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  • [caption id="attachment_29749" align="aligncenter" width="1024"] Keanu Reeves as John Wick in John Wick 4. Photo Credit: Murray Close[/caption] 本編169分間、人間離れしたバトルが続く。まるでeスポーツ国際大会の試合画面を見るようだ。が、演じている多くは生身の人間、斬新なアクロバットに挑戦する超人的情熱が観客を圧倒する。世界中の人々が熱狂したキアヌ・リーブスの新たなフランチャイズ4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』はその集大成として限界を突破。アクション映画の新しいマスターピースがここに完成した。いよいよ日本でも9月22日から公開される本作の凄さを、いち早くお届けする。 前半・大阪の死闘はブルース・リーvs座頭市 [caption id="attachment_29750" align="aligncenter" width="1024"] Ian McShane as Winston and Laurence Fishburne as Bowery King in John Wick: Chapter 4. Photo Credit: Murray Close[/caption] 「ジョン・ウィック」シリーズは純粋な連続活劇だ。新作は常に、前作の結末を踏襲する。前作『ジョン・ウィック:パラベラム』(第3作)でニューヨーク・コンチネンタルホテルのオーナー、ウィンストン(イアン・マクシェーン)と手を組み裏社会を統治する組織・主席連合に痛手を与えたものの、最後の最後に裏切られる。瀕死になったジョン(キアヌ・リーブス)はホームレスを束ねる地下組織の盟主バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)に救われ物語を終える。   本作はジョンが回復し、キングから新調したスーツを与えられ連合への復讐に向かうシーンから始まる。ファンにとってはお約束、防弾スーツの新調はジョンの再生と戦闘開始を意味する象徴的なシーンだ。 前半の舞台は日本の大阪。主席連合の拠点、大阪コンチネンタルホテルにジョン・ウィックが現れ、問答無用にバトルが始まる。そこではホテルのオーナー役、サムライ風の真田広之と、若武者風のリナ・サワヤマが日本刀片手にジョンと共闘、手裏剣や弓矢を放つニンジャ風刺客軍団と壮絶な死闘をくりひろげる。洋画にありがちな“誤解されたJAPAN”もひたすらスタイリッシュかつエレガントに描かれ、現代美術のような圧巻の美を示した。 [caption id="attachment_29751" align="aligncenter" width="1024"] Rina Sawayama as Akira Shimazu and Hiroyuki Sanada as Shimazu in John Wick: Chapter 4. Photo Credit: Murray Close[/caption] 本作の注目は主要人物のひとり、ジョンの旧友にして暗殺者のケイン(ドニー・イェン)が盲目で仕込み杖を手に闘う点だ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも盲目の戦士を演じたドニーだが、本作で披露する超絶な逆手居合斬りは明らかに勝新太郎の『座頭市』のオマージュだ。そして鎧兜が並ぶショーケース・ラウンジでケインと相対するジョンが手にするのはなんとヌンチャク! ブルース・リーのシンボルのヌンチャクで仕込杖のケインと激闘する絵は“ドラゴン対座頭市”の戦いを彷彿させ、思わず鼻息が荒くなる。 中盤、ニューヨークへの寄り道を経て舞台はベルリン、そしてパリへ移る。ベルリンの巨大ディスコでの手斧を使った接近戦や天井から俯瞰した重火器戦はアクション映画の歴史に新たなルックを誕生させた。さらに銃器マニアにはたまらない新型ハンドガンTTIピット・ヴァイパーの採用、マッスルカーを使ったカーアクション、犬の活躍(!)、シリーズのファンが待ち望むすべてが、本作にはもれなく投入されている。   「ジョン・ウィック」シリーズは単純にバトルアクションの量とスピード感を積み上げただけではなく、常に斬新で画期的な演出法を模索し、提示した。