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異才M.ナイト・シャマランが放つ家族愛と恐怖の終末スリラー「ノック 終末の訪問者」が、4月7日(金)より全国公開。シャマランが語る特別映像が到着した。 「聖書を題材にした壮大なスケールの物語を、現代に移し替えた原作の発想に共感した。恐れという感情が主人公たちを苦しめる。その基本前提が秀逸なんだ。ここから逃げ出したくても恐れがそれを許さない」。そうシャマランが語る通り、山小屋の一家は突然の訪問者たちを“恐れ”、彼らが突きつける悪夢のような選択を“恐れ”、テレビに映る飛行機事故などの悲劇を“恐れる”。 そして「観客は彼らと一緒にジレンマに苦しむ。“自分の恐怖に立ち向かって最悪の事態を経験すれば、外に出られるし助かる”とね」とシャマランは続ける。 「オールド」(21)「ミスターガラス」(19)「スプリット」(17)といったシャマランの過去作と同様、今回も「家族」を軸に描かれるが、全編ほぼ密室劇という新たな試みもなされた。「閉じ込めることで被害妄想と不安を煽り、無力感を与え、他に選択肢がないと思わせる」(シャマラン)。 題材が重い一方、現場は和やかだった様子。白熱のシーンでもたついたことを心配するデイヴ・バウティスタに「むしろそれが良かったよ!」とシャマランが明るく声をかけるメイキングシーンも紹介される。 最後にシャマランは「ダークな物語を語るのが得意だ。私は人や世界のことを極めて前向きに受け止める人間だ。どんなマイナスもプラスに転換できる」と自身を分析し、「生き残りを懸けて葛藤するキャラクターこそ面白い。劇場に足を運んでもらうには“今”を切り取った作品を作る必要がある。わざわざ劇場に行くのは心の底から感動したいからだ。本作のような物語は不完全であることが重要になる。それこそが物語を伝える側の命題だ。観客と一緒に埋める余白を残しておくんだ」と秘訣を明かす。 [caption id="attachment_23435" align="aligncenter" width="1024"] ▲M.ナイト・シャマラン[/caption] © 2023 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved. 配給:東宝東和 ▶︎ M.ナイト・シャマランが放つ家族愛と恐怖の終末スリラー「ノック 終末の訪問者」
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2024年に世界は終わり、犬が喋り出す。SF黙示録コメディ「少年と犬」、日本劇場初公開!
2023年3月30日西暦2024年の荒廃した地球を舞台に少年とテレパシー犬の彷徨を描き、サターン賞最優秀男優賞とヒューゴー賞最優秀映像部門賞を受賞したSFブラック・コメディ「少年と犬」(1975)が、5月19日(金)よりシネマート新宿ほかで日本劇場初公開。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が到着した。 西暦2024年、第4次世界大戦で核ミサイルが飛び交い、地球は荒廃。遺伝子変異で女性は生まれなくなり、生き残った者たちは地上と地下シェルターに二分される。 食欲と性欲を満たそうとする輩の争いが絶えない地上で、テレパシーで会話する犬のブラッドは腹を空かし、少年ヴィックは女性を求めて彷徨っていた。 ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックは、ブラッドの忠告を聞かずに彼女を追って地下世界へ。そこは理想郷(ユートピア)なのか、はたまた……。 原作は1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞したハーラン・エリスンの同名小説。1000を超える小説を執筆し、TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』『アウター・リミッツ』『宇宙大作戦(スタートレック)』などの脚本家としても活躍した彼の作品中でも、斬新な設定が人気を博した一作だ。 監督はサム・ペキンパー作品の常連俳優であるL・Q・ジョーンズ。少年ヴィックを演じるのは、当時25歳で、のちに『特捜刑事マイアミ・バイス』でブレイクするドン・ジョンソンだ。テレパシー犬ブラッドの声を担当したティム・マッキンタイアは音楽も手掛け、エンディングで歌唱も披露している。 ポスターのビジュアルを描いたのは、大御所イラストレーターのロバート・テネンバウム。「ウォーキング・トール」(73)「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」(74)「要塞警察」(76)「戦争のはらわた」(77)など、1970〜80年代に数々の印象的なポスターを残し、80代を迎えても精力的に活動している。 「マッドマックス」シリーズに影響を与えたといわれ、ゲーム『Fallout 4』の元ネタの一つとなり、特異な存在感を放ってきた本作。“この世が終わる”2024年を前に、いよいよ日本劇場初公開が実現する。 「少年と犬」 監督:L・Q・ジョーンズ 原作:ハーラン・エリスン 出演:ドン・ジョンソン、スザンヌ・ベントン、ジェイソン・ロバーズ 1975年/アメリカ映画/90分/カラー/シネマスコープ/原題:A BOY AND HIS DOG/PG12 キングレコード提供 アンプラグド配給 A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved. HP:unpfilm.com/boydog2024 Twitter:@boydog2024 -
