しから始まるものでの検索結果

作品情報
条件「しから始まるもの」の作品 7886件)

人物
「しから始まるもの」を人物名に含む検索結果 24938件)

記事
「しから始まるもの」の検索結果 50件)

  •   「左様なら」の石橋夕帆監督が唐田えりかと芋生悠の共演で、偶然の再会から自分らしさを取り戻していく女性の姿を描き、第18回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門「JAPAN CUTS AWARD」を受賞した「朝がくるとむなしくなる」が、12月1日(金)より渋谷シネクイントほかで全国順次公開。予告編と場面写真が到着した。     会社を辞め、コンビニでアルバイトしている希(唐田えりか)。慣れない接客に戸惑い、店長の冗談をうまくかわせない。実家から送られてきた大量の野菜をよそに、コンビニ弁当とカップ麺で食事を済ませる。母親には退社をいまだ伝えられない。何も起こらず、今日もむなしい朝を迎える。 そんな中、中学校でクラスメイトだった加奈子(芋生悠)がバイト先にやって来る。思わぬ再会に最初はぎこちなく振る舞う希だったが、何度か顔を合わせるうちに距離が縮まり、日常が少しずつ動き出す──。     ステエションズの書き下ろし主題歌『PHEW』にのせて綴る予告編。大人になってから育まれる友情、日常に積み重なる小さな幸せが、静かに胸を打つ。       実生活でも10代の頃から友人同士という唐田えりかと芋生悠、ならびに石橋夕帆監督のコメントも到着した(以下)。   どうしたって朝はやってきてしまうし、朝はやってきてくれる。 心は日々、移り動かされるもの。 そっと背中を押してくださった石橋監督。 そして大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました。 この映画が羽ばたく先に、どなたかの救いになりますように。 ──唐田えりか 特別な思い出になった『左様なら』から、 再び石橋監督と忘れられない時間を共にしました。 友達との再会。 大好きなあのセリフ。 時にはおかしくて堪らなかったり。 感じたままに綴じ込めました。 何でもない自分が少し愛おしくなる映画です。 多くの方々に届きますように。 ──芋生悠 唐田さんと映画を作るならどんなお話がいいだろう、と考えたとき 自然とこの物語が浮かんできました。 そしてそこに芋生さんがいてくれたら、 ふたりの信頼関係をベースにきっと素敵な作品を作れるだろうと思いました。 学校に行って、会社に行って、あるいは家事や育児、介護をして。 “頑張る”を積み重ねていく事は、決して当たり前の事ではありません。 自分でも気がつかない内に心はどんどんすり減っていって 毎日当たり前のように朝がくるたび、小さな絶望を繰り返す。 それでも、誰かが「大丈夫だよ」って寄り添ってくれたら それだけで何とか生きていけるような気がしたり、こんな自分も悪くないんじゃないかと思えたりする。 いまより少しだけ、いい明日がくる事を期待できるような そんな作品になっていましたら幸いです。 ──石橋夕帆(監督・脚本)     「朝がくるとむなしくなる」 出演:唐田えりか、芋生悠、石橋和磨、安倍乙、中山雄斗、石本径代、森田ガンツ、太志、佐々木伶、小野塚渉悟、宮崎太一、矢柴俊博 監督・脚本:石橋夕帆 主題歌:「PHEW」ステエションズ 作詞・作曲:CHAN プロデューサー:田中佐知彦 ラインプロデューサー:仙田麻子 撮影:平野礼 照明:本間光平 録音:柳田耕佑 美術:藤本楓、畠智哉 スタイリスト:小宮山芽以 ヘアメイク:赤井瑞希 助監督:内田知樹 編集:小笠原風 企画協力:直井卓俊 音楽:CHAN(ステエションズ) スチール:岩澤高雄 ビジュアルデザイン:鈴木美結 配給・宣伝:イーチタイム 配給協力:FLICKK 宣伝協力:平井万里子 製作:Ippo 2022年/日本/カラー/76分/アメリカンビスタ/5.1ch ©Ippo 公式サイト:www.asamuna.com
