沢尻エリカ サワジリエリカ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1986/04/08

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。日本人の父とアルジェリア系フランス人の母を持つハーフ。ファッション誌でモデルとして活躍したのち、2002年にフジテレビの“ビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤー”に選出され、注目を集める。翌03年に北海道文化放送が30周年記念で制作した単発ドラマシリーズ『ノースポイント』の第2話『フレンズ』でドラマ初出演。その後、TBS『ホットマン』03で連続ドラマにも初出演を果たす。映画初出演は04年、中学校内でのイジメを描いた森岡利行監督「問題のない私たち」。さらに05年、井筒和幸監督が60年代の京都を舞台に日本人と在日朝鮮人の若者の交流を描いた「パッチギ!」でヒロイン、リ・キョンジャ役に抜擢される。フレッシュな若手俳優が顔を揃え、喧嘩と恋に明け暮れる当時の若者の日常と、心を通わせながらも民族問題という壁の前に引き裂かれる若者たちの心情をリアルに綴った本作は、キネマ旬報ベスト・ワンを始め、ブルーリボン賞作品賞など高評価を受ける。たくましさあふれる出演者たちの中で、清楚な魅力を発揮して作品に華を添えた沢尻も、キネマ旬報賞新人女優賞を受賞するなど、一躍注目の若手女優となる。同年、難病に冒された少女の実話に基づくフジテレビ『1リットルの涙』でドラマ初主演。主人公・池内亜也の15歳から25歳で亡くなるまでを演じて、お茶の間の涙を誘った。同作の演技などによりエランドール賞、ゴールデンアロー賞の新人賞も獲得。翌06年にはTBS『タイヨウのうた』で、色素の異常により日に当たることのできない難病に冒されたミュージシャン志望の雨音薫役を演じ、劇中歌『タイヨウのうた』を“Kaoru Amane”名義で発売して歌手デビューも果たす。以降も“ERIKA”の名で歌手活動を続け、06年には5本の出演映画が公開されるなど順調にキャリアを重ねていた07年、主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台挨拶での不貞腐れた態度が問題となり、世間から大バッシングを受けてしまう。これにより芸能活動がストップ。その後、09年1月にはハイパーメディアクリエイター・高城剛と結婚したものの、所属事務所からの解雇騒動などもあってテレビのワイドショーの格好の標的とされ、08年以降、映画、ドラマへの出演歴はない。現在は個人事務所をベースにCM出演などは再開しており、女優業へのカムバックも間近とされている。

沢尻エリカの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 人間失格 太宰治と3人の女たち

    制作年: 2019
    太宰治による小説『人間失格』誕生の背景を、「Diner ダイナー」の蜷川実花監督が事実を下地にフィクションで活写。酒と恋に溺れ自堕落な生活を送る作家・太宰治は、夫の才能を信じる妻の美知子に叱咤され、ついに自分にしか書けない物語に取りかかるが……。突飛な言動と奔放な私生活ながら圧倒的な人気と才能で女を惹きつける太宰治を小栗旬が、太宰の正妻・美知子を宮沢りえが、太宰の愛人である作家志望の静子と未亡人の富栄をそれぞれ沢尻エリカと二階堂ふみが演じ、太宰治の恋と生涯を色鮮やかに描く。
    74
  • 億男

    制作年: 2018
    川村元気による同名小説を原作に「るろうに剣心」シリーズの大友啓史が、佐藤健と再タッグを組んだドラマ。宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。アドバイスを求めようと大富豪の親友・九十九のもとを訪ねるが、その直後、九十九が3億円と共に失踪する。共演は「空飛ぶタイヤ」の高橋一生、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華、「ルームロンダリング」の池田エライザ、「猫は抱くもの」の沢尻エリカ、「羊の木」の北村一輝、「22年目の告白 私が殺人犯です」の藤原竜也。撮影を「HANA-BI」「フラガール」の山本英夫、音楽を「ALWAYS 三丁目の夕日」「るろうに剣心」の佐藤直紀が務める。
    80
  • 食べる女

    制作年: 2018
    筒井ともみの短篇小説集『食べる女 決定版』を豪華女優陣の共演で映画化。文筆家兼古書店店主のトン子こと餅月敦子の暮らす古びた日本家屋に、夜な夜な迷える女性たちが集まってくる。年齢も職業もバラバラの彼女たちを、トン子はおいしい料理で迎え入れる。出演は、「ふきげんな過去」の小泉今日子、「猫は抱くもの」の沢尻エリカ、「素敵なダイナマイトスキャンダル」の前田敦子、「氷菓」の広瀬アリス、「新宿スワン」の山田優、「星めぐりの町」の壇蜜、ドラマ『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックス、「おかあさんの木」の鈴木京香。監督は、「手紙」の生野慈朗。
    70
  • 猫は抱くもの

    制作年: 2018
    大山淳子の同名小説を、沢尻エリカと吉沢亮共演で犬童一心が映画化。スーパーで働く元アイドルのアラサー女性、沙織は、日々の出来事をロシアンブルーの猫・良男に打ち明けていた。やがて良男は、自分が人間で、沙織の恋人だと思い込むようになり……。「素敵なダイナマイトスキャンダル」の峯田和伸、『わにとかげぎす』のコムアイが共演。
    50
  • 不能犯

    制作年: 2018
    同名コミック原作、立証できない手口で人を死に導く男を「ユリゴコロ」の松坂桃李が演じたスリラー。何一つ証拠が見つからない不可解な変死事件が相次ぎ、現場では確実に標的を死に至らしめると噂される宇相吹が目撃されていた。警察は彼を取り調べるが……。「貞子vs伽椰子」をはじめ数々のホラー作品を手がけてきた白石晃士がメガホンを取り、誰もが持つ妬みなどの危うい心を描く。共演は「新宿スワン」の沢尻エリカ、「ちはやふる」シリーズの新田真剣佑ほか。
    50
  • 新宿スワン

    制作年: 2015
    和久井健がスカウトマンとしての自らの体験をもとに描いた同名漫画を、「愛のむきだし」など衝撃作を次々と発表する園子温監督が映画化。新宿・歌舞伎町を舞台に、スカウトマンたちの生き残りをかけた争いを描く。脚本は「ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット」を手がけた放送作家の鈴木おさむと「クローズEXPLODE」の水島力也が担当。熱さと奔放さを持つアウトローの主人公を「そこのみにて光輝く」の綾野剛が、因縁のライバルを「凶悪」の山田孝之が、主人公を慕う風俗嬢を「ヘルタースケルター」の沢尻エリカが、主人公を育てるスカウトマンを「るろうに剣心」シリーズの伊勢谷友介が演じる。
    70