だからこそ新作が公開されるたびファンが増え、観客を爆発的興奮に導いたのだ。 見逃せない名作映画へのオマージュの数々 [caption id="attachment_29753" align="aligncenter" width="1024"] Keanu Reeves as John Wick in John Wick 4. Photo Credit: Murray Close[/caption] ただし、それだけではない。 前作までもそうだったが、本作でもたびたび顔を出すいにしえの名作アクション映画の再現、そのリスペクトとの遭遇があるからこそ、若者だけでなく、年配の映画ファンにも支持された。   たとえばパリ市街でのカーアクション、バイクアクションシーンではジョンの移動をラジオDJが刻々と放送するが、それはウォルター・ヒルの名作『ウォリアーズ』(79年)にまったく同じシチュエーションが登場する。同じパリでバトルにあわせローリング・ストーンズの名曲「黒くぬれ!」のカヴァーが流れるオールディズ・ロックと激しい殺戮の協奏は間違いなくQ・タランティーノ監督を意識している。   そして映画ファンの心を打ち、瞳を潤ませるのは、ジョンとケインの二人が対決を前に教会で語りあう場面だ。ジョン・ウー監督『狼/男たちの挽歌・最終章』(89年)へのオマージュでもあるが、ともにアクション映画のアップデートを模索し続けた二人がしみじみ過去を振り返り、「呪われてるんだ、俺もお前も」と漏らす。キアヌ・リーブス59歳、ドニー・イェン60歳、同世代にして盟友の二人の、長いキャリアとアクション映画への愛憎を重ね合わせた感動的なシーンだ。 [caption id="attachment_29754" align="aligncenter" width="1024"] Donnie Yen as Caine and Keanu Reeves as John Wick in John Wick: Chapter 4. Photo Credit: Murray Close[/caption] 鳩が飛び、夜明けが来る──。 最後の対決はセルジオ・レオーネ監督『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66年)からゆったりとした流れ、緊迫感、音楽など戦い荘厳さを強調する演出を拝借している。おそらく監督のチャド・スタエルスキはこのシーンのために映画をレオーネのサイズ、169分の長尺にしたのではないか。そして、やがて訪れる神聖な決闘と衝撃的な結末に涙が止まらなくなる。 第1作から続いたジョンの戦いは本作で一応、決着をみる。だが世界はなお続編を待っている。ジョン・ウィックは必ず戻ってくると。たとえキアヌ・リーブスが60歳をいくつ過ぎようとも。 文=藤木TDC 制作=キネマ旬報社   https://www.youtube.com/watch?v=iSvAPDZsQTQ   『ジョン・ウィック:コンセクエンス』 9月22日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー 監督:チャド・スタエルスキ 出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之、シャミア・アンダーソン、ランス・レディック、リナ・サワヤマ、スコット・アドキンス、イアン・マクシェーン 配給:ポニーキャニオン 原題:JOHN WICK:CHAPTER4 2023/アメリカ/169分 R15 Ⓡ, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 公式HP:http://johnwick.jp/
  •   「写真の女」(2020)の串田壮史監督が、カメラ内蔵コンタクトレンズを装着した母と半身不随の娘が視界を共有し、体と心の境界を見失いながら愛に目覚めていくさまを描いた「マイマザーズアイズ」が、11月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。本ポスタービジュアルと予告編が到着した。     チェロ教師の仁美は、たった1人の家族である娘のエリに頼まれ、コンサートで二重奏をする。すると帰りの車内でエリに、仁美の音色から子どもを産んで後悔しているという念が聞こえたと言われて動揺。そのまま事故を起こして仁美は視力を失い、エリは半身不随に。 