解説
「愛がなんだ」の今泉力哉がオール下北沢ロケで制作した群像劇。下北沢の古着屋で働いている荒川青は、恋人・雪に浮気された上にフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられない。そんな青に、美大に通う女性監督・町子から、自主映画への出演依頼が舞い込む。出演は、「愛はなんだ」の若葉竜也、「少女邂逅」の穂志もえか、「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音、「お嬢ちゃん」の萩原みのり。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
-
Zotty
下北沢での日常の中での違和感に、とても素直に反応して行動する若者達を、とてもリアルに、少しコミカルに撮られた作品。キャストがとても自然体で、観ているこちらもそこにいるように感じさせてくれる。
多様な恋や愛の形が、各人物のちょっとした会話の中から感じられるのも、面白い。短い言葉と静かな時間の中で、でもふくよかに表現されているところが小刻みにもたらされる満足感につながっている。
男女の友情。刺激か、楽さか。知り合いが亡くなって感じる喪失感。そんな、日常の中で芽生えるテーマについても、考えさせられる。
「街の上で」のストーリー
下北沢の古着屋で働いている荒川青(若葉竜也)は、ライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり、基本的にひとりで行動している。口数は多くもなく、少なくもないが、生活圏は異常に狭く、行動範囲も下北沢を出ない。恋人・雪(穂志もえか)に浮気された上にフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられない。そんな青に、美大に通う女性監督・町子(萩原みのり)から、自主映画への出演依頼が舞い込む。いざ出演することにするまでと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、その過程で女性たちとの出会いもあり……。
「街の上で」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「街の上で」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2021年4月9日 |
上映時間 | 130分 |
製作会社 | 「街の上で」フィルムパートナーズ(製作幹事:アミューズ/制作プロダクション:コギトワークス) |
配給 | 「街の上で」フィルムパートナーズ(配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
公式サイト | https://machinouede.com/ |
コピーライト | (C)「街の上で」 フィルムパートナーズ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2022年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号 | 2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞 読者選出日本映画ベスト・テン |
2021年6月下旬特別号 | 読者の映画評 「街の上で」三吉啓司/「劇場」青山一郎/「アウトポスト」たきはじめ |
2021年4月下旬号 |
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉 作品評 「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉 今泉力哉[監督・脚本]に50の質問 「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉 今泉力哉への手紙 若葉竜也 「街の上で」 UPCOMING 新作紹介 「街の上で」 |
2020年5月上・下旬合併号 |
「街の上で」 対談 今泉力哉[監督・共同脚本]×福間健二 「街の上で」 対談 今泉力哉×城定秀夫 UPCOMING 新作紹介 「街の上で」 REVIEW 日本映画&外国映画 「街の上で」 |