解説
実際の障害者殺傷事件を題材にした辺見庸による同名小説を原作に「茜色に焼かれる」の石井裕也監督が映画化。重度障害者施設で働き始めた元・作家の堂島洋子。職員による入所者への心ない扱いや暴力を目にする洋子だったが、それを訴えても聞き入れてもらえず……。出演は「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえ、「PLAN75」の磯村勇斗、「翔んで埼玉」の二階堂ふみ、「658km、陽子の旅」のオダギリジョー。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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文筆家和泉萌香ものを作る、作りたいと思っている者たちが主要人物だ。殺人者になる「さとくん」も。殺傷事件の舞台となる重度障害者施設での入所者の人権問題、犯行におよぶまでの彼の姿... もっと見る
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フランス文学者谷昌親森の奥にある重度障害施設で起きた衝撃的な事件を描いた作品だが、その事件そのものよりも、障害者が施設に隔離され、そこで虐待が起きてしまうという、社会構造そのものに... もっと見る
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映画評論家吉田広明見たくないものは隔離(排除)という社会の意志は、我々自身のそれではないのかと本作は問う。かつて障害を負った子を失い、今も妊娠した子が障害を負っていないか怯え、中... もっと見る
「月(2023)」のストーリー
“書けなくなった”元・有名作家の堂島洋子(宮沢りえ)は、彼女を“師匠”と呼ぶ夫・昌平(オダギリジョー)とともに慎ましく暮らしている。そんなある日、洋子は深い森の奥にある重度障害者施設で働き始める。施設職員の同僚には作家を目指す坪内陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんであった。正義感や使命感が彼の中で怒りを伴う形で増幅してゆくなか、ついにその日がやってくる……。
「月(2023)」の映像
「月(2023)」の写真
「月(2023)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「月(2023)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023年10月13日 |
上映時間 | 144分 |
製作会社 | 「月」製作委員会(制作プロダクション:スターサンズ/制作協力:RIKIプロジェクト) |
配給 | スターサンズ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://tsuki-cinema.com/ |
コピーライト | (C)2023『月』製作委員会 |
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