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クリス・マルケルの関連作品 / Related Work

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  • アニエスの浜辺

    制作年: 2008
    「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。
  • レベル5

    制作年: 1997
  • 12モンキーズ

    制作年: 1995
    人類絶滅の危機を救うべく、22世紀から現代にやって来た男の姿をスペンスフルに描いた、時間旅行テーマのSF映画。仏の映像作家、クリス・マルケル監督の名作短編「ラ・ジュテ」(62)にヒントを得て、「ブレードランナー」「許されざる者」のデイヴィッド・ピープルズと妻のジャネットが脚本を執筆、監督には「未来世紀ブラジル」「フィッシャー・キング」のテリー・ギリアムがあたった。製作は「どんな時も」のチャールズ・ロヴェン、エグゼクティヴ・プロデューサーはゲイリー・レヴィンソン、ロバート・コスバーグ、ロバート・キャヴァロ。撮影は「バットマン(1989)」「永遠の愛に生きて」のロジャー・プラット、美術は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のジェフリー・ビークロフト、編集は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のミック・オーズレイ、衣裳は「テキーラ・サンライズ」のジェリー・ウェイス、視覚効果監修はケント・ハウストンがそれぞれ担当。音楽は「フレンズ」のポール・バックマスターで、バンドネオンの印象的なテーマ曲はタンゴ界の第一人者アストル・ピアソラ、エンドテーマ曲はサッチモことルイ・アームストロングの歌う『ワンダフル・ワールド』。主演は「ダイ・ハード3」のブルース・ウィリス、「バッド・ガールズ」のマデリーン・ストウ、「セブン」のブラッド・ピット。共演は「女神たちの季節」のクリストファー・プラマー、「インディアン・ランナー」のデイヴィッド・モース、「バットマン」のフランク・ゴーシン、「カリートの道」のジョン・セダほか。
    80
  • アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキ

    制作年: 1993
    旧ソビエトの映画作家、故アレクサンドル・イワノヴィッチ・メドヴェトキン(1900~89)の“幽霊”に、フランスの映画詩人クリス・マルケルが宛てた、6通からなるビデオ書簡の体裁をとったドキュメンタリー的映画エッセイ。最初の長編「幸福」(34)が上映禁止にされ、ブルジョワ様式主義との弾圧も受けながら、ソビエト帝国の崩壊する直前の89年に死去するまで共産主義の信奉者をもって任じ、〈最後のボルシェヴィキ〉として死んだ男の生涯を、かつては左翼活動家の政治的映画作家でもあった詩人が検証するなかで、20世紀という時代における映像と政治のせめぎあいが浮かび上がってくる。製作はミヒャイル・クストフ。撮影はHi-8ビデオで、マルケル自身のほか、モスクワでアンドレイ・パシュケヴィッチがカメラを回し、他に現在アメリカに住む旧ソ連のドキュメンタリー映画作家マリーナ・ゴルドフスカヤ(監督作「アルバト通りの家」が95年山形国際ドキュメンタリ-映画祭に出品)、パスカル・オービエ、フランス第三チャンネルの特派員クリチャン・イルーらの撮影した映像も使われ、また生前のメドヴェトキンのインタビュー、メドヴェトキン自身の監督作「幸福」「新モスクワ」(38)などの引用、帝政ロシアや旧ソビエト時代のニュース映像がふんだんに挿入され、ビデオ画面上で複雑な処理を経て何重にも重ね合わされている。音楽はドイツの左翼系作曲家アルフレード・シニートケ。作品は〈最初の手紙〉から〈最後の手紙〉まで六つの部分に分けられ、全編を故メドヴェトキンに宛てたマルケルの手紙の形でナレーションが朗読され、そのあいまにメドヴェトキンとその関係者へのインタヴューが挿入されている。画面に登場してメドヴェトキンについて語るのは映画監督ユーリー・ライズマン(「汽車は東へ行く」)、マリーナ・ゴルドフスカヤ、カメラマンのユーリー・コリアダ、メドヴェトキンの娘ションガラ・メドヴェトキナ、メドヴェトキン映画のスタッフとして編集のソフィア・ブリトゥリアク、メドヴェトキンの作品と同様にスターリン時代にその著書が発禁となった作家イサーク・バーベリの未亡人アントニーナ・ピロジコヴァ、メドヴェトキンの親友だったというアルベルト・シュルト、晩年の教え子だった学生のニコライ・イズヴォロフ(メドヴェトキンの〈映画列車〉時代の作品を発見)とマリーナ・カラシエヴァ、映画史家ウラジミール・ディミトリエフ、ヴィクトル・ディオメン、キラ・パラモノヴァ、そしてジガ・ヴェルトフのカメラマンだったヤーコフ・トルシャンなど。(ビデオ作品)
  • AK ドキュメント黒澤明

    制作年: 1985
    自らライフワークと自負する黒澤明監督の日仏合作映画「乱」撮影過程を記録したドキュメンタリー。製作は「乱」のフランス側のプロデューサー、セルジュ・シルベルマン、監督・編集は「サン・ソレイユ」のクリス・マルケル、撮影はフランシス・イヴ・マレスコ、音楽は武満徹、日本語版ナレーションは蓮實重彦が担当。映画は、撮影現場に向かう黒澤明、長いスタンバイに耐えるエキストラ達、俊敏に動きまわるスタッフ、戦場を走る馬、出番を待つ馬等、映画には現われない映画の裏の姿を、捉える。さらに音楽を担当した武満徹の現場での姿、巨額をかけて撮られた合戦の修羅場シーンの全景や、天候不順で撮影中止となって不穏な雰囲気に包まれたスタッフ達の様子などを追う。
  • サン・ソレイユ

      制作年: 1982
      ある女性が世界中を旅するカメラマンからの手紙を読むという形式で日本とアフリカを捉えたドキュメンタリー。製作はアナトール・ドーマン、監督・脚本・撮影、編集は「AK ドキュメント黒澤明」のクリス・マルケル、ナレーターはフロランス・ドレー(仏語版)、アレクサンドラ・スチュワルト(英語版)、池田理代子(日本語版)、歌はアリエル・ドンバールが担当。日本語版に関する関係者は、製作を松本正道、翻訳を福崎裕子、台本を原章二と町枝実、台本監督を梅本洋一、演出を野上照代が担当。世界中を旅するカメラマン、サンドール・クラスからの手紙をある女性が読む。それと同時に彼が目撃し記憶した映像が展開される。クラスナは日本とアフリカに惹かれているのだ。まず、カメラはアイスランドの三人の少女を描き出す。続いて函館から青森へ向かうフェリーの中へとワープする。夜明けと共に、都市<東京>へと入ってゆく。こうして日本のスケッチをゆるやかなテンポで映し上げ、やがて、舞台はアフリカへと移ってゆく。ギニア・ビサウの独立の闘士アミルカル・カプラル、彼の遺志をついで大統領となる弟のルイス、そしてクーデターを起こしてルイスを投獄する指令官ニノの映像を次々に甦らせる。そこにヒチコックの「めまい」が挿入される。ムソルグスキーの美しい歌曲が流れる。彼の旅はやがて終りに近づく。

    今日は映画何の日?

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