解説
人生のターニングポイントを迎えた中年男が、人間関係を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すまでの可笑しくも切ない物語。「枝葉のこと」「お嬢ちゃん」で注目を集めた二宮隆太郎監督が、敬愛する俳優・光石研に取材して脚本を書き、光石の故郷の福岡県北九州市を舞台に映画化した。撮影は二宮監督の前二作や「ドライブ・マイ・カー」などの四宮秀俊。共演は光石と同様、北九州出身の吉本実憂に、坂井真紀、工藤遥、松重豊。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「逃げきれた夢」のストーリー
北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平(光石研)。ある日、元教え子の平賀南(吉本実憂)が働く定食屋で、周平はお会計を「忘れて」しまう。記憶が薄れていく症状に見舞われ、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。だが、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか? 妻の彰子(坂井真紀)との仲は冷え切り、一人娘の由真(工藤遥)は、父親よりスマホの方が楽しそうだ。旧友の石田啓司(松重豊)との時間も、大切にしていない。新たな「これから」に踏み出すため、「これまで」の人間関係を見つめ直そうとする周平だが……。
「逃げきれた夢」の映像
「逃げきれた夢」の写真
「逃げきれた夢」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「逃げきれた夢」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023年6月9日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | 木下グループ(企画:鈍牛倶楽部/制作プロダクション:コギトワークス) |
配給 | キノフィルムズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
公式サイト | http://nigekiretayume.jp/ |
コピーライト | (C)2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ |
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