メアリーの総て(すべて)
めありーのすべて MARY SHELLEY
解説
ゴシック小説の古典的名作『フランケンシュタイン』の著者メアリー・シェリーの哀しくも美しい人生を「パーティで女の子に話しかけるには」のエル・ファニング主演で映画化。19世紀のイギリスを舞台に、18歳にして愛を乞う孤独な怪物を産み落としたその謎に迫る。共演は「高慢と偏見とゾンビ」のダグラス・ブース、「マイ・プレシャス・リスト」のベル・パウリー、「リメインダー 失われし記憶の破片」のトム・スターリッジ。監督は「少女は自転車に乗って」のハイファ・アル=マンスール。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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批評家、映像作家金子遊サウジアラビアでマンスール監督が撮った「少女は自転車にのって」の少女は、自転車を買うため、女性の権利を制限する慣習を乗り越えていった。200年前のイギリスを舞台... もっと見る
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映画評論家きさらぎ尚メアリー・シェリーのこの半生記、『フランケンシュタイン』誕生の話より、むしろメアリーとパーシーのラブストーリーの要素が大。それも二人の恋愛は19世紀の封建的な男... もっと見る
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映画系文筆業奈々村久生女性はいまだ社会において不自由な存在だ。19世紀の英国では自分の名前で著作の発表も叶わず、邦訳版も「シェリー夫人」名義の時代があった。女流作家メアリー・シェリー... もっと見る
「メアリーの総て(すべて)」のストーリー
19世紀、イギリス。小説家を夢見るメアリー(エル・ファニング)は、折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。ある日、屋敷で読書会が開かれ、メアリーは“異端の天才”と噂される妻子ある詩人パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せて駆け落ち。やがてメアリーは女の子を出産するが、借金の取り立てから逃げる途中で娘は呆気なく命を落としてしまう。そんななか、失意のメアリーは夫と共に、悪名高い詩人・バイロン卿(トム・スターリッジ)の別荘に滞在。そこで「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた……。
「メアリーの総て(すべて)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「メアリーの総て(すべて)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス 伝記 ドラマ |
製作国 | イギリス ルクセンブルク アメリカ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年12月15日 |
上映時間 | 121分 |
配給 | ギャガ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://gaga.ne.jp/maryshelley/ |
コピーライト | (C) Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017 |
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