ジョン・ウィック:コンセクエンスの映画専門家レビュー一覧

ジョン・ウィック:コンセクエンス

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮するアクション・シリーズ第4弾。裏社会を支配する組織と決着をつけるため動き出すジョン・ウィック。だが組織内で権力を得た高官グラモンは、ジョンの旧友で盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。共演は「イップ・マン」シリーズのドニー・イェン、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のビル・スカルスガルド、「MINAMATA-ミナマタ-」の真田広之。監督は、シリーズ全作を手がけるチャド・スタエルスキ。
  • 文筆業

    奈々村久生

    2014年に「ガン・フー」スタイルで登場したシリーズの最新作は、3D戦闘ゲーム時代のアクション表現をアップデート。カメラワークや音楽、編集でも敢えて機械的な動きのリズムを演出。天井のないセットでジョンの動線を俯瞰で撮った見下ろし型のシューティングシーンは玄人好み。そしてドニー・イェンがべらぼうに格好いい。盲目の殺し屋という漫画的なキャラにもかかわらず、ドニーの能力とキャリアならあり得るかもという、虚実入り交じったリアリティに達しているのがすごい。

  • アダルトビデオ監督

    二村ヒトシ

    前作までは坊主の黒人コンシェルジュ以外いいとこがないイモ映画だったけど今回ぐっと面白くなった。やっと必殺仕置人の映画っぽくなってきた。人を殺すのは絶対因果応報だけど、どうせ人は人を殺さないと生きていけない動物なんだから体を張って一人一人しっかり殺すのが礼儀。主人公がたまたま手にしたヌンチャクの扱いが殺し合い中どんどん上手くなるのを見て、この人は本当に人を殺す才能に恵まれ、それ以外なにもできない人なのねと感動。あと、今回は犬は殺されないのでご安心を。

  • 映画評論家

    真魚八重子

    もともと、続篇は作るべきではないと思う作品だったので、惨憺たる破綻も当然だと感じる。ただ真田広之やドニー・イェンという、アクションが得手の東洋系俳優への敬意の払い方は、この製作チームの良心であり、全シリーズを通してアクションは本当に魅力的であった。ただ物語は4作目に来て行き当たりばったりも甚だしい。殺し屋の世界の「突然殺しが中断できる」などの特異なルールも、もう好きにやってくれと放擲したい気分。エンドロール後に特典映像があるのをバラして悪いが、最悪の内容だ。

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