制作年: 2022
過去の記録映像を全編に使用して歴史を再構成する“アーカイヴァル・ドキュメンタリー”で世界的評価の高いウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァが、改めて過去の戦争に眼差しを向け、現代に警鐘を鳴らした新作ドキュメンタリー。1946年1月、キエフで行われたナチ・ドイツを断罪する国際軍事裁判、いわゆる「キエフ裁判」を、圧倒的なアーカイヴ映像を積み重ねて描く。アウシュヴィッツやバビ・ヤールの生存者による未公開の証言も含み、「ニュルンベルク裁判」と「東京裁判」に並ぶ、戦後最も重要な軍事裁判が現代に蘇る。第79回ベネチア国際映画祭正式出品。同時公開は「破壊の自然史」。