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- 上野樹里
略歴 / Brief history
兵庫県加古川市の生まれ。オーディションなどを経て、2001年、P&Gヘルスケアの洗顔料『クレアラシル』のCMで3代目イメージガールに選ばれて芸能界入り。翌02年、NHK『生存・愛する娘のために』で、主人公・北大路欣也の14年前に失踪した娘・佐和子役で女優としてデビューする。続いて、NHK連続テレビ小説『てるてる家族』03で三女・秋子役を演じ、全国的に名を知られるようになった。映画初出演は同年、犬童一心監督「ジョゼと虎と魚たち」の香苗役。04年には、溌剌とした女子高生役で出演した佐々部清監督「チルソクの夏」を経て、ジャズバンドを組むことになる落ちこぼれ女子高生たちの青春を描いた矢口史靖監督「スウィングガールズ」で、テナーサックス担当のドジなヒロイン・鈴木友子役を颯爽と演じ、一躍注目される。同作で毎日映画コンクール、日本アカデミー賞、ヨコハマ映画祭など多数の新人賞を受賞。三木聡監督「亀は意外と速く泳ぐ」05、本広克行監督「サマータイムマシン・ブルース」05、小田一生監督「笑う大天使(ミカエル)」06などコメディの出演が続き、熊澤尚人監督「虹の女神/Rainbow Song」06では、映画監督を夢見る女子大生のせつない感情を、ベタつかずに演じた。 さらに06年、二ノ宮知子の人気漫画が原作のフジテレビ『のだめカンタービレ』に、ヒロイン・野田恵役で出演。ピアノ演奏には天才的な才能を発揮するが、日常の言動はエキセントリックな“のだめ”を縦横無尽に演じて大人気となり、08年にスペシャル版、09・10年に映画化もされる代表作となった。その間も、佐々部監督「出口のない海」05、古厩智之監督「奈緒子」08、犬童一心監督「グーグーだって猫である」08などで多彩な役どころを演じ、08年のフジテレビ『ラスト・フレンズ』ではベリーショートヘアで性同一性障害の岸本瑠可役に扮して話題を呼んだ。テレビドラマはほかに、フジテレビ『エンジン』05、『素直になれなくて』10、TBS『冗談じゃない!』07、WOWOW『上野樹里と6つの鞄』09など。11年のNHK大河ドラマ『江・姫たちの戦国』では主演の重責を担う。
上野樹里の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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隣人X -疑惑の彼女-
制作年: 2023「おもいで写眞」の熊澤尚人監督が、パリュスあや子の第14回小説現代長編新人賞受賞作を映画化したミステリー・ロマンス。日本は惑星難民Xの受け入れを発表。人間の姿に擬態し日常に紛れ込んだXに対する不安が広がる中、記者の笹はX疑惑のある良子に近づく。人との関わりを避けひっそりと生きる良子を「虹の女神 Rainbow Song」で熊澤監督と組んだ上野樹里が、良子に惹かれていく週刊誌記者・笹を「ダイブ!!」で熊澤監督と組んだ林遣都が演じるほか、「ガッデム阿修羅」など台湾で活動する黃姵嘉(ファン・ペイチャ)、「ALIVEHOON アライブフーン」の野村周平らが出演、よそものに対する警戒心や、偏見や恐怖を乗り越え隣りにいる人を大切に思う優しさを描く。 -
ビューティー・インサイド
制作年: 2015毎朝、目覚めると外見が変わってしまう人物の恋を描いたファンタジックラブストーリー。1人の主人公を「提報者 ~ES細胞捏造事件~」のユ・ヨンソクなど韓国の人気俳優や「陽だまりの彼女」の上野樹里ら21人が演じたことも話題に。2013年カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞したインテル×東芝のソーシャルフィルム「The Beauty Inside」を原案に、韓国のCM界で活躍してきたペク監督が、長編デビュー作として映画化した。80点 -
陽だまりの彼女
制作年: 2013累計発行部数35万部を超えた越谷オサムの同名恋愛小説を、「僕等がいた」(前篇・後篇)「ソラニン」の三木孝浩監督が映画化。幼なじみの女性と再会し恋愛に発展する中、彼女の秘密について知っていく様をファンタジックに描く。脚本は「時をかける少女」(2010)の菅野友恵と「マイ・バック・ページ」の向井康介。真剣に幼なじみを愛する新人営業マンを「花より男子ファイナル」「東京タワー」の松本潤が、彼を想い続ける一途な女性を「のだめカンタービレ 最終楽章」(前編・後編)「スウィングガールズ」の上野樹里が演じている。ほか、「星守る犬」の玉山鉄二、「アウトレイジ ビヨンド」の塩見三省、「パーマネント野ばら」の夏木マリらが出演。80点