スペース・プレイヤーズの映画専門家レビュー一覧

スペース・プレイヤーズ

1996年公開のスポーツコメディ映画「スペース・ジャム」の続編。主演はNBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンからレブロン・ジェームズに選手交代。人気アニメの「ルーニー・テューンズ」に登場するキャラクターたちとe-スポーツバトルを繰り広げる。実写と手描きアニメーションに一部CGを組み合わせたハイブリッド映像を監督したのは、「最終絶叫計画5」のマルコム・リー。バッグス・バニー、ダフィー・ダック、マービン・ザ・マーシャン、トゥイーティーなどの「ルーニー・テューンズ」のキャラクターに加えて、アイアンジャイアントやキングコング、ペニーワイズなど、ワーナー・ブラザースお馴染みの人気キャラクターたちが次々に登場する。
  • 映画評論家

    上島春彦

    名作「スペース・ジャム」の続篇。というより「サイバースペース・ジャム」という乗り。ワーナー・アニメのファンなら次々に登場するキャラに感涙間違いなし。ロードランナーとコヨーテはもっと日本でも流行らせたいところだ。ヴァーチャル現実の観客席にはテレビ版のバットマンとロビンとか「時計じかけのオレンジ」の悪ガキ連中とかどっさり投入されているので存分にご確認下さい。CGと同様に従来の平面アニメも大事にしているのが分かり、むしろそっちのファンに支持されそう。

  • 映画執筆家

    児玉美月

    良くも悪くも老若男女楽しめる家族映画としてウェルメイドだが、予定調和なストーリーにも無味乾燥なCGがふんだんな映像にも、取り立てて秀でるものを感じられない。ワーナー・ブラザース所有のキャラクターたちの出演も、そこが面白くなりそうな要素であるのにもかかわらず、表層的に並べただけで魅力的には見えず、よって映画というよりも同社のプロモーションビデオ化している。肝心のバスケシーンももうひと工夫欲しかった。この内容ならば2時間ではなく90分が限界だろう。

  • 映画監督

    宮崎大祐

    バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンを主演にすえ話題を呼んだ映画「スペース・ジャム」を、ジョーダン以降最高のプレーヤーと言われるレブロン・ジェームズをむかえリブートした本作、この25年の間に人類の敵は宇宙人からユビキタス内に住むアルゴリズムへと姿を変え、カートゥーンやCGは実写との境界を認知するのが困難なほど高度になった。数秒ごとにさまざまな身体的反応を喚起され、まるで神経刺激の洪水に飲み込まれるような映像体験はまさに2021年の映画だ。

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