スカイライン 逆襲の映画専門家レビュー一覧
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映画・音楽ジャーナリスト
宇野維正
1作目の7年後に製作された2作目「スカイライン 奪還」の時点で、既に「奇跡の続篇」と謳われていた「スカイライン」シリーズ。しかし、世界興収2億ドル程度の前作から3年足らずでさらなる続篇が実現(完結篇とのことだが完結してないような……)。CGのコストダウンと制作期間の短縮は派手な絵面のSF映画の量産を促したが、作品の数に比例して良作が増えているわけではないというのも事実。本シリーズは作り手サイドが心底楽しんでいそうなのが救いだ。
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ライター
石村加奈
10年前のシリーズ第1作「征服」の、僅か3日間でエイリアンに征服される市井の人々(ややセレブ)の話から、いつしか地球防衛軍と宇宙人(本作ではハーベスターに)の戦いへ!? エイリアンの設定が、当初の未知の生物から大きく変わり、人間の理解範囲内の生物になったため、謎がなくなり、恐怖も半減。バトル描写も、人間同士が戦っているようにしか見えず、ワクワクしない。「奪還」からの伏線を担う、インドネシアの名アクション俳優ヤヤン・ルヒアンの扱いも雑で、もったいない。
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映像ディレクター/映画監督
佐々木誠
前2作は未見だったので冒頭やはりついていけず、「マトリックス」を3作目から観るとこんな感じなのかもと思っていたら、「エイリアン2」「第9地区」等々を綯交ぜにしたB級展開に突入。新鮮味には欠けるが、VFXとアクション(ヤヤン・ルヒアンもっと出てほしかった)は悪くない。残念ながら特に前作を観たいとは思わず。SWは「ジェダイの復讐」を最初に観て夢中になったのだが、その違いは、原点ということを抜かしても、キャラクターが魅力的かどうかは大きいのかな、と。
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