解説
歴史的事実に基づき、日本の原爆開発を背景にした青春群像劇。2020年放送のドラマ版に異なる視点と結末を加えた劇場版。軍から密命を受け原子核爆弾の研究開発を進める修、幼馴染の世津、戦地から一時帰宅した修の弟・裕之は久しぶりの再会を喜ぶが……。出演は、「ターコイズの空の下で」の柳楽優弥、「花束みたいな恋をした」の有村架純、「天外者」の三浦春馬。監督・脚本は、ドラマ『青天を衝け』の黒崎博。音楽は、「愛を読むひと」のニコ・ミューリー。サウンドデザインは、「アリー/スター誕生」のマット・ヴォウレス。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「映画 太陽の子」のストーリー
1945年、夏。戦況は悪化し、最終局面を迎えていた。京都帝国大学・物理学研究室で研究に勤しむ実験好きの若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、軍から密命を受け、原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々が続くなか、建物疎開で家を失った幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に住むことになる。同じころ、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、3人は久しぶりの再会を喜ぶ。しかし、修と世津は、裕之が戦地で負った深い心の傷を垣間見る。また、修は物理学研究の楽しさに魅了されていたが、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな2人を力強く包み込む世津は、戦争が終わった後の世界を考え始めていた。それぞれの想いを受け止め、修と研究チームは自分たちの未来のためと開発を急いでいたが、運命の8月6日を迎える。日本中が絶望に打ちひしがれるなか、それでも前を向く修が見出した希望とは……。
「映画 太陽の子」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「映画 太陽の子」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 戦争 ドラマ |
製作国 | 日本 アメリカ |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2021年8月6日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | 「太陽の子」フィルムパートナーズ(Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS=NHK/制作:KOMODO PRODUCTIONS) |
配給 | イオンエンターテイメント |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://taiyounoko-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ |
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