解説
シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の助成で製作された藤村明世監督による長編デビュー作。東京で女優を目指す28歳の絵梨子。ある日、姉の訃報を受け和歌山へ帰郷した彼女は、疎遠だった姉の仕事が葬儀で参列者の涙を誘う“泣き屋”であったことを知る。出演は「イノセント 15」の久保陽香、「光(2017・日・大森立嗣監督)」の岡田篤哉、「ねこにみかん」の辰寿広美。撮影は「ウォーターボーイズ」「母 小林多喜二の母の物語」の長田勇市。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「見栄を張る」のストーリー
周囲には“女優”として見栄を張りながらも、鳴かず飛ばずな毎日を東京で過ごす28歳の吉岡絵梨子(久保陽香)。ある日、姉・由紀子の訃報を受け、和歌山へ帰郷した絵梨子は、18歳で上京して以来疎遠だった姉が葬儀で参列者の涙を誘う“泣き屋”の仕事をしていたことを知る。絵梨子は姉が女手一つで育てていた10歳の息子・和馬を引き取ることになり、女優ならば簡単にできるだろうと“泣き屋”を始めることに。だが絵梨子は、死ぬ時まで見栄を張るこの仕事の大義を理解できずにいた……。
「見栄を張る」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「見栄を張る」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2018年3月24日 |
上映時間 | 93分 |
配給 | 太秦 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://miewoharu.com/ |
コピーライト | (C) Akiyo Fujimura |
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