解説
第75回カンヌ国際映画祭ACID部門に日本映画として初めて選出された、「新しき民」の山崎樹一郎監督による群像劇。陽のあたりにくい場所にしか咲かない野生の花“山吹”をモチーフに、現代日本社会と家族制度の構造の歪みに潜む悲劇と、その果てにある希望を映し出す。出演は、イギリスで演劇を学び、本作が映画初主演となる韓国人俳優カン・ユンス、「サマーフィルムにのって」の祷キララ、「激怒」の川瀬陽太。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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脚本家、映画監督井上淳一「資本主義と家父長制社会に潜む悲劇とその果てにある希望」を描いて成功していると思う。俵謙太による撮影もいいし、俳優への目配りもいい。しかし一点だけどうしても気に... もっと見る
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映画評論家服部香穂里志の高い作品であるとは思う。ただ、主人公のひとりである女子高生が、名前からして象徴的な存在であるがゆえに、日本の不穏な気配漂う現状を反映させた、彼女の日常をめぐ... もっと見る
「やまぶき」のストーリー
岡山県真庭市。かつては韓国乗馬界のホープだったユン・チャンス(カン・ユンス)は、父親の会社の倒産で多額の負債を背負い、この土地に流れ着いた。今はヴェトナム人労働者たちとともに採石場で働いている。一方、刑事の父と暮らす女子高生・早川山吹(祷キララ)は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。そんなふたりとその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始める……。
「やまぶき」の映像
「やまぶき」の写真
「やまぶき」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「やまぶき」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 フランス |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2022年11月5日 |
上映時間 | 97分 |
製作会社 | 真庭フィルムユニオン=Survivance |
配給 | boid=VOICE OF GHOST |
アスペクト比 | その他 |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://yamabuki-film.com/ |
コピーライト | (C)2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE |
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2022年11月下旬号 |
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