解説
獲物の毛皮や頭だけを目的に動物を狩猟するレジャー“トロフィー・ハンティング”の実態に、「パラダイス」三部作のウルリヒ・ザイドルが独自の映像メソッドで迫るドキュメンタリー。ハンターやハンティング・ロッジのオーナー、ガイドの原住民らを取材する。第73回ヴェネチア国際映画祭、第41回トロント国際映画祭、第29回東京国際映画祭正式出品作品。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈ザイドルの芸術作品だと思えば得心もいくが、トロフィー・ハンティングがテーマのドキュメンタリーとして観ると面食らう。ドキュメンタリーというジャンルで、ザイドルの好... もっと見る
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映像演出、映画評論荻野洋一生きるためではなく、楽しむために狩猟に興じる白人ハンターたちを、本作は直接的に裁くことはしない。だが画面を見ながらヘドが出る思いに囚われぬ観客は、一人もいないだ... もっと見る
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脚本家北里宇一郎さすが「パラダイス三部作」の監督だ。ハンティングを描いて単純な善悪論に堕していない。白人ハンターたちが狩猟への想いを語る。論理的である。が、その口調にどこか後ろ... もっと見る
「サファリ(2016)」のストーリー
野生動物の楽園、アフリカで、ハンターは茂みに身を隠し、息を潜める。風下にいることを確認しながら獲物との距離を詰め、スコープを覗き込み、息を殺す。高鳴る鼓動を感じ、数秒後、乾いた草原に発砲音が鳴り響く。大きな動物が倒れこむ音が聞こえ、仕留めたばかりのキリンが力なく横たわり、ゆっくりと首を振る。その横で歓喜に溢れるハンターたち……。2015年、SNSに投稿された、アメリカ人歯科医師と殺されたばかりのライオンを写した写真が世界を怒り狂わせた。現在アフリカ諸国では獲物の毛皮や頭だけを目的に動物を狩猟するレジャー“トロフィー・ハンティング”が一大観光資源となり、野生動物が合法的に殺されている。ナミビアでハンティングをするドイツとオーストリアからのハンターたちは悪びれることなくハンティングへの情熱を語り、ハンティング・ロッジを経営するオーナーは地域への貢献とビジネスの正当性を主張する。そして、サファリをガイドする原住民たちは黙々と毛皮を剥ぎ、肉を解体する。オーストリアの鬼才ウルリヒ・ザイドルが独自の映像メソッドで、トロフィー・ハンティングの実態を描き出す。
「サファリ(2016)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「サファリ(2016)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | オーストリア |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2018年1月27日 |
上映時間 | 90分 |
配給 | サニー映画宣伝事務所 |
レイティング | |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://www.movie-safari.com/ |
コピーライト | WDR Copyright (C) Vienna 2016 |
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