ワン・ビン ワン・ビン

  • 出身地:中国陝西省西安
  • 生年月日:1967年11月17日

略歴 / Brief history

魯迅美術学院で写真を専攻した後、北京電影学院映像学科に入学。1998年から映画映像作家としての仕事を開始。2003年、三部作9時間に及ぶ超長編ドキュメンタリー「鉄西区」で国際的評価を確立する。以降、「鳳鳴―中国の記憶」「暴虐工廠」「世界の現状」(オムニバスの一篇)(2007)「原油」(2008)「石炭、金」「名前のない男」(2009)を発表。初の長編劇映画となった、2010年の「無言歌」はベネチア国際映画祭で大絶賛を浴びる。今作で2011年 第85回キネマ旬報ベスト・テン外国映画監督賞を受賞。

ワン・ビンの関連作品 / Related Work

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  • 青春 -苦-

    制作年: 2024
    2003年に約9時間の大作「鉄西区」でセンセーショナルなデビューを果たしたワン・ビン監督によるドキュメンタリー「青春」の第2部。長江デルタ経済圏を構成し、子供服産業の一大拠点として知られる浙江省湖州市の織里(しょくり)に出稼ぎにきている若い労働者の日常を見つめる。低賃金で生き延びようと日々葛藤するなか、彼らは春節を祝うために故郷へ帰る。第1部は2024年に日本公開された。2024ロカルノ国際映画祭 国際コンペティション部門にてスペシャル・メンション賞など3つの賞を受賞。第2部の「青春 -苦-」と第3部の「青春 -帰-」は2025年4月26日、同時公開。
  • 青春 -帰-

    制作年: 2024
    2003年に約9時間の大作「鉄西区」でセンセーショナルなデビューを果たしたワン・ビン監督によるドキュメンタリー「青春」の掉尾を飾る第3部。長江デルタ経済圏を構成し、子供服産業の一大拠点として知られる浙江省湖州市の織里(しょくり)に出稼ぎにきている若い労働者の日常を見つめる。労働者たちは、春節を祝うために帰省する。休暇中に結婚式を挙げるものがいる。だが故郷に仕事はなく、休暇が終わると彼らはまた工場に戻ってくる……。第1部は2024年に日本公開。第2部の「青春 -苦-」と第3部の「青春 -帰-」が2025年4月26日、同時公開。
  • 黒衣人

    制作年: 2023
    2023年・第24回東京フィルメックス、カンヌ映画祭で特別招待作品として上映。
  • 青春 -春-

    制作年: 2023
    「死霊魂」「三姉妹~雲南の子」などを手がけ数々の世界的映画祭で高い評価を得てきたワン・ビン監督が、中国の巨大経済地域にある小さな衣料品工場で働く名もなき若者たちを見つめたドキュメンタリー。彼らの働く様子や瑞々しい青春など彼らの生を記録する。2023年第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。2023年第60回金馬奨にてドキュメンタリー映画賞を受賞。
  • 死霊魂

    制作年: 2018
    「鳳鳴(フォン・ミン)-中国の記憶」のワン・ビンが、1950年代後半に起きた中国共産党の反右派闘争で粛清された人々の証言を集めた8時間を超える大作ドキュメンタリー。厳しい時代を生き延びた人たちの証言から、忘れ去られた死者の魂の叫びが甦る。山形国際ドキュメンタリー映画祭では「鉄西区」、「鳳鳴(フォン・ミン)-中国の記憶」に続き、3度目の大賞と観客賞をダブル受賞している。2020年4月4日公開から、6月27日公開に変更。
  • 苦い銭

    制作年: 2016
    「収容病棟」のワン・ビン監督が中国の出稼ぎ労働者を追い、第74回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門脚本賞およびヒューマンライツ賞を獲得したドキュメンタリー。過酷な環境下、縫製工場で働く人々の日常を通し、現代社会の歪な面を浮かび上がらせる。第17回東京フィルメックス特別招待作品(上映日:2016年11月22日、26日)。「アジアシネマ的感性」2024年8/23~9/5シモキタエキマエシネマK2にて上映