中森明菜がデビュー8周年を記念し、1989年当時までの全シングル曲を歌った集大成ライブを、最新技術で鮮やかに甦らせた「中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 劇場用4Kデジタルリマスター版」が、4月28日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。本編映像(※4Kデジタルリマスター作業前のもの)が解禁された。 1982年5月1日に『スローモーション』(作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお)でデビューした中森明菜。人気者の多い81年組・82年組アイドルの中でも群を抜いた存在感を発揮し、瞬く間にトップへ駆け上がる。圧倒的な歌唱力と美貌、曲ごとに変化するファッションとパフォーマンスで魅了し、時代のミューズとなった。今なお熱狂的なファンが多く、数々のヒット曲とともに人々の記憶に刻まれている。 本作は1989年4月29・30日によみうりランドEASTで行われた、デビュー8周年記念の野外ライブ『AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary』の映像だ。『スローモーション』から『LIAR』までの歴代シングルA面に、『LIAR』のカップリングである『Blue on Pink』を加えた全24曲(そのうち18曲はヒットチャート1位)を披露する。 デビューしたメモリアルデー=5月1日の直前、4月28日より公開。4Kリマスターで甦った映像と音響で堪能したい。 【楽曲一覧】〈チャート最高位〉 1. TATTOO【21stシングル】〈1位〉 2. DESIRE -情熱-【14thシングル】〈1位〉 3. Fin【16thシングル】〈1位〉 4. SOLITUDE【13thシングル】〈1位〉 5. BLONDE【18thシングル】〈1位〉 6. I MISSED "THE SHOCK"【22ndシングル】〈3位〉 7. SAND BEIGE -砂漠へ-【12thシングル】〈1位〉 8. AL-MAUJ(アルマージ)【20thシングル】〈1位〉 9. ジプシー・クイーン【15thシングル】〈1位〉 10. TANGO NOIR(タンゴ ノアール)【17thシングル】〈1位〉 11. ミ・アモーレ [Meu amor e...] 【11thシングル】〈1位〉 12. 難破船【19thシングル】〈1位〉 13. 飾りじゃないのよ涙は【10thシングル】〈1位〉 14. 禁区【6thシングル】〈1位〉 15. 少女A【2ndシングル】〈5位〉 16. 十戒(1984)【9thシングル】〈1位〉 17. 1/2の神話【4thシングル】〈1位〉 18. サザン・ウインド【8thシングル】〈1位〉 19. 北ウイング【7thシングル】〈2位〉 20. Blue On Pink【23rdシングル「LIAR」カップリング曲】 21. LIAR【23rdシングル】〈1位〉 22. トワイライト-夕暮れ便り-【5thシングル】〈2位〉 23. セカンド・ラブ【3rdシングル】〈1位〉 24. スローモーション【1stシングル】〈30位〉 「中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 劇場用4Kデジタルリマスター版」 AKINA NAKAMORI Musician:FANTASTICS (Key Ⅰ):KOHICHI FUJINO (Bass):TAKAFUMI SHIMADA (G Ⅰ):TAKESHI WATANABE (G Ⅱ):RYO KITAGAWA (Dr):SHINYA KITAMURA (Perc):IKUO KAKEHASHI (Key Ⅱ):KAZUSHI MAKIGUCHI (Pf):KAZUKO TAKEMASA Chorus:YOHKO YAMADA、KAORU OYAMA、SHINICHI ISHIHARA 提供:ワーナーミュージック・ジャパン 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 応援:株式会社HZ VILLAGE © 1989, 2023 Warner Music Japan Inc. 公式サイト:https://happinet-phantom.com/EASTLIVE 公式Twitter:@eastlive1989
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元ポルノスターが就職活動に悪戦苦闘!「レッド・ロケット」本編映像解禁
2023年3月29日「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のショーン・ベイカーが、落ちぶれた元ポルノスターの再起を夢見る日々を描き、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「レッド・ロケット」が、4月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷 、シネマート新宿ほかで全国順次公開。主人公マイキーがなんとか職を得ようと悪戦苦闘するコミカルなシーンの映像が解禁された。 ディスカウントショップや飲食店に片っ端から応募するマイキー。だが17年間ロサンゼルスでポルノビデオに出演していた彼には、一般的な“職歴”がない。訝しがる採用担当者をマシンガントークで言いくるめようとするも、雲行きが怪しくなり、ついに「オトナの映画に出てる」と白状。さらに自分の名前をネット検索させ、「2000本出演、受賞6回、ノミネート13回だ」と今度は自慢が止まらない。男性スタッフにはややウケるも、「あなたがいるとお客様が…」「上層部が…」「うちにはもったいない…」と濁されて面接は全滅。帰宅すると妻に呆れ顔で「生活保護を受けてよ」と一蹴される。 ショーン・ベイカー監督は「マイキーは子供っぽい男で、自分の心を守るためにいろんなことを直視せずにいる。自分のネガティブな状況に向き合えないから、そうするしかない。すべてのことは他人のせいなんだ。そこにはたくさんの“アメリカ的”なものが見えるはず」と語っている。 自信過剰でナルシストのマイキーがこのまま大人しくしているはずがない。家賃を稼ぎ、自分を煙たがる妻や義母を見返すべく、次に一体何をしでかすのか? 続きは本編で確認されたい。 © 2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED. 配給:トランスフォーマー ▶︎ 落ちぶれたポルノスターは再起できるか? ショーン・ベイカー新作「レッド・ロケット」 -
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023開催決定!
2023年3月29日祝年を迎える本年のテーマは映画の未来の扉を開けるべく 「UNLOCK(アンロック)」 米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023が、6月6日(火)から6月26日(月)に都内複数会場およびオンライン会場での開催を決定した。※オンライン会場では4月27日(木)より一部プログラムの配信をスタートします。 SSFF & ASIA は今年インターナショナル部門が25周年、アジア・ジャパン部門が20周年を迎え、25年における作品応募総数は10万7,844作品、参加監督数は9万9571名、観客動員数は85万人以上を数えている。祝年となる今年はSSFF & ASIA はこれまにで培ってきたフィルムメイカーやサポーターとのネットワーク、コミュニティ、映画祭としての歴史と知見を重んじながらも、『解き放て!』 UNLOCK CINEMA / UNLOCK YOURSELF / UNLOCK THE WORLDをキーワードに、既存概念から「UNLOCK(解放)」 する映画祭体験として、アフターコロナの新時代の世界を描く作品で構成された「Unlock -飛び込め 新しい世界へ‐」(6/6より上映・配信)や参加者がNFTで投票できる映像コンテスト、VR映像におけるストーリーテリングを研究するセミナーのほか、世界のクリエイターのアイディアや作品をアセットマネジメントしサポーターやオーディエンスとつなぐプラットフォームのローンチなどを発信予定のようだ。 また、コロナ禍からの解放とも言える、今年は3年ぶりの海外フィルムメイカーの来日も予定。映画祭に応募されたのは世界120の国と地域から、全5196作品。戦禍のウクライナを背景にした作品や、AIが生み出したアニメーション作品など、まさに世界の今を映すショートフィルムの数々が集まり、技術や手法は時代と共に変遷しながらも、「映画」というカルチャーが変わらず人々の心・感情を解放するものであることを力を持つこと強く感じる作品潮流が見られるとのことだ。 翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、映画祭入選作品の上映・配信ラインナップは4月27日(木)に発表となるので今から楽しみに待っていてほしい。 <ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023 概要> ■映画祭代表:別所 哲也 ■開催期間:6月6(火)~6月26日(月) ※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月) ■上映会場:TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ & ホール、 ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー 、赤坂インターシティコンファレンス、オンライン会場にて予定※開催期間は各会場によって異なります ■料金:会場上映:無料 (予約開始は4月27日~) ■一般からのお問い合わせ先:03‐5474‐8844 ■オフィシャルサイト:https://www.shortshorts.org/2023 ※2023ウェブサイトは4月27日にアップデート公開 ■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会 ※新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、時期または内容を変更する場合があります。 【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア】 米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、世界のショートフィルムの祭典へと発展。2004年には米国アカデミー賞公認映画祭に認定され、同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭が開催されています。2018年には映画祭20周年を記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となり、 翌1月には、20周年記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」も開催。2019年の映画祭からは、アカデミー賞推薦枠がインターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品へと拡大し、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権利を獲得となりました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援しています。 制作=キネマ旬報社