解説
「ゴモラ」のマッテオ・ガローネによるサスペンス。イタリアのさびれた海辺の町で、“ドッグマン”という犬のトリミングサロンを経営するマルチェロは、娘と犬を愛する温厚な男だった。だがある日、暴力的な友人シモーネの儲け話を断れず、片棒を担ぐ羽目に。第71回カンヌ国際映画祭主演男優賞、パルム・ドッグ賞受賞。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞、監督賞を含む9部門受賞。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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非建築家、美術家、映画評論、ドラァグクイーン、アーティストヴィヴィアン佐藤南イタリアの小さな港町。犬のトリミングサロンで働くマルチェロは犬や娘を愛する心優しき小市民であると同時に、街の暴力者のシモーネには窃盗の協力をせざるを得ない脆弱... もっと見る
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フリーライター藤木TDC犬かわいい。パイセン怖い。ヤンキーカーストは万国共通なテーマ。南イタリアの殺風景を舞台にすると微妙にオシャレ感が増すが本質は通俗映画で主人公の人物像は「現代やく... もっと見る
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映画評論家真魚八重子実話からインスピレーションを受けた映画だが、孤独を巡り寓話性の高い物語となっている。犬のサロンの無機的で寂れた内装には、いいしれぬ不安がかき立てられるし、曇り空... もっと見る
「ドッグマン(2018)」のストーリー
イタリアのさびれた海辺の町で、質素ながらも“ドッグマン”という犬のトリミングサロンを経営するマルチェロ(マルチェロ・フォンテ)は、娘と犬をこよなく愛する温厚で小心者で、気のおけない仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、暴力的な友人シモーネ(エドアルド・ペッシェ)との従属的な関係から抜け出せず、利用されていた。ある日、シモーネから持ち掛けられた儲け話を断り切れず、片棒を担いだために、仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、元の平穏だった日常を取り戻すためにある行動に出るが……。
「ドッグマン(2018)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ドッグマン(2018)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア フランス |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年8月23日 |
上映時間 | 103分 |
配給 | キノフィルムズ/木下グループ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://dogman-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2018 Archimede srl - Le Pacte sas |
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