その後、仁美は生体実験中のカメラ内蔵コンタクトレンズを装着し、視力を回復させる。一方で病室のベッドを出られないエリは、安楽死を望み出す。仁美はエリにVRゴーグルを装着し、自分の主観映像を転送して生きる悦びを届けようとするが……。     串田壮史監督が、実用化の迫るスマートコンタクトレンズに着想を得て紡いだオリジナル脚本を映画化。アメリカのホラー映画祭、スクリームフェストでの上映も決まった。肉体と精神、現実と妄想、過去と未来などさまざまな境界を破り、狂気に突き進む母と娘の運命に注目したい。 なお、映画の世界公開を実現するためのクラウドファンディングも実施中。   〈コメント〉 見たこともない命と魂の描写。それは人類の未来に似て非なるもの。まるで多次元宇宙の片隅での物語。串田監督にしか描けない生命の賛歌を体感しました。 ──津田寛治(俳優) 母の目、母の口を通して外界に触れる娘の姿に、得体の知れない、しかし現実的な、恐怖を感じた。 ──豊田エリー(女優) 『リング』『着信アリ』『回路』の流れを受け継ぐ、現代版テクノスリラー! ──The Hollywood News 母親の後悔と自己犠牲が結びつき、娘と奇妙な絆が芽生えるストーリーは、従来の母親像を書き換える危険なホームドラマだ。 ──BFI ブリティッシュ フィルム インスティテュート ストレートなドラマがいつの間にか瞑想的ホラーに変化し、恐怖とも痛快とも、陽気とも野心的とも言えるシーンが畳みかけてくる。Jホラー第3波の幕開けを感じさせる作品。 ──The Geek Show   「マイマザーズアイズ」 出演:小野あかね、設楽もね、泉琢磨、内田周作、間瀬英正、鯉沼トキ、星耕介、久獅、大滝樹、山下ケイジ、中西優太郎、田口智昌 脚本・監督:串田壮史 プロデューサー:西村伸、佐藤洋輔 助監督:大野裕之 撮影:大石優 照明:佐伯琢磨 美術:奥谷駿友 衣装:櫻井まさえ 特殊メイク:西村喜廣 ヘアメイク:山田典良 編集:山本ガウディ徳 キャスティング:中野辰哉 音楽:西方正輝、伏見仁志 整音:由井昌宏 製作・配給:ピラミッドフィルム 配給協力:ギグリーボックス 2023/日本/94分/R-18/カラー/ビスタ/5.1ch ©2023 PYRAMID FILM INC. 公式HP:https://mme-movie.com
  •   「あつい胸さわぎ」のまつむらしんご監督が、和歌山県の港町・加太を舞台に “ふまじめ” に生きる人々を描いた「ふまじめ通信」が、10月20日(金)より池袋シネマ・ロサ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。メインビジュアルと場面カットが到着した。     まじめすぎる性格が災いして心身を病み、教師を辞めたクニちゃんこと小山田久仁子(28)。友人の亡き叔父が所有していた空き家を管理するため、Iターンした彼女は、「もっと、うまく、ふまじめに生きなさい」という医者の助言を思い出す。そして『ふまじめ通信』という音声番組を始めることに。 番組で流れるのは、クニちゃんが出会ったちょっぴりマヌケでもの哀しい “ふまじめ” な人々のエピソード。呑気そうな人でも、心の隅に物語をしまっている……。 クニちゃんを演じるのは、「湯沸かしサナ子、29歳」の宇乃うめの。友人のヤッちゃん役には「タロウのバカ」の植田紗々、ミンミン役にはモデルやスタイリストなど肩書きを問わず活動する7A。       まつむらしんご監督コメント 銭湯のシーンでフルーツ牛乳が登場します。私は撮影地の関西で、フルーツ牛乳を入手するのが困難だということを知りませんでした。プロデューサーは原付で往復2時間かけてフルーツ牛乳を手に入れてくれました。その誇らしげな顔を前にして私は言えませんでした。「コーヒー牛乳でも、別に良かったです」 ふまじめを描くための映画なのに、結局我々はいつも通り細部までまじめに作りました。いや、作ることしかできませんでした。 ふまじめであろうとすることは、まじめであることよりよっぽど難しいのだ。と学びました。この映画を観た人が少しでも楽な気持ちになってくれたら本望です。       