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- ハーポ・マルクス
略歴 / Brief history
アメリカ・ニューヨーク生まれ。マルクス・ブラザーズの二男。幼少時代に母親から中古のハープを与えられ、独学で習得した。兄弟で08年頃からヴォードヴィルの舞台に立ち、29年に「ココナッツ」で映画デビュー。当初は4兄弟で出演していたが、「我輩はカモである」(33)を最後にゼッポが脱退して、チコ、ハーポ、グルーチョの3人で活躍した。銀髪の縮れ毛で一言もしゃべらず、狂奔的な動作で動き回り、ハープの演奏は天下一品という彼のキャラクターは、グルーチョの早口、指1本でピアノを弾くチコと共にナンセンスな笑いの世界を作り上げ、サルバドール・ダリなどのシュールレアリストからウディ・アレンまで時を超えて多くのファンを生み出し、後の喜劇人にも多大な影響を与えた。
ハーポ・マルクスの関連作品 / Related Work
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マルクス捕物帖 カサブランカの一夜
制作年: 1946「我輩はカモである」「オペラの夜」と同じくマルクス三兄弟が主演する喜劇で、「愛の弾丸」のジョセフ・フイールズがローランド・キビーと協力して脚本を書きおろし、「夜霧の港」のアーチー・L・メイヨが監督したもの。助演は「情熱の航路」のチャールズ・ドレイク「脱出(1944)」のダン・シーモア、西部劇女優のロイス・コリア、マルクス喜劇におなじみのシグ・ルーマン等である。 -
マルクス兄弟 デパート騒動
制作年: 1941現在ロウ・インコーポレーションの副社長であるルイス・K・シドニー製作になる1941年作品。ナット・ペリン(「凸凹ハリウッドの巻」)の原案から、シド・クラー、レイ・ゴールデン及びハル・フィンバーグ(「ごくらく珍爆弾」)の三人が脚色し、「凸凹ハレムの巻」のチャールズ・F・ライスナーが監督に当たった。チャールズ・ロートン・ジュニアが撮影、「夢のひととき」のジョジー・ストールが音楽を担当する。「二挺拳銃」につぐマルクス兄弟を中心に、「迷路」のトニー・マーティン、「姉妹と水兵」のヴァーニア・グレイらが共演する。 -
マルクス兄弟珍サーカス
制作年: 1939サーカスを舞台にしたマルクス兄弟のコメディ・シリーズ第9作。製作はマーヴィン・ルロイ、脚本はアーヴィング・ブレッチャー、監督はエドワード・バゼル、撮影はレナード・S・スミス、音楽はハロルド・アーレン、フランツ・ワックスマン、編集はウィリアム・H・タヒューンが担当。出演はグルーチョ・マルクス、ハーポ・マルクス、チコ・マルクス、マーガレット・デュモン、イヴ・アーデンなど。100点