  •   土田世紀が死の間際まで描き続けたオムニバス漫画を、吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介(登場順)を主演に迎え、写真作家・映像作家として活動する澤寛が初監督を務めて映画化した「かぞく」が11月3日(金・祝)よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開。ポスタービジュアルと予告映像が到着した。     父が失踪したマコト(吉沢亮)は、母とともに住み慣れた街を旅立つ。 ケンジ(永瀬正敏)の内縁の妻、ハルカはある秘密を抱えていた。 妻を亡くしたタケオ(小栗旬)は、男手一つで育てている2人の子と海へ。 久々に実家へ帰ったユウイチ(阿部進之介)は、名前を呼ぶ女性に森へ誘われる。 4人の男の4つの家族は、複雑に絡み合い、喪失から再生へ向かう。待ち受ける未来に注目したい。     「かぞく」 原作:土田世紀「かぞく」(日本文芸社刊) 監督・脚本・編集・衣裳デザイン:澤寛 音楽:棚川寛子 演奏:SPAC 音楽制作特別協力:宮城聰 サウンドデザイン:清水宏一 撮影:山本英夫 照明:小野晃 美術・装飾:渡辺大智 録音:竹内久史 キャスティング:杉山麻衣 エグゼクティブプロデューサー:村田千恵子 プロデューサー:松橋真三 企画・プロデューサー:鈴木大造 出演:吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介(登場順) 鶴田真由、渡辺真起子、福島リラ、秋吉久美子、込江大牙、粟野咲莉、田代輝、根岸季衣、野口雅弘、瀧内公美、片岡礼子、山口馬木也 上映時間:1時間22分48秒 フォーマット:アメリカンビスタ ・ 5.1ch 制作プロダクション:クレデウス 製作・配給:アニプレックス ©土田世紀/日本文芸社,Aniplex Inc. 公式サイト:https://www.aniplex.co.jp/kazoku/
  •   ギターとラップの2人組バンド〈MOROHA〉のアフロが初主演を務め、これが長編デビュー作となる庄司輝秋監督が故郷の宮城県石巻市への思いを胸に、島で暮らす家族の再生を描いた「さよなら ほやマン」が、11月3日(金・祝)より新宿ピカデリーほかで全国公開。予告編と著名人コメントが到着した。     一人前の漁師を目指すアキラ(アフロ)。《ほや》を獲るのが夏季の仕事だ。船に乗れない弟のシゲルと2人、島民に助けられてなんとか暮らしてきたが、両親は震災により今も行方不明で、多額の借金を抱え、人生大ピンチに直面中。そんな折、都会からふらりとやってきたワケありっぽい漫画家の美晴が兄弟の前に現れた。「この家、私に売ってくれない?」その一言から、3人は奇妙な共同生活を送ることに。それは最強の奇跡の始まりだった──。     ヒロインの美晴を演じるのは、舞台『裏切りの街』などの呉城久美。シゲル役には〈レプロエンタテインメント30周年企画『主役オーディション』〉で合格を勝ち取った新星・黒崎煌代。その脇を津田寛治、松金よね子らベテランが固める。 劇伴は『あまちゃん』『いだてん』の大友良英が担当、エンディングテーマにはBO GUMBOSの名曲『あこがれの地へ』が選ばれた。純度100%の感動作だ。         〈コメント〉(五十音順・敬称略) この愛の物語に涙せぬひとはいないだろう。 人類が抱えた誤解と優しさへの最大級のテーゼ。 原始生物ほやに始まる謎を解く最低限のヒント。 僕は叫ぶぜ!さよならなんて永遠にない! ──安齋肇(イラストレーター/アートディレクター) 誰かの所為に出来ないことは、=誰の所為でもないと納得出来るものじゃない。 だから、自分の所為を選んだ人は毎日じんわり苦しいのだと思う。飛び込んでお前は大丈夫だと抱き締めてやりたくなる映画だった。 ──伊藤俊介(オズワルド) 小さな見栄も大きな傷も、全部曝け出してみっともない。 みっともないことが、こんなにも格好いいなんて知らない。 「なんだこいつら」って思ってたはずなのに、今あの三人に無性に会いたい。 ──カツセマサヒコ(小説家) 訪れた事の無い、網地島の生活の匂い、日々の匂いがずっとしていた。 そしてあの日の未曾有の出来事から、東北の現在へと一本の線が引かれた本作。 この嘘の無い映画を観て、思わずその足でホヤを食べに行きました。 その味は、本作と共に思い出から出来事になり、今も忘れられません。 ──斎藤工(俳優、映画監督) 大泣きしてしまいました。生々しさとは違う、人の心の動きをそのまま覗くようなリアルさのせいで、どうしても今もあの家族があの島にいる気がしてならないです。 ──椎木知仁(My Hair is Bad) ほやマンは俺だった ──曽我部恵一(サニーデイ・サービス) 人と生きるって、なんて面倒で、なんて素晴らしいのだろう。監督や役者たちの全身全霊に、心の奥で錆びついていた扉が開くようでした。ホヤマンありがとう。ホヤマン、幸せになれ! ──高橋久美子(作家、作詞家) ゆっくりと流れる時間に身を任せていると、庄司監督の力強い思いがいきなり胸のど真ん中に飛び込んで来た。実際に立ち会った人にしか描けない映画。 アフロさんはアキラでアキラはアフロ、この役は彼しか考えられない。気だるいオフビートな役でありながら熱量を持って絶妙なバランスで演じた呉城久美さん。そして見事なまでに村の漁師と化している津田寛治さん。苦い台詞をサラリと言ってのけるなんとも魅力的な松金よねこさん。健気で繊細、優しさに満ちたシゲルがそこにいた黒崎煌代さん。さらには登場する島の住民の皆さんも。すべての人が愛おしかった。 ──筒井真理子(俳優) 「こんな話があるだろうか」という疑問は「こんな話こそあってほしい」という願いに見ていくうちに変わった。それはキャスト一人ひとりが自分の人生をこの物語に持ち寄った結果で、それ自体が一つの奇跡のようだった。 ──濱口竜介(映画監督) 昨年の9月、アフロからメールが来た。「映画の主演することになった!」私の心配性に火が点いた。台本覚えられるだろうか?役に成れるだろうか?でも、まぁきっと大丈夫なはず。なんたってアフロだから。10月、またメールが来た。「自信ある、なんて言うのおこがましいけど共演者、スタッフ、みんな一生懸命でここまでとても充実しててすげー良いと思うのでぜったい見てね!」あぁ、やっぱり大丈夫だ。映画は「みんな」で撮るものだ。それが出来てるなら、完成を楽しみにするばかり。映画を観た。「みんな」のキラキラした時間と想いが映っていた。若者二人が素晴らしかった。アフロも愛らしく、彼自身の持つ優しさが滲んでいた。その晩、下北沢のうるさい居酒屋にアフロと飲み行った。酔っ払ったハッピー野郎が、満面の笑みで聞いてきた。「俺映画賞とか獲れるかな!?」ハイボールを吹き出す。「馬鹿野郎!映画舐めんな!」一笑にふしたが、ニヤニヤの止まないその顔を見ながら「あぁ、いい映画だったんだなぁ」と、幸せと酒を口に運んだ。 ──東出昌大(役者) 最初は単なるふざけた映画だと思っていた。観終わったとき、びっくりするほど泣いていた。 「置かれた場所で咲くのか、咲くためにどこかに向かうのか──」。 誰もが通る人生の葛藤を圧倒的に掘り下げた最高の映画だ。 ──水野敬也(作家) 彼らはきっと今日もどこかで生きている。そう思えた。 映画館を出たら、街が人恋しく映った。 ──燃え殻(作家) 誠に人はいじらしい。がんばれ大丈夫、とこの映画は励ます。傑作。 ──山﨑努(俳優) アキラの、兄としてしっかりしようと頑張っている感じも、それでいてちょっと抜けていて頑固で不器用な感じも、全部全部愛おしい! アフロさんの心の中から叫ぶような演技は、まるで歌っているようで心が揺さぶられた。 ほやマン、感動をありがとう! ──山本さほ(漫画家) 阿部アキラなのか?MOROHA アフロなのか? この映画を観ればみるほどアフロのドキュメンタリーなんじゃないかと錯覚する。あまりの生々しいラスト、1曲できそう! ──優里(シンガーソングライター、YouTuber)     「さよなら ほやマン」 出演:アフロ(MOROHA)、呉城久美、黒崎煌代、津田寛治、澤口佳伸、園山敬介、松金よね子 監督・脚本:庄司輝秋 音楽:大友良英 エンディングテーマ:BO GUMBOS「あこがれの地へ」(EPIC RECORDS) アニメーション:Carine Khalife 企画:山上徹二郎、押田興将 製作プロデューサー:山上徹二郎、押田興将、小田桐団、波多野文郎 アソシエイトプロデューサー:新井真理子 キャスティングプロデューサー:鈴木俊明 ラインプロデューサー:山上賢治 助監督:髙野佳子 撮影・照明:辻智彦 録音・整音:小川武 美術・装飾:澤野五月 編集・カラリスト:鯉渕幹生 VFX:竹内一歩 音響効果:中村佳央 衣裳:宮本茉莉 ヘアメイク:櫻井安里紗 演出応援:七字幸久、野本史生 撮影応援:古屋幸一 漫画作画:山田菜都美 制作担当:柳橋啓子 製作:シグロ、オフィス・シロウズ、Rooftop、ロングライド 制作プロダクション:シグロ、オフィス・シロウズ 配給:ロングライド、シグロ 2023年/カラー/5.1ch/106分 後援:石巻市、文化庁芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会 ©2023 SIGLO/OFFICE SHIROUS/Rooftop/LONGRIDE 公式サイト:https://longride.jp/sayonarahoyaman