「ふまじめ通信」 出演:宇乃うめの、植田紗々、7A、西本まりん、三宅朱莉、濱正悟、渡部直也、本谷紗己、そわんわん、中丸新将、みやなおこ、枝元萌、加藤弘晃、小谷慈、七草きよえ 監督・脚本:まつむらしんご ヴィジュアルディレクター:柴崎まどか 音楽:かなふぁん 主題歌:kiss the gambler「ふまじめ」 照明:ユイカミレイ 録音:庄野廉太朗 制作進行:加藤弘晃 イラスト:佐藤穂波  企画プロデューサー:谷内田彰久 製作プロデューサー:前田和紀 製作:パラレルアイズ 制作:CINEC 後援:和歌山県・和歌山県教育委員会・和歌山市・和歌山市教育委員会 協力:IBW美容専門学校、いなさ、オジバ商店、加太観光協会、加太中学校、観音山フルーツガーデン、小嶋一商店、四季の味ちひろ、新町温泉、相互タクシー、南海フェリー、旅籠屋菊水、松田美容室、和歌山麦酒醸造所三代目 アロチ珉明 餃子の安芸津  配給:シネメディア ©ふまじめ通信 公式サイト:https://fumajime.jp/
  •   〈マーベル・シネマティック・ユニバース〉の新作であり、アベンジャーズで無類の強さを誇る孤高のスーパーヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語を描く「マーベルズ」が、11月10日(金)より全国公開。キャプテン・マーベル率いるチーム〈マーベルズ〉結成の軌跡を追った特別映像が到着した。     「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)では、サノスを前にして窮地に陥ったアイアンマンやキャプテン・アメリカらを規格外のパワーで援護したキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース。キャロルのかつての親友の娘であるモニカ・ランボー。アベンジャーズのオタクで特にキャプテン・マーベルに憧れるミズ・マーベル/カマラ・カーン。 3人はパワー発動の瞬間に、他者と居場所が入れ替わるという謎の現象に見舞われる。そんな中、キャプテン・マーベルに復讐を誓う謎の敵が出現。一人では阻止できない危機が迫り、3人はチームを結成することに。     これまでヒーローがいない惑星をずっと一人で守ってきたキャプテン・マーベル。アベンジャーズの面々には、チームプレーができないことに苦言を呈されてきた。そんな孤高のヒーローが、本当にチームを結成できるのか? そしてチームはどんな力を秘めているのか?   ©Marvel Studios 2023 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ▶︎ ヒーロー集結、キャプテン・マーベルに変化が訪れる「マーベルズ」が11.10日米同時公開
  • 若干29歳で「ペンギン・ハイウェイ」(2018)を作り上げた、スタジオコロリドのアニメーション監督・石田祐康による新作「雨を告げる漂流団地」のBlu-rayとDVDが、9月20日に発売される(レンタルDVDも同日リリース)。   団地に忍び込んだ子供たちが、迷い込んだ不思議な世界 この作品は姉弟のように育った幼馴染みの航祐と夏芽が、小学6年生のクラスメイトたちと共に取り壊しが進む『おばけ団地』に忍び込んだことから、不思議な現象に巻き込まれていく冒険ファンタジー。かつては仲の良かった航祐と夏芽だが、航祐の祖父・安次が亡くなってからは関係がぎくしゃくして、顔を合わせればケンカばかりしている。『おばけ団地』は二人にとっては長年暮らしてきた我が家で、夏芽は安次との思い出も詰まったこの場所と別れを告げることができない。彼女は立ち入り禁止の団地に何度も通っていて、そんな夏芽とおばけ探しに団地へやって来た航祐と仲間たちが遭遇。彼らはひょんなことから、異世界へ団地と共に移動してしまう。 彼らが迷い込んだ世界は団地の周りが一面の大海原で、団地は海の上を漂流していく。食料はたまたま持っていたお菓子しかなく、いつ元の世界に帰れるかわからない状態で、航祐たちはサバイバル生活を余儀なくされる。安次の死に関するわだかまりが解けない航祐と夏芽の関係をメインに、航祐のことが好きな我がままなお嬢様の令依菜、令依菜の親友・珠里、航祐の友人である譲と太が、ケンカと和解を繰り返しながら困難な状況を乗り越えていく様を映し出している。   老朽化した昭和の建築遺産、『団地』がもう一人の主役 もう一人の主役が、彼らが乗る船とも言える老朽化した団地。日本では1958年頃から『団地』という言葉が使われ始めたというが、その建設ラッシュが起こったのは1960~70年代だった。ここに登場する団地も築約60年とされているので、建てられたのは60年代だろう。経年劣化が進み、耐震構造的にも問題があるこの時代に建設された団地は、近年建て替えが進んでいる。