解説
各国の映画祭で注目を集めるシンガポール出身の新鋭監督カーステン・タンの長編デビュー作。かつて有名建築士として名を馳せながらも、人生に疲れ切ったタナーはある日、幼い頃に飼っていたゾウのポパイと路上で再会。全てを投げ出して一緒に旅に出るが……。出演は「頭脳ゲーム」のタネート・ワラークンヌクロ、「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」のペンパック・シリクン。サンダンス映画祭脚本賞受賞作。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈観賞後、ゾウの平均寿命を調べると、人間とほぼ同じことが判明。途端に、作中のポパイ(ゾウ)の奮闘ぶりに、ますます哀愁が漂うというもの。大好きな仕事でも、家庭でも、... もっと見る
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映像演出、映画評論荻野洋一都会生活に飽きた熟年男のルーツ帰りという展開に興味を引かれぬまま、映画の序盤が過ぎた。象がノロノロ歩くのを眺めるのは楽しいが、それでロードムービー一丁上がりとは... もっと見る
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脚本家北里宇一郎中年男が象と一緒にタイを旅する。その光景を眺めてるだけでのんびり気分に。男が象の背中にやっとこさよじ登る画面など嬉しくなる。いやもうドラマ的展開なんかなくて、旅... もっと見る
「ポップ・アイ」のストーリー
かつて有名建築士として名を馳せたタナーは、中年に差し掛かった今、会社に居場所はなく、妻にも相手にされず、人生に疲れ切っていた。そんなある日、彼はバンコクの路上で偶然、幼い頃に飼っていたゾウのポパイを見つける。いても立ってもいられなくなり、数十年を経て巨大に成長したポパイを買い取って家に連れ帰ったところ、妻が激怒。何もかもが嫌になったタナーは、家庭も仕事も放り出し、ポパイと一緒に家出してしまう。かつて一緒に暮らした故郷を目指し、長い旅を始めるタナーとポパイ。その途中、間抜けな警官コンビや人生を悟ったホームレス、哀愁漂うニューハーフなど、個性豊かな人々と出会うが……。
「ポップ・アイ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ポップ・アイ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | シンガポール タイ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年8月18日 |
上映時間 | 102分 |
配給 | トレノバ=ディレクターズ・ユニブ |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://trenova.jp/popaye/ |
コピーライト | (C)2017 Giraffe Pictures Pte Ltd, E&W Films, and A Girl And A Gun. All rights reserved. |
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