの方針と自身のアートが歩み寄ることを拒否。大学教授の椅子から追放されてしまう。脚本はアンジェイ・ワイダと「カティンの森」の原作者アンジェイ・ムラルチク。撮影を「ゴーストライター」のパヴェウ・エデルマンが担当。出演は「パン・タデウシュ物語」のボグスワフ・リンダ、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』のゾフィア・ヴィフラチュ。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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批評家。音楽レーベルHEADZ主宰佐々木敦私はけっしてワイダの良い観客ではなかったが、遺作となった本作を観ているとやはり感慨深い。実在のポーランドの前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの伝記映画で... もっと見る
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TVプロデューサー山口剛国家主義、全体主義、端的に言えばスターリン主義への怒りを込めた批判を生涯続けてきたワイダにふさわしい遺作だ。教え子に慕われる人間味豊かな老画家は体制に服従しない... もっと見る
「残像」のストーリー
1945年。スターリンがポーランドへと侵略の手を伸ばす中、アヴァンギャルドなスタイルで有名なポーランド人画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(ボグスワフ・リンダ)は、社会的リアリズムの方針と自身のアートが歩み寄ることを拒否。それによって大学の教授の椅子から追放され、美術館の壁からも作品が排除されてしまう。だが彼は、数名の学生たちの協力を得ながら党に対して闘いを挑み、文化人の全体主義に対するアーティスティックなレジスタンスのシンボルとなっていく……。
「残像」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「残像」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 アート ドラマ |
製作国 | ポーランド |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年6月10日 |
上映時間 | 99分 |
製作会社 | (制作:アクソン・スタジオ=ポーランドテレビ局=国立視聴覚研究所=ポーランド映画芸術院=トゥムルト基金) |
配給 | アルバトロス・フィルム 提供:ニューセレクト |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://zanzou-movie.com/ |
コピーライト | (C)2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage-Fundacja Tumult All Rights Reserved. |
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