劇中で『おばけ団地』と呼ばれているように、錆びと汚れが目立つ古い団地は、今や「クロユリ団地」(2013)などのホラー映画の舞台になっている。だがその一方で、半世紀以上の時を積み重ねてきた建物は、そこに住む人々の思い出が詰まった故郷でもある。日本は戦争、自然災害などによるスクラップ・アンド・ビルドを繰り返して、復興と繁栄の歴史を築き上げてきたが、昭和の遺産とも言うべき団地をスクラップにするのはしょうがないとしても、そこに住んだ人々の記憶までスクラップにして棄ててもいいのか。ここでは団地とうまく“お別れ“ができない夏芽の心情を通して、そのことに問題提起している。 ここでクローズアップされるのが、航祐たちが団地で出会う謎の少年・のっぽ君の存在。夏芽は最初、取り壊し中の団地でのっぽ君と会ったことで、ここに何度も通うことになったのだが、やがてのっぽ君は人間ではないことが分かってくる。また団地は漂流中に、すでに閉鎖して取り壊されたプールやデパートの建物と接近する。そのたびに航祐たちは食料調達のために接近した建物の内部に潜入するが、中身は完全な廃墟。つまりこの世界では、廃墟ばかりが漂流しているのである。今また新たに廃墟になろうとしている団地に住み着いているのっぽ君は、建物と一体化した存在で、その謎めいた行動が航祐と夏芽を漂流の旅の答えへと導いていくのだ。   みんなで危機を乗り越えていく、子供たちの頑張りが見どころ! 団地という舞台と世界観は異色だが、そこで展開される物語は、子供たちの友情が絡んだ冒険活劇。彼らは海に落ちそうになった仲間を助けるため勇敢に行動し、元の世界へ帰る方法をみんなで団結して探っていく。ただ全員が小学6年生なので、やれる行動も出す知恵にも限界があり、彼らは何度も挫折を味わう。その等身大の子供たちの頑張りが、観る者を惹きつける作品になっている。 初のオリジナル作品に挑戦した石田監督は、実際に自分が団地に移り住んで映画の制作に臨んだというが、全体の建物は大きくても実は仕切られた空間の多い団地の、心落ち着く空間の狭さや様々なことに代用できる調度品などを活かし、ここでは団地ならではのサバイバル生活を見事に描き出した。 今回のBlu-rayには本編の他に、2023年8月26日に、映画のモデルになった「ひばりが丘団地」で特別上映された「ひばりが丘団地 特別上映会ver.~漂流が始まった場所~」の本編映像や、特報3本と本予告編などのPV集、航祐と夏芽を演じた声優、田村睦心と瀬戸麻沙美がキャラクターの魅力と作品の見どころを語り合う劇場幕間映像や7つの未公開カット集。そして完成したアニメーションと比べて観るのも面白い、OPムービーの絵コンテ・ヴァージョンを収録した特典映像が収められている。子供たちが団地と共に繰り広げるひと夏の冒険を、このソフトならではの特典映像と共に多くの人に楽しんでほしい作品だ。   文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=ITKclnpz0nc     「雨を告げる漂流団地」 ●9月20日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●豪華版 Blu-ray 価格:8,800円(税込) 【ディスク】<1枚> ★Blu-ray 限定仕様★ ・特製スリーブケース ・夏の思い出フォトカード ★映像特典★※Blu-ray 商品のみ ・「ひばりが丘団地 特別上映会ver. ~漂流が始まった場所~」  ※2023年8月26日に”ひばりが丘団地”にて実施されたイベント上映仕様の本編映像 ・未公開カット集 ・OP ムービー(絵コンテver) ★封入特典★※Blu-ray/DVD 共通 ・スペシャルブックレット ★特典映像★※Blu-ray/DVD 共通 ・PV 集 ・劇場幕間映像 ●通常版DVD 価格:6,600円(税込) 【ディスク】<1枚> ★封入特典★※Blu-ray/DVD 共通 ・スペシャルブックレット ★特典映像★※Blu-ray/DVD 共通 ・PV 集 ・劇場幕間映像 ●2022年/日本/本編119分 ●監督:石田祐康 ●脚本:森ハヤシ/石田祐康 ●音楽:阿部海太郎 ●主題歌・挿入歌:ずっと真夜中でいいのに。 ●制作:スタジオコロリド ●出演:田村睦心、瀬戸麻沙美  村瀬歩、山下大輝、小林由美子、水瀬いのり、花澤香菜、島田敏、水樹奈々 ●発売・販売元:バップ ©コロリド・ツインエンジンパートナーズ