  •   国境と言葉を超えて映画を作り続ける “旅する映画監督(cinema drifter)” リム・カーワイが、「どこでもない、ここしかない」(18)「いつか、どこかで」(19)に続くバルカン半島3部作の完結編として、ミス・マカオのアデラ・ソーと国際的に活躍する尚玄の共演で描いたラブサスペンスロードムービー「すべて、至るところにある」が、2024年1月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。 また、エストニアの第27回タリン・ブラックナイト映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映されることも決定。同部門への出品は、監督にとって前作「あなたの微笑み」に続き2年連続となる。このたびティザービジュアルと特報映像が到着した。     マカオ出身のエヴァは、旅先のバルカン半島で映画監督のジェイと出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を覆う中で、ジェイはエヴァへメッセージを残して姿を消す。エヴァはジェイを探しに再びバルカン半島を訪れ、かつてエヴァが出演した映画が「いつか、どこかに」というタイトルで完成していたことを知る。セルビア、北マケドニア、ボスニアを巡る中で、エヴァはジェイの過去と秘密を知ることに──。 バルカン半島3部作の前2作が、劇中でジェイの監督作として登場。旧ユーゴスラビアの巨大建造物(スポメニック)など美しい景色とともに、現実と虚構を行き来しながら物語は進む。人間の孤独と希望を映し出した、シリーズの集大成というべき作品だ。     〈コメント〉 リム・カーワイ監督 昨年、映画『あなたの微笑み』がタリン・ブラックナイト映画祭で上映され大盛況となりました。そして再び映画『すべて、至るところにある』が、同映画祭でワールドプレミア上映されることを誇りに思います。国内では、2024年1月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開できることになりました。 バルカン半島三部作の完結編となる本作は、前作同様に最小限のメンバーで制作されました。私と主演の尚玄とアデラ・ソー、そして撮影と録音のスタッフ、合計5人が車一台に乗りこみ、バルカン半島のセルビア、ボスニア、北マケドニアを撮影しながらまわりました。彼らの素晴らしいチームワークなしでは完成させることができませんでした。この場を借りて最大限の敬意と感謝を表します。 そしてこのパンデミックと戦争の時代を生き抜いた我々に捧げる、サイパーパンクテイストなラブサスペンスのロードムービーをぜひ多くの方にご覧頂きたいです。 アデラ・ソー/エヴァ役 映画『すべて、至るところにある』が、北欧最大のタリン・ブラックナイト映画祭で上映されることが決まり、本当にうれしいです!映画祭でのワールドプレミア上映、そして日本での劇場公開を通して、たくさんの観客の方々と出会えることを期待しています。より多くの方々にこの映画に関心を持って頂けるように願っています。 この映画の撮影自体が、映画のストーリーと同じようにファンタジックでアメージングでした!人と人の巡り合い、そして淡々とした日常の中にある貴重さを噛みしめてほしいです。 尚玄/ジェイ役 こんな場所で映画が撮れたらと、旅の途中で夢想することはあっても、実際行動に移す人は稀でしょう。それをライフワークとしているのがシネマドリフターの異名を持つ監督 リム・カーワイです。 今作の舞台はコロナ禍のバルカン半島。一台の車に乗り込み、行き当たりばったりに撮影をしながら縦断しました。