解説
「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が「よこがお」の筒井真理子を主演に迎え、自身の脚本を映画化。新興宗教を信仰し、日々庭の手入れを欠かさない須藤依子。ある日、長いこと失踪したままだった夫・修が突然帰ってくるが、がん治療の費用を助けて欲しいという。共演は、「レンタネコ」以来の荻上組参加となる光石研、「PLAN75」の磯村勇斗。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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脚本家、映画監督井上淳一義父と末期癌の夫の介護、息子の結婚、ご近所問題、更年期等々、五十女を取りまく問題がこれでもかと列挙される。しかしそれらが深掘りされることはない。極めつきは新興宗... もっと見る
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日本経済新聞編集委員古賀重樹人間誰もがもつ普遍的な悪意に迫っている。介護している寝たきりの義父への、家を出ていった無責任な夫への、恋人を連れてきた息子への、理不尽な要求をする客への、庭を荒... もっと見る
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映画評論家服部香穂里新興宗教もガンも難聴も独居老人も各々に切実で、安易に扱ってはならぬデリケートな題材と思うが、更年期気味の主婦を襲う波状攻撃の一環として矮小化されて見えることに、... もっと見る
「波紋(2023)」のストーリー
夫がいなくなって十数年、“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々庭の手入れを欠かさず、祈りと勉強会に勤しみながらひとり穏やかに暮らす須藤依子(筒井真理子)。そんなある日、自分の父の介護を押し付けたまま失踪した夫・修(光石研)が、突然帰ってくる。がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいというのだ。さらに、息子・拓哉(磯村勇斗)が、障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省。依子のパート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる……。自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる依子は、湧き起こる黒い感情を宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとするのだが……。
「波紋(2023)」の映像
「波紋(2023)」の写真
「波紋(2023)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「波紋(2023)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023年5月26日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | 映画「波紋」フィルムパートナーズ(テレビマンユニオン=U-NEXT=博報堂DYミュージック&ピクチャーズ=讀賣テレビ放送=イオンエンターテイメント=ジャストプロ)(製作幹事:テレビマンユニオン/制作プロダクション:テレビマンユニオン/制作協力:キリシマ1945) |
配給 | ショウゲート |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://hamon-movie.com/ |
コピーライト | (C)2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ |
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