話す犬を、放す
はなすいぬをはなす GOOD BYE, TALKING DOG
解説
第13回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016のオープニング作品として上映されたヒューマンドラマ。売れない女優のレイコはやっと掴んだ映画出演のチャンスに舞い上がるが、レビー小体型認知症を発症した母ユキエに振り回され、撮影に集中できず……。監督・脚本は、「嘘つき女の明けない夜明け」の熊谷まどか。出演は、「蛇イチゴ」のつみきみほ、ドラマ『コピーフェイス~消された私~』の田島令子、「ボクの妻と結婚してください。」の眞島秀和、「モーターズ」の木乃江祐希。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「話す犬を、放す」のストーリー
売れない女優・下村レイコ(つみきみほ)は、俳優スクールで教えながら芝居を続けていた。そんな彼女のもとに、学生時代の劇団仲間で、今は人気俳優となった三田大輔(眞島秀和)から映画出演の話が舞い込む。レイコは突然のチャンスに舞い上がるが、母のユキエ(田島令子)から電話がかかってくる。ユキエは、昔飼っていた犬のチロが時々帰ってきて困惑していると言う。ユキエはレビー小体型認知症を発症し、チロの幻視に悩んでいるのだ。レイコはユキエを一人にするわけにはいかず、母親を連れて監督と作品出演の面接に臨む。監督の山本(木乃江祐希)はベビーカーを押しながら現れた。子どもを産んで間もない女性監督の山本は、「子どもをイイワケにしたら負けだと思って」と言う。彼女に触発されたレイコは、映画出演と母との生活を両立させようとする。しかし、早速ユキエが風邪薬の副作用で発作を起こす。さらにスニーカーを買おうとショッピングセンターに出かけたユキエが騒ぎを起こし、レイコのリハーサル中に警備員から連絡が入る。レイコは母の発病で演技に集中できず、自身の在り方に中途半端さを感じ、万事休すと止める監督たちを振り切って撮影現場を立ち去る。そんな折、母はチロについて意外なことを打ち明ける……。
「話す犬を、放す」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「話す犬を、放す」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファミリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年3月11日 |
上映時間 | 84分 |
製作会社 | 埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ |
配給 | アティカス 配給協力:シナジー |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://hanasuinu.com/ |
コピーライト | (C)2016埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ |
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