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- 水嶋ヒロ
略歴 / Brief history
東京都の生まれ。本名・齋藤智裕。父親の仕事の関係で、幼少期をスイスのチューリッヒで過ごした。帰国後、桐蔭学園に入学し、サッカー部に所属。高校3年時には全国高等学校サッカー選手権大会で準決勝まで進出した経験を持つ。慶應義塾大学環境情報学部在学中に、ファッションモデルとしてデビュー。2005年に、日本テレビ『ごくせん』の第2シーズンで生徒役のひとりとして本格的に俳優の道に進み、翌06年のテレビ朝日『仮面ライダーカブト』でタイトルロールの“仮面ライダーカブト”こと天道総司役に抜擢される。「世界は俺を中心に回っている」と言い放つこれまでにない俺様キャラの仮面ライダーを演じ、一躍注目を集めた。同年、石川北二監督「ラブ★コン」で映画にも初出演。石田秀範監督の「劇場版・仮面ライダーカブト/GOD SPEED LOVE」もこの同じ年に公開されている。以後もテレビドラマを中心に作品を重ね、07年には、テレビ朝日『彼女との正しい遊び方』、フジテレビ『わたしたちの教科書』を経て、同局『花ざかりの君たちへ・イケメン♂パラダイス』で美男子たちが集う学園の寮長のひとり、難波南を演じ、その後のイケメンブームを牽引する俳優として人気を博すこととなる。08年、グループサウンド全盛期を舞台とした本田隆一監督「GSワンダーランド」に出演。お笑いコンビ“品川庄司”の品川ヒロシが初監督した「ドロップ」09ではカリスマ不良中学生役を熱演し、作品の成功に貢献する。テレビドラマも、フジテレビ『Room Of King』08に鈴木杏とともに主演し、木村拓哉主演のTBS『MR.BRAIN』09では捜査一課のエリート刑事を、フジテレビ『東京DOGS』09では元暴走族の総長で女に弱い刑事をコミカルに演じ分けて、俳優としてのステータスを確立した。09年に歌手の絢香との結婚を発表するが、これが所属事務所に無断だったことがマスコミに取り沙汰される。翌10年、主演した堤幸彦監督「BECK」が封切られた直後に突然、所属事務所を退社。執筆活動に専念するためとの事務所発表がなされた。間もなく、絢香とともに個人事務所を起ち上げ、表現者として活動していくことを発表。同年10月、“第5回ポプラ社小説大賞”に本名で応募した処女小説『KAGEROU』が大賞を受賞し、刊行されるやベストセラーとなる。その後は表立った俳優活動はないが、携帯ゲーム『mobage』などのCMでの露出は続いている。
水嶋ヒロの関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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黒執事
制作年: 2013枢やなの人気コミックを、「BECK」以来約3年ぶりの俳優復帰となった水嶋ヒロ主演で実写映画化。世界を巻き込む怪事件の解決に乗り出す万能で完璧な執事と男装の令嬢の姿を描く。監督は「NANA」の大谷健太郎と「アシュラ」のさとうけいいち。共演は「ガッチャマン」の剛力彩芽、「映画 体脂肪計タニタの社員食堂」の優香、「桐島、部活やめるってよ」の山本美月。60点 -
ドロップ(2008・品川ヒロシ監督)
制作年: 2008ケンカに明け暮れる不良中学生たちが、友情を通じて人間的に成長していく姿を描く青春ストーリー。漫才コンビ品川庄司の品川祐が、品川ヒロシ名義で発表したベストセラー小説を、自ら脚本・監督を務め映画化。出演は、「ララピポ」の成宮寛貴、「GSワンダーランド」の水嶋ヒロ、「スウィングガールズ」の本仮屋ユイカ。60点