寺島進 テラジマススム

  • 出身地:東京都江東区
  • 生年月日:1963/11/12

略歴 / Brief history

東京都江東区の生まれ。都立葛飾野高校を卒業後、三船敏郎主宰の三船芸術学院にて殺陣を学ぶ。1986年、松田優作の初監督作品「ア・ホーマンス」に、やくざの組員役で出演して俳優デビュー。原田眞人監督「さらば愛しき人よ」87、和泉聖治監督「この胸のときめきを」88などに端役で出演して経験を積み、北野武(=ビートたけし)の監督第1作「その男、凶暴につき」89で、白竜扮する殺し屋の手下役に起用され、以後「あの夏、いちばん静かな海。」91、「ソナチネ」93など北野映画の常連俳優となる。96年の篠崎誠監督「おかえり」で映画初主演。精神を病んでいく妻にとまどいながらも静かに寄り添う塾講師の夫を演じて、やくざ役などが多かったそれまでのイメージを大きく転換し、脚光を浴びる。99年の是枝裕和監督「ワンダフルライフ」では高崎映画祭の助演男優賞を受賞。その後は、アウトローふうの役を基本としながらも、純朴な男のラブストーリーや滋味あふれる脇役など、演技の幅を着実に広げていく。熊切和嘉監督「空の穴」01、SABU監督「幸福の鐘」03、本広克行監督「交渉人・真下正義」05、橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」08など多彩な作品群で好演する一方、北野監督とは「HANA-BI」98、「BROTHER」01、「TAKESHIS'」05などでいずれもたけしが自ら演じる主人公のごく身近な役柄で起用され、信頼の厚さを物語る。近年は、テレビドラマでも重要な役のオファーが増え、フジテレビ『逃亡者・木島丈一郎』05、『アンフェア』06、『ヒミツの花園』07、『コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命』08・10、『GOLD』10、テレビ朝日『富豪刑事』05・06、『八州廻り桑山十兵衛・捕物控ぶらり旅』07、TBS『南極大陸』11など多数に出演している。

寺島進の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~

    制作年: 2025
    1分1ラウンドで最強を決める格闘技イベント・ブレイキングダウンを題材にした三池崇史監督による青春アクション。少年院で知り合ったイクトとリョーマが、ブレイキングダウンのリングを目指す。ブレイキングダウンを設立した元総合格闘家・朝倉未来の自伝『路上の伝説』から着想を得ている。朝倉未来やブレイキングダウンCOOを務める起業家・溝口勇児がエグゼクティブプロデューサーとして参加。主演は、総勢2,000人が参加したオーディションを経て選ばれた木下暖日と吉澤要人。
  • 首(2023)

    制作年: 2023
    北野武が原作・監督・脚本・編集・出演を務め、本能寺の変を独自の歴史観で描いた時代劇。信長が天下統一を掲げ、毛利軍、武田軍、上杉軍などと戦っていた最中、家臣の荒木村重が反乱を起こし、姿を消す。信長は秀吉、光秀ら家臣に村重の捜索を命じるが……。出演は、「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊、「MINAMATA-ミナマタ-」の加瀬亮、「怪物」の中村獅童。第76回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門出品。
    60
  • 静かなるドン 後編(2023)

    制作年: 2023
    24年にわたり連載された任侠漫画を、「生きててごめんなさい」の山口健人監督が「冬薔薇」の伊藤健太郎主演で映画化。好意を寄せる秋野を抗争に巻き込んだことを悔いた静也は、抗争をなくし、秋野とこれまでどおりの関係でいるために、ヤクザの世界から身を引くことを考え始める。昼は頼りないサラリーマン、夜は暴力団総長という二つの顔を持つ近藤静也を伊藤健太郎が、静也が思いをよせる同僚・秋野明美を「幕が下りたら会いましょう」の筧美和子が、静也と対立する鬼州組の組長・坂本健を「孤狼の血 LEVEL2」の寺島進が演じる。『日本統一』シリーズなどに出演する俳優・本宮泰風が本作の総合プロデュースを手がけた。前編・後編を各1週間で連続上映する、『令和アウトローシリーズ』第2弾の後編。
  • 静かなるドン 前編(2023)

    制作年: 2023
    24年にわたり連載された任侠漫画を、「生きててごめんなさい」の山口健人監督が「冬薔薇」の伊藤健太郎主演で映画化。関東最大規模の暴力団・新鮮組のひとり息子ながらカタギとして生きることを望み会社勤めをする静也だったが、組を揺るがす事件が起き……。昼は頼りないサラリーマン、夜は暴力団総長という二つの顔を持つ近藤静也を伊藤健太郎が、静也が思いをよせる同僚・秋野明美を「幕が下りたら会いましょう」の筧美和子が、静也と対立する鬼州組の組長・坂本健を「孤狼の血 LEVEL2」の寺島進が演じる。『日本統一』シリーズなどに出演する俳優・本宮泰風が本作の総合プロデュースを手がけた。前編・後編を各1週間で連続上映する、『令和アウトローシリーズ』第2弾の前編。
  • 湯道

    制作年: 2023
    「土竜の唄」の生田斗真主演、「おくりびと」の脚本を手がけた放送作家の小山薫堂が企画・脚本を担ったコメディドラマ。父が遺した銭湯を畳みマンションに建て替えようとして店に戻った史朗だったが、入院した弟に代わり数日間銭湯を切り盛りすることになる。湯道とは、小山薫堂が提唱した、入浴の価値を改めて見出し、茶道や華道のようにひとつの道へと昇華させようというもの。監督は、『HERO』シリーズや「マスカレード」シリーズを手がけてきた鈴木雅之。うだつが上がらず実家に戻ってきた兄・史朗を生田斗真が、銭湯まるきん温泉を営む弟の悟朗を濱田岳が、まるきん温泉で働くいづみを橋本環奈が演じる。
    75