案の定、台本は用意されておらず一抹の不安もありましたが、役者として瞬発力を試される刺激的な日々でした。 美しい自然と旧ユーゴ時代の遺産。そして未だ街角や人々の心に残る戦争の傷跡。僕らのひと夏の旅がエストニア、そして日本の観客の皆さまにどのように感じてもらえるのか楽しみです。   ※「すべて、至るところにある」公開を記念し、12月17日(日)に東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールで〈バルカン半島映画特集〉を開催。「いつか、どこかで」「どこでもない、ここしかない」を上映する。リム・カーワイ監督とアデラ・ソーも登壇。   「すべて、至るところにある」 出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、尚玄 監督・プロデューサー・脚本・編集:リム・カーワイ 撮影:ヴラダン・イリチュコヴィッチ 録音・サウンドデザイン:ボリス・スーラン 音楽:石川潤 英題:Everything, Everywhere 宣伝デザイン:阿部宏史 配給:Cinema Drifters 宣伝:大福 2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/88分 ©cinemadrifters
  •   甲府盆地のど真ん中にある障害福祉サービス事業所〈みらいファーム〉。そこで働く人々を見つめたドキュメンタリー「フジヤマコットントン」が、2024年初春にポレポレ東中野ほかで全国順次公開される。 監督は、コロナ禍の東京を自転車配達員の視点で描いた「東京自転車節」の⻘柳拓。母の職場であり幼い頃から通っていた〈みらいファーム〉に着目し、相模原障害者施設殺傷事件の加害者による「障害者は生きている価値がない」という言葉へのアンサーとして制作した。     ラジオ体操をして、仕事をして、お昼休憩を挟み、また仕事をする。花を世話する、絵を描く、布を織る。その手つきから、《その人らしさ》が見えてくる。また、友情や恋心を抱き、喪失から回復し、季節が移ろうように人々は少しずつ変わる──。〈みらいファーム〉を見守る富士山と、柔らかく包み込む綿という二つのモチーフから生まれた、カメラに映るすべてを優しく力強く肯定するヒューマン・ドキュメンタリーだ。       ⻘柳拓監督コメント 「次回作は?」という問いに、すぐに頭に浮かんだのが母の職場である「みらいファーム」のことでした。古くから知っている大好きな人たちのことを思いながら、相模原障害者施設殺傷事件のことも考えていました。加害者の植松聖さんの「障害者は生きている価値がない」という言葉を、僕は僕の友人たち、つまり「みらいファーム」の人たちに向けられているように感じていたのです。そもそも「生きている価値がない」人間って本当にいるんでしょうか?僕は「いるかもしれない」と思いました。前作『東京自転車節』で僕が観たのは嘘と欺瞞にまみれた世界でした。そこで僕自身、孤独感や絶望感を味わい、「どうにでもなれ」という破滅衝動に苛まれました。僕は「自分には価値がない」と考えたことが確かにあったのです。人間の価値とは何か。なぜ事件は起きたのか。考えながら撮影に挑んだけれど、でも、それは撮影を引き受けてくれた「みらいファーム」の人たちに失礼な態度でした。僕は人の価値を「ある/なし」の土俵に乗せない。目の前にいる人たちの魅力を、出演してくれた一人ひとりの日常の中にある「良い!」をみつめたい!それが『フジヤマコットントン』であり、僕のアンサーです。       「フジヤマコットントン」 監督・撮影:⻘柳拓 撮影:山野目光政、野村真衣菜 編集:辻井潔 音楽:みどり(森ゆに、⻘木隼人、田辺玄) 整音:渡辺丈彦 構成・プロデューサー:大澤一生 製作:水口屋フィルム、ノンデライコ 宣伝:リガード 配給:ノンデライコ 文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 国立行政法人日本芸術文化振興会 2023/カラー/95分/日本/ドキュメンタリー ©nondelaico/mizuguchiya film 公式サイト:http://fujiyama-cottonton.com/

今日は映画何の日?

注目記事