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2022年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品、カメラドール特別表彰という快挙を成し遂げた「PLAN 75」のBlu-ray&DVDが、4月26日に発売される。 少子高齢化社会が一層進んだ近い将来の日本で、75歳から生死の選択権を与える架空の社会制度<プラン75>を媒介に、「生きる」という究極のテーマを問いかけた本作の監督・脚本は、是枝裕和監督が総合監修を務め、2018年に公開されたオムニバス映画「十年Ten Years Japan」で本作の基となる短編を撮った早川千絵。長篇初監督作ながら、2022年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品、カメラドール特別表彰という快挙を成し遂げた。 夫と死別し、長年ひとりで暮らす主人公・ミチを演じるのは名優、倍賞千恵子。<プラン75>の施設で働くヒロムと瑶子に「ヤクザと家族The Family」の磯村勇斗、「由宇子の天秤」の河井優美が演じ、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが脇を固める。 今回発売されるBlu-ray&DVDの特典映像には公開記念ナビ番組を収録。その中のスペシャルトークでは監督による本作