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「せから始まるもの」の検索結果
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女性CEOと年下の男性インターンによる“誘惑ゲーム”を描き、主演のニコール・キッドマンが第81回ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いた「ベイビーガール」が、2025年3月28日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。 ニューヨークで大企業のCEOとして成功を収めるロミー(ニコール・キッドマン)。舞台演出家の優しい夫ジェイコブおよび子どもたちと、誰もが憧れる暮らしを送っていた。そんな中、ロミーはサミュエルというインターンから目が離せなくなる。彼はロミーの秘めた欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくるのだ。 行き過ぎた駆け引きをやめさせようとサミュエルに会いに行くロミーだが、主導権を握られてパワーバランスは逆転。引き返せない誘惑ゲームの行方は……? キッドマンが「俳優として、人間として、すべてをさらけ出した」と語る演技に対しては、ヴェネチア国際映画祭で審査員長を務めたイザベル・ユペールが「社会的に強い部分と私的に脆い部分の両方が混ざりあう役を、幅広い演技力で見事に体現した」と称賛。来たる第97回アカデミー賞でも主演女優賞候補と目されている。 美しさと野心を併せ持つサミュエルを「キングスマン:ファースト・エージェント」「逆転のトライアングル」「アイアンクロー」など話題作が相次ぐハリス・ディキンソンが演じ、愛情深いジェイコブ役を近年では「ペイン・アンド・グローリー」で注目されたアントニオ・バンデラスが担当。さらに、ロミーに憧れる部下のエスメに「TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー」のソフィー・ワイルドが扮している。 メガホンを執ったのは「ブラックブック」「ワルキューレ」などの出演女優としても知られるハリナ・ラインで、製作にはA24が参加。「今年最もホットな映画」(Vulture)、「セクシーでダーク、予測不能」(The Hollywood Reporter)、「我々が求めていたアドレナリンを与えてくれる」(Daily Mail)とメディアも陶酔させた刺激的エロティック・スリラーだ。 「ベイビーガール」 監督・脚本:ハリナ・ライン 出演:ニコール・キッドマン、ハリス・ディキンソン、アントニオ・バンデラス、ソフィー・ワイルド 2024年/アメリカ/ビスタ/5.1ch/114分/PG12 原題:Babygirl 字幕翻訳:松浦美奈 配給:ハピネットファントム・スタジオ COPYRIGHT: © 2024 MISS GABLER RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:https://happinet-phantom.com/babygirl/
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忘れたい記憶を抱える女と、忘れたくない記憶を失っていく男。不器用な二人がブルックリンで出会い、希望を見つけていく──。「或る終焉」「ニューオーダー」の俊英ミシェル・フランコが、オスカー女優ジェシカ・チャステインとピーター・サースガードの共演で紡ぎ、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門男優賞を受賞(ピーター・サースガード)したヒューマンドラマ「あの歌を憶えている」が、2025年2月21日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 13歳の娘とニューヨークに暮らすソーシャルワーカーのシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)。高校の同窓会で出会ったのは、若年性認知症となったソール(ピーター・サースガード)だった。家族に頼まれて彼の面倒を見始めたシルヴィアは、その優しさと哀しみに触れるうちに惹かれていく。そんなシルヴィアもまた、心に傷を秘めていた──。 シルヴィアの妹のオリヴィア役を『ゴッドレス -神の消えた町-』のメリット・ウェヴァー、娘のアナ役を『マニアック』のブルック・ティンバー、母親のサマンサ役を「サスペリア」オリジナル版でおなじみのジェシカ・ハーパーが務め、プロコル・ハルムの名曲『青い影』が心情に寄り添う。味わい豊かな物語に注目したい。 「あの歌を憶えている」 監督・脚本:ミシェル・フランコ 出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパー 2023年/103分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch 原題:MEMORY 日本語字幕:大西公子 配給:セテラ・インターナショナル © DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023 公式サイト:https://www.memory-movie-jp.com
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家庭内で一丁の銃が消えたことで、家族の知られざる顔が暴かれていく──。第97回アカデミー賞で国際長編映画賞ドイツ代表に選ばれ、第77回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したイラン発のサスペンススリラー「The seed of the sacred fig」(英題)が、2025年2月14日(金)より公開される。 テヘランに暮らす国家公務員のイマンは、20年にわたる勤勉さと愛国心を買われ、夢にまで見た予審判事に昇進。しかし業務は、反政府デモの逮捕者を罰する国家の下働きだった。そしてある日、報復の危険から家族を守るために支給された銃が、消えてしまう。 疑いの目が向けられたのは、妻のナジメ、娘のレズワンとサナ。捜査が進むにつれて疑心暗鬼が増し、それぞれが抱えた秘密の交錯とともに、予期せぬ事態に至る──。 監督はベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した「悪は存在せず」(2020)などで知られるモハマド・ラスロフ。手掛けた映画がイラン政府の批判に当たるとして、たびたび投獄されており、本作でも有罪となったのを受けて祖国を脱出した。その経緯と現状の懸念、信念などを語った声明文も発表された。 モハマド・ラスロフ監督の声明文(2024年5月12日) 長く込みいった旅路を経て、数日前にヨーロッパにたどり着きました。 一月ほど前、弁護士から控訴裁判所で禁錮8年の刑が確定し、すぐにも執行されるだろうと知らされました。新しい映画のことが知られれば、刑期がさらに長くなるのは間違いありません。考える時間はあまりありませんでした。収監されるか、イランを脱出するか選ばなくてはなりません。私は重い気持ちで国外脱出を選びました。私は2017年9月、イラン・イスラム共和国にパスポートを没収されています。ですから、秘密裡にイランを出なくてはなりませんでした。 もちろん、国を出ることを余儀なくされた、私に対する不当な判決には強く抗議します。しかしながら、イスラム共和国の司法制度はあまりにも過酷でおかしな判決を下すことが多いため、そこで刑期に不服を申し立てるのが得策だとは思えません。イスラム共和国は抗議者や公民権活動家の命を狙い、死刑を執行しています。信じ難いことですが、私がこれを書いている今も、若いラッパーのトゥーマジ・サレヒが死刑囚として収監されています。弾圧の範囲と激しさは残忍の域に達しており、非道な政府の犯罪が毎日報じられています。イスラム共和国の犯罪装置は、絶え間なく組織的に人権を踏みにじり続けているのです。 イスラム共和国の諜報機関が私の映画製作について情報を得る前に、なんとかイランを脱出することができた俳優も多数います。けれども、今もイランには俳優や映画のエージェントがたくさん残っていて、諜報機関から圧力がかかっています。長い取り調べを受けたり、家族が呼び出されて脅されたりした人もいます。この映画に出演したことで、彼らは起訴され、出国を禁じられました。カメラマンの事務所は強制捜査に遭い、機材はすべて押収されました。音響技師がカナダへ出国することも妨害されました。諜報機関は映画クルーの取り調べの際、私にカンヌ国際映画祭からの撤退を促すよう要求しました。クルーに対し、映画のストーリーを認識しないまま私に操られてプロジェクトに参加させられた、と丸めこもうとしていたのです。 製作中、私と仲間や友人らはたいへんな制約を受けました。それでもなお私は、イスラム共和国政府の検閲による介入を受けない、より現実に近いストーリーを目指しました。表現の自由の制限や抑圧は、たとえそれが創造性を刺激するものであったとしても正当化されるべきではありません。しかし道がなければ、作らなければなりません。 世界の映画コミュニティは、そのような映画の製作者への有効な支援を保証すべきです。言論の自由を守るため、はっきり大きな声をあげるべきです。検閲を支持するのではなく、臆さずに立ちむかう人々は、国際映画団体の支援によってその行動の重要性を再確認します。個人的な経験からいえば、そうした支援が彼らのきわめて重要な仕事を続ける上で、貴重な助けとなるのです。 この映画は、多くの人の助けを借りて製作したものです。私の思いは、彼らと共にあります。彼らの安全、安寧が心配です。 「The seed of the sacred fig」(英題) 監督・脚本:モハマド・ラスロフ 出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキ 2024年/フランス・ドイツ・イラン/167分 配給:ギャガ ©Films Boutique
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“艶やかなる紅の世界”。チャン・イーモウ初期3作がHDレストア版でリバイバル
2024年11月29日中国映画の第五世代を牽引した巨匠チャン・イーモウが、コン・リー主演で撮り上げた初期3作「紅いコーリャン」(1987)「菊豆〈チュイトウ〉」(1990)「紅夢」(1991)が、HDレストア版で復活。〈張芸諜 チャン・イーモウ 艶やかなる紅の世界〉と銘打ち、12月27日(金)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開される。キービジュアルと予告編が到着した。 3作とも1920年代の中国が舞台で、コン・リーが意にそぐわぬ相手に嫁ぐ主人公を演じる。鮮烈な《紅》が誘うドラマティックな物語を、改めて堪能したい。 https://www.youtube.com/watch?v=DhC8jKOA-Yk 配給:AMGエンタテインメント © 1988, Xi'an Film Studio, All rights reserved © 1990, China Film Co-Production Corporation, Xi'an Film Studio, All rights reserved © 1991, China Film Co-Production Corporation, All rights reserved 公式サイト:zhangyimou-films -
崩壊寸前の橋で絶望的サバイバルが展開。豪華制作陣が放つ「プロジェクト・サイレンス」
2024年11月29日崩壊寸前の橋で繰り広げられる絶望的サバイバルを描き、第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門に出品されるとともに、韓国で初登場No.1を記録した「プロジェクト・サイレンス」が、2025年2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開される。第1弾ビジュアルと予告編が到着した。 国家安保室の行政官ジョンウォンは、濃霧の中で留学する娘を車に乗せ、海に架かる空港大橋を渡っていたところ、激しい玉突き事故に巻き込まれる。タンクローリーの横転で漏れた有毒ガスが蔓延し、電波の喪失で通信障害が発生、救助のヘリコプターは墜落してしまった。 崩壊寸前の橋に取り残された生存者は116人。さらに移送中だった危険な軍事実験体〈エコー〉の脱走が判明し、最悪の連鎖が巻き起こる。ジョンウォンたちは愛する者を守り抜けるのか、そして国家機密〈プロジェクト・サイレンス〉とは? https://www.youtube.com/watch?v=sOALHmBcztM 主演は「パラサイト 半地下の家族」「最後まで行く」で知られ、2023年12月に世を去ったイ・ソンギュン。共演は「神と共に」『キングダム』のチュ・ジフン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のキム・スアン、重鎮キム・ヒウォンなど。 監督は「グッバイ・シングル」のキム・テゴン、脚本は「新感染 ファイナル・エクスプレス」のパク・ジュスクと「神と共に」のキム・ヨンファ、撮影は「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが担当した。 迫力のパニック、緊迫のスリラー、エモーショナルな家族ドラマが絡み合う超大作に注目だ。 「プロジェクト・サイレンス」 監督・脚本:キム・テゴン 共同脚本:パク・ジュソク、キム・ヨンファ 撮影:ホン・ギョンピョ 出演:イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン 2024年/韓国/96分/シネマスコープ/5.1ch 字幕翻訳:福留友子 原題:탈출: 프로젝트 사일런스 英題:PROJECT SILENCE 配給:ハピネットファントム・スタジオ、ショウゲート © 2024 CJ ENM Co., Ltd., CJ ENM STUDIOS BLAAD STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED 公式サイト:projectsilence.jp