DAU. 退行

だうたいこう DAU. DEGENERATION
上映日
2021年8月28日

製作国
ドイツ ウクライナ イギリス ロシア

制作年
2020
上映時間
369分

ジャンル
社会派 ドラマ

check解説

欧州史上最大の1万2千平米のセットと1万人のエキストラ、15年以上の歳月をかけてソ連全体主義社会を再現するDAUプロジェクトの劇場映画第2弾。1966年~1968年を舞台とし、秘密研究所内部の複雑な人間模様や共産主義社会の建造物を映し出す。監督は、前作「DAU.ナターシャ」のイリヤ・フルジャノフスキー。共同監督は、ロシア出身のオーディオ・ビジュアル・アートディレクター、イリヤ・ペルミャコフ。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画評論家
    上島春彦
    科学(スターリン思想)で成立した国家という虚妄が一部崩壊した時代のソ連における科学研究施設の腐敗を描く。哲学と宗教を巡る真面目な議論に始まり、ネオナチそのものの... もっと見る
  • 映画執筆家
    児玉美月
    破格級の規模ながら近視眼的な作品に仕上げた前作「ナターシャ」と比較しても、本作は「映画」というより「実録」の様相が強く、徹底したリアリズムと6時間に及ぶ長尺によ... もっと見る
  • 映画監督
    宮崎大祐
    ソ連の「社会実験」を再現した6時間にもおよぶ本作は、同じような「実験」を繰り返してきたラース・フォン・トリアーの諸作とは異なり、いかなる観客も安全な位置から傍観... もっと見る

「DAU. 退行」のストーリー

1960年代、ソヴィエトのとある秘密研究所。年老いた天才科学者レフ・ランダウのもと、科学者たちは「超人」を作る奇妙な実験を行っていた。キューバ危機の後、フルシチョフ時代を経て、スターリンが築き上げた強固な全体主義社会の理想は崩れ始め、かつては徹底的に管理されていた人々の風紀は乱れ、腐敗していた。そんな堕落を許すはずのない上層部は、腐敗を正すためにKGBのウラジーミル・アジッポを派遣する。アジッポは所長に「昔なら黙って銃を渡したが幸い時代が違う。いますぐ辞表を書くがいい」と迫り、彼自身が新所長に就任すると、研究所を監視下に置く。そして彼は、特別実験グループと呼ばれる被験者の若者たちと親しくなっていく……。

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キャスト役名

「DAU. 退行」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派 ドラマ
製作国 ドイツ ウクライナ イギリス ロシア
製作年 2020
公開年月日 2021年8月28日
上映時間 369分
製作会社 Phenomen Berlin Filmproduktion=Phenomen Ukraine=Phenomen UK=Phenomen Films
配給 トランスフォーマー
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
音量 5.1ch
公式サイト http://www.transformer.co.jp/m/dau/
コピーライト (C)PHENOMEN FILMS

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