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- 堀部圭亮
略歴 / Brief history
東京都台東区の生まれ。俳優になるため高校を中退し、1986年、中学の同級生だった芸人の須間一弥とお笑いコンビ“パワーズ”を結成。“火野玉男”の芸名で活躍する傍ら、“竜泉”のペンネームで放送作家として、日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』などのバラエティ番組に参加する。91年のパワーズ解散後は本名で活動し、92年に勝俣州和と“K2”を結成、フジテレビ『笑っていいとも!』などに出演して人気を博す。94年の萩庭貞明監督「とられてたまるか!?」で映画初出演し、以後は主に俳優として活躍する。銃器おたくの刑事に扮した「弾丸ランナー」96以降、SABU監督作品の常連に。中でも、97年の「ポストマン・ブルース」では平凡な郵便局員の主人公の運命を一変させる、高倉健に憧れるやくざを熱い血潮をたぎらせて好演し、強烈な印象を残した。その後も、放送作家、テレビタレントとして活躍する一方、俳優のオファーも相次ぎ、99年の「鮫肌男と桃尻女」を皮切りに石井克人監督作品でも重用されて、個性的な共演陣に劣らぬ存在感を発揮する。2001年頃からK2としての活動はなくなるが、俳優としては引き続き、オカマの双子の兄役で特異な空気を醸す高田雅博監督「ハチミツとクローバー」06、劇中劇での熱演に目を奪われる三谷幸喜監督「ザ・マジックアワー」08などで多彩な演技を披露する。OV『やさぐれぱんだ/白盤・黒盤』07で監督業にも進出し、09年の「悪夢のエレベーター」では長篇映画も初監督。テレビドラマの近作に、TBS『エジソンの母』08、『ハンマーセッション!』10、NHK『バッテリー』08、『リミット・刑事の現場2』『外事警察』09、『チャンス』10、フジテレビ『ジェネラル・ルージュの凱旋』10などがあり、『12人の優しい日本人』05、『0号室の客』10などの舞台にも出演している。
堀部圭亮の関連作品 / Related Work
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ダウンタウン・ユートピア
制作年: 2023息苦しい日々に病んだ女性が、個性的な人々との生活を経て、自分らしさを取り戻していく様を、スタイリッシュなモノクロ映像と共に綴る。支配欲が強い母親との関係に耐えきれず、逃亡した岸ナオミは、喫茶店の店長から紹介された下町のシェアハウスで暮らし始める。主演は「瞽女 GOZE」で第30回日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞した吉本実憂。監督は「罪の余白」の大塚祐吉。 -
怪物の木こり
制作年: 2023第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介による同名小説を原作に、三池崇史監督が映画化。斧で頭を割って脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生。次の標的として弁護士・二宮彰が狙われるが、彼は殺人鬼を上回るほどの冷血非情なサイコパスだった。出演は「事故物件 恐い間取り」の亀梨和也、「地獄の花園」の菜々緒、「ハケンアニメ!」の吉岡里帆。