ラッカは静かに虐殺されている
らっかはしずかにぎゃくさつされている CITY OF GHOSTS
解説
「カルテル・ランド」のマシュー・ハイネマンによるドキュメンタリー。イスラム国に制圧されたシリアの街ラッカ。海外メディアも報道できない惨状を世界に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”が結成され、街の実態をSNSに投稿していく。製作総指揮は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作「闇へ」監督のアレックス・ギブニー。英国アカデミー賞ノミネート、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭審査員賞受賞作品。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈世界各地で活動するRBSSメンバーの様子をぐるぐるつなぐ構成は、記念写真で笑顔になれない彼らが晒されているリアルな恐怖を、浅はかな私にも教えてくれる。命を狙われ... もっと見る
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映像演出、映画評論荻野洋一ISIL対SNS。まさに現代を代表するダビデとゴリアテの戦いだ。シリア北部ラッカを占領後、ISILはここを「首都」と定めるが、レジスタンスはネットを武器にする。... もっと見る
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脚本家北里宇一郎地元ジャーナリスト集団がSNSで世界中にラッカの現状を発信する。今、そこで起きている公開処刑などを。ツラい。痛い。怒りがわく。ISも同様にSNSでプロパガンダを... もっと見る
「ラッカは静かに虐殺されている」のストーリー
2014年、シリア内戦において過激思想と武力で勢力を拡大するイスラム国(IS)が、シリア北部の街ラッカを制圧する。かつて“天国”と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされてから一変、爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられる。そんな惨状を海外メディアも報じることができないなか、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)が結成される。彼らはスマホを武器に街の実態を次々とSNSに投稿し、その衝撃的な映像に世界が騒然となる。ISはRBSSの発信力に脅威を感じ、メンバーの暗殺計画に乗り出す……。
「ラッカは静かに虐殺されている」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ラッカは静かに虐殺されている」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 戦争 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年4月14日 |
上映時間 | 92分 |
配給 | アップリンク |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.uplink.co.jp/raqqa/ |
コピーライト | (C)2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC |
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