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- 福山雅治
略歴 / Brief history
長崎県長崎市の生まれ。県立長崎工業高校を卒業後、地元の電機会社に就職するが4カ月で退社。ミュージシャンを目指して上京し、1988年、芸能事務所・アミューズ主催の“10ムービーズオーディション”に合格して芸能界入りする。同年、太田圭監督「ほんの5g」で、富田靖子演じるヒロイン・明日香の幼なじみでコンピューターおたくの三蔵役で映画初出演。90年にシングル『追憶の雨の中』で念願の歌手デビューも果たし、以降は音楽活動と並行しながら、テレビドラマを中心に俳優としても活躍する。TBS『あしたがあるから』91、『愛はどうだ』『ホームワーク』92などに相次いで出演し、当初は自堕落なキャラクターを演じることが多かったが、180cmの長身と甘いマスクでたちまち多くの女性ファンからの人気を獲得。93年のフジテレビ『ひとつ屋根の下』では、両親の死後に離散した6人きょうだいが力を合わせながら成長していくホームドラマの重要なパーツを担う、クールなエリート医大生の次男・雅也を演じて、一躍トップスターの座についた。その後は音楽活動に力を入れ、93年の『MELODY』のヒットによりNHK『紅白歌合戦』に初出場。『It's Only Love』94、『HELLO』95など立て続けにミリオンヒットを連発する。並行して、95年のフジテレビ『いつかまた逢える』では、高校時代から想いを寄せていた後輩の桜井幸子と同級生の大塚寧々との間を揺れ動く優柔不断な主人公を等身大に演じ、ドラマ初主演。しかし、この年の後半から約2年に渡って活動を休止し、フジテレビ『ひとつ屋根の下2』97への出演などを例外に、世界を旅するなどして充電期間を過ごす。98年に復帰してからは、2000年のシングル『桜坂』が自己最高となる229万枚の売り上げを記録するなど音楽活動をメインとしつつも、フジテレビ『パーフェクトラブ!』99、『美女か野獣』03、『ガリレオ』07とゆるやかなペースでドラマに主演し、いずれも好評を得る。08年、『ガリレオ』の劇場版となる西谷弘監督「容疑者Xの献身」に主演。ワンポイント出演だった96年の「アトランタ・ブギ」を除き、本格的な映画出演はデビュー作以来だった。10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』では坂本龍馬を演じ、大友啓史の斬新な演出とも相まって俳優活動の集大成と言える熱演を見せる。ラジオパーソナリティー、多数のCM出演のほか、写真家としてもマルチな手腕を発揮している。
福山雅治の関連作品 / Related Work
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ブラック・ショーマン
制作年: 2025福山雅治が、東野圭吾の小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の映画化で主演、有村架純と初共演を果たす。福山演じる神尾武史は元スーパーマジシャン。華麗な手腕で有村演じる姪の真世と殺人事件に挑む。 -
FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023
制作年: 2024日本を代表するアーティスト、福山雅治が、2023年夏に開催したライブを、自ら監督を務めて映画化。コロナ禍で制限されていた“声出し”が解禁され、3年半を経て“観客の声”が帰ってきた大切な瞬間が、“ライブ映像の理想像”を追求した映画となって蘇る。『ラストマン-全盲の捜査官-』(23)で福山演じる主人公の少年時代を担当した柊木陽太(「怪物」)が、“少年期の福山雅治”を演じ、ストーリー性も盛り込んだ作品となっている。 -
アントニオ猪木をさがして
制作年: 20232022年に逝去したプロレスラー、アントニオ猪木のドキュメンタリー。猪木が設立した新日本プロレス創立50周年記念企画として製作され、彼に影響を受けた人物が語るドキュメンタリー、ファン視点のドラマ、貴重なアーカイブ映像で、猪木の真の姿に迫る。監督は、「アクターズ・ショート・フィルム2」プロデューサーの和田圭介、「高野豆腐店の春」の三原光尋。60点 -
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
制作年: 2023汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化。母親と喧嘩して近所の防空壕跡に家出した高校生の百合。目覚めると、そこは戦時中の日本だった。その世界で日々を過ごすうち、百合は助けてくれた青年・彰に惹かれていく。だが彰は、出撃を控えた特攻隊員だった。出演は「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」の福原遥、「死刑にいたる病」の水上恒司。 -
沈黙のパレード
制作年: 2022東野圭吾原作、福山雅治主演のミステリー『ガリレオ』シリーズ劇場版第3弾。以前草薙刑事が担当した事件で完全黙秘し無罪となった蓮沼が、再び女子学生殺害事件の容疑者となり黙秘を貫き釈放されたが、何者かに殺され、女子学生の関係者は一様に口を閉ざす。劇場版の前2作「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続き、監督・西谷弘と脚本家の福田靖がコンビを組む。湯川のバディ的存在の刑事・内海薫役の柴咲コウと、湯川の親友で内海の先輩刑事である草薙俊平役の北村一輝が再集結。他、椎名桔平、檀れい、吉田羊ら豪華キャスト陣が共演。主題歌を福山雅治と柴咲コウによるユニットKOH+が担当。