解説
世界各地の映画祭で称賛を浴びた新鋭・鈴木洋平監督の長編デビュー作。ある一軒家で発生した父子心中未遂事件。その室内には奇妙な現象を引き起こす球体が出現。独自に調査を進める記者・出口は、警察の発表を覆す証拠を掴むが、不条理な世界へ迷い込んでいく。出演は「なりゆきな魂、」の飯田芳、「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」の木原勝利。音楽は「川の底からこんにちは」の今村左悶。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
-
映画評論家北川れい子この設定とこの内容、小劇場の芝居だったら、不条理コメディとして有効だったと思うが、映画だと戦略的な作意が目立ち過ぎて、何やらバカにされている気分。あからさまな暗... もっと見る
-
映画文筆系フリーライター、退役映写技師千浦僚ひきこもり青年の独白からはじまり彼を取り巻く家族らが紹介されはじめたときには、お借りしていた試写サンプルDVDをデッキから取り出し、もうキミは空飛ぶ円盤におなり... もっと見る
-
映画評論家松崎健夫宇宙の果てを想像できないのと同様に、一軒家内のミニマムな宇宙の摂理が人知を超えていることに変わりはない。自主映画特有の“半径5m”の世界... もっと見る
「丸」のストーリー
ある朝、無職の鈴木鉄男(飯田芳)と恋人・百合子は、寝室の隅に浮かぶおかしな球体に遭遇、それに目をやった瞬間、そのままの姿勢で静止してしまう。その状況に気づかぬままリストラを告白し始めた父親も静止。認知症の祖母と帰宅した母親は不審に思い通報するが警察官も次々と静止していく。その空間の時間が止まってしまったのか。それとも球体を見たものの脳に何か反応が起こったのか。警察は、リストラを苦にした父親による籠城と断定、事態は予想もつかない方向へと向かい始める。一方、独自に事件を追う記者・出口隆一(木原勝利)は、警察の発表を覆すある証拠を掴むが、それがさらなる混乱を引き起こし、不条理極まりない世界へと迷い込んでいく……。
「丸」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「丸」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | SF サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2017年7月8日 |
上映時間 | 89分 |
配給 | マグネタイズ |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://www.yoheisuzuki.com/maru.html |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2017年8月上旬号 | REVIEW 日本映画&外国映画 「丸」 |
2017年7月下旬号 | UPCOMING 新作紹介 「丸」 |