解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
ミャーノフ大佐
地味な題材でどれだけ客を呼べたかはわからないけど、とにかく有村架純と森田剛が良かった。有村架純はかわいさを保ったままこんなシビアな役柄をこなしている。「映画 ビリギャル」でいい演技していて、ただの可愛いタレントではなく、ちゃんと才能があるのがわかる。そして森田剛。彼は圧巻だね。「ヒメアノ~ル」でもすごい演技していたけど、この映画でもすごいね。映画を引っ張っている。
それに対して、警察側を演じる磯村勇斗、マキタスポーツはひどいね。特にマキタスポーツはダメだ。演技と呼べるほどでない。磯村勇斗も役柄を一面的にしか演じていない。
若葉竜也は「葛城事件」でも弟役を演じていた。この映画では、まあこんなものかな。もう少し出演シーンの多い映画を観てみたい。
ダメなところ。この映画に限らず何かと養護施設が悪く描かれるが、実際の養護施設は虐待などないこと、知ってほしい。こういうステレオタイプな描き方をするから、養護施設に入ると不幸と一般に認識されてしまう。毒親に育てられる位なら養護施設の方がよっぽどいい。
それと警察の描き方がバカに描いている。これは「ヒメアノ~ル」〔同じく森田剛出演)でもそうだったが、最初の警官が拳銃を取られるのはまだ許せるとして、ラスト近く、犯人をたくさんの警察官が取り押さえるのだが、まず取り押さえるまでのどんくささがすごい。犯人がまさに標的の玄関口に居るのにそこでたらたらしている。さらに犯人を取り押さえているのに、拳銃を取られるなんてあり得ない。だいたい犯人を取り押さえたら拘束して自由を奪うはずなのに(ましてや殺人をすでに犯しているのに)、両脇を押さえているだけ。さらに拳銃を奪われるのだけど、安全装置してないのかよ。バカすぎて興ざめしてしまう。
有村架純と森田剛の演技がなかったら、ペケをつけるところだけど、2人で助かった映画だ。うん、石橋静河も良かったよ。
「前科者(2022)」のストーリー
「前科者(2022)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「前科者(2022)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022年1月28日 |
上映時間 | 133分 |
製作会社 | 映画「前科者」製作委員会(WOWOW=日活=バップ=テレビマンユニオン=小学館=Fil,arks)(企画:WOWOW/製作幹事:WOWOW=日活/制作プロダクション:日活=テレビマンユニオン) |
配給 | 日活=WOWOW |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
公式サイト | https://zenkamono-movie.jp/ |
コピーライト | (C) 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
キネマ旬報増刊 キネマ旬報NEXT Vol.39 永瀬廉「真夜中乙女戦争」 |
SPECIAL ISSUE② 真夜中に見たい映画 役者・森田剛と監督・岸善幸が体感した芝居がセリフを超える瞬間「前科者」 SPECIAL ISSUE② 真夜中に見たい映画 相反するものが共存しているからこそ磯村勇人は何者にでもなれる「前科者」 |
2022年2月上旬号 |
巻頭特集 「前科者」 対談 有村架純×森田剛 有村架純×磯村勇斗 巻頭特集 「前科者」 インタビュー 岸善幸[監督] 香川まさひと[原作] 巻頭特集 「前科者」 作品評 UPCOMING 新作紹介 「前科者」 |