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第93回キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と表彰式レポート

第93 回を迎えたキネマ旬報ベスト・テン。今回、殊に感じたのは、①ベテラン作家同士の、端々に見える絶妙な丁々発止、②若き受賞俳優からこぼれる瑞々しさ(今回は20代が4人・30代が2人) 、③異才が遺した輝きを再確認させてくれたこと。受賞者の方々の、素顔が垣間見える言葉を中心に、お伝えします。

ビー・ガン監督「凱里ブルース」 迷宮としての世界、ふたたび

一言「マニエリスム」と言ってしまえばよい。本作に寄せられた海外レヴューにある「逸脱」「横道にそれがち」「非線形さ」といった表現は、脱-中心化と脱-焦点化の〈原-身ぶり〉をもつマニエリスム芸術の特徴である。あるいは本作がタルコフスキー「ノスタルジア」(83年)、ヴェンダース「パリ、テキサス」(84年)、ホウ・シャオシェン「憂鬱な楽園」(96年)、アピチャッポン「世紀の光」(16年)など、数限りない映 […]

詩人、映画監督・福間健二による「同時代、共有したいもの」

都市の中、様々な上映会場へ足を向け、 軽やかに現代の映画を観て歩く詩人・映画監督、福間健二。 19年末の出会いのなかに2本の中国映画があった。そこから何が浮かび上がる?

中国映画が、とんでもない!ビー・ガン監督インタビュー

完全無欠の時を、わかりあえる夢を 東京にやってきたビー・ガン監督 ビー・ガンを取材した日は曇りだった。アテネ・フランセで「凱里ブルース」を初めて観た日も同じような天気で、スクリーンに映る空もまた灰色をしていた。クリス・フジワラ氏がその日の観客にむけて「It’s a good film for such a bad day.」と話した。絶好のインタビュー日和だ。 グランドハイアット東京の […]

【追悼コラム】アンナ・カリーナ、自分の人生を生きる Anna Karina,Vivre sa vie

写真=アンナ・カリーナ(『女と男のいる舗道』より)(c)1962.LES FILMS DE LA PLEIADE.Paris   2019年のフランスは、アンナ・カリーナの死と共に暮れた。折からのストライキの影響でパリはいつになく静かだったが、それはまるでパリの街自体が、ひっそりと喪に服しているようにも感じられた。急逝の翌日、文化大臣フランク・リステールは次のようなコメントを発表している […]

中国映画が、とんでもない!

2020年代3号目の『キネマ旬報』は、現代中国映画の「深い理解への入口」へと読者をお誘いしてみたい。そして、いま始まろうとしている20年代の映画体験、20年代の世界を生きることに備えよう。このたび公開される、中国から届いたアートフィルムには驚くべき贅沢さ、大胆な構想、鋭敏な知性が躍っている。まずは素直な驚きに身を委ねてみよう。

追悼、映画俳優 梅宮辰夫 ある夏の日の梅宮さんと坪内さん

梅宮辰夫のことを書こうとすると、坪内祐三のことが思い浮かぶ。二人が立て続けに亡くなったからではない。坪内が監督では内藤誠、俳優では梅宮辰夫を敬愛していたこともあるけれど(『新潮45』18年2月号で坪内は梅宮にインタビューした)、わたしがはじめて二人に会ったのが同じ夏の日だったからだ。 2010年7月21日(水)――わたしが企画、脚本を担当した色川武大原作の「明日泣く」(内藤誠監督、斎藤工、汐見ゆかり主演)の撮影初日、内藤の呼びかけに応じ、午前中は坪内が色川武大の父親役として、夜には梅宮が「地下カジノの地回り」の役で特別出演してくれたのだ。

池田エライザが、初監督映画「夏、至るころ」にかけた思い

「地域映画」は、本当に地域のためになるのか? 連載その5 池田エライザ(女優、映画監督)インタビュー 地域の「食」や「高校生」とコラボした美味しい青春映画製作プロジェクト『ぼくらのレシピ図鑑』シリーズ第2弾「夏、至るころ」が完成した。監督は池田エライザ。撮影は福岡県田川市で行われた。 本連載では、これまで『ぼくらのレシピ図鑑』シリーズのプロデューサー、三谷一夫さん、その第1弾「36.8℃ サンジュ […]

全国映画感想文コンクールが今春開催!小学生の「おうち学習」を応援!

映画を見て、楽しく学ぶ――。<映画感想文コンクール2020・春>特別開催! 全国映画感想文コンクールが小学生の「おうち学習」を応援! (C)2020 Disney 2019年の夏に全国の小学生、中学生から10,000篇以上の応募があった「映画感想文コンクール」が初めて春に開催される。しかも、すでに応募は始まっているとのこと。今回の開催に至った経緯や気になる入賞者への賞品などについて全国映画感想文コ […]

  • 2020.03.03

誰も見たことのない、香取慎吾の“顔”を見よ

誰も見たことのない、香取慎吾の“顔”を見よ 誰も見たことのない香取慎吾を撮る 香取慎吾のアップが多い。しかも画面いっぱいに広がるほどの。 白石和彌監督作品「凪待ち」をDVDで見直してみて、改めて強く感じたことである。 「誰も見たことのない香取慎吾を撮る」。そんな意気込みでつくられたという本作がまず香取に与えたのは、彼がこれまでほとんど見せることのなかった〝陰〟の顔を持つキャラクター。ギャンブルにハ […]

未知なる原石YOSHIに注目な 3月の「誰かに教えたくなるシネマ」

「誰かに教えたくなるシネマ」は、毎月リリースされる未公開、単館系作品の中から、「観たら必ず誰かに教えたくなる」作品を厳選してご紹介。劇場で見逃した作品や隠れた名作が多く並ぶレンタル店だからこそ出会える良作、小規模公開でありながら傑作といった、様々な掘り出し映画との出会いを映画専門家レビューと共に提供します!

崩壊していく男の日常と、堕ちていく男女の非情な運命を深田晃司監督が切り取る「本気のしるし」

観る者をザワつかせるタッチで鮮烈な作品を放ち続ける深田晃司監督が、初の連続テレビドラマ、そして初の“コミック原作もの”に挑んだ「本気のしるし」。約20年温めた映像化への想いを深田監督に聞くと共に、劇中で描かれる、脆くて哀しい現代的な男女の像を見事体現した森崎ウィンと土村芳の演技力にも迫る。

伊藤健太郎が漫画キャラを怪演! 注目のコミック原作映画4選

近年、人気コミックが続々と実写化されている日本映画市場。少女コミックから少年コミックまで、幅広いジャンルの実写映画が公開され、原作と同様に人気を博しています。今回はそんなコミック原作の映画の中から、特にお薦めしたい作品を厳選。原作ファンも唸る完成度の高い作品たちを一挙ご紹介します!

【 上映作品・タイムスケジュール】キネマ旬報ベスト・テン 第1位映画鑑賞会と表彰式<2月11日(火・祝)>

2月11日(火・祝)文京シビックホールにて行います「2019年 第93回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位映画鑑賞会と表彰式 」ですが、上映作品およびタイムスケジュールは以下のようになります。 ※ご招待状をお持ちの方のみご入場可能です。 ※タイムスケジュールは予定です。当日やむを得ぬ事情により変更する場合もございます。 ※日本映画第1位作品の「火口のふたり」は<R18+>となっております。18歳未満の方はご覧になれませんのでご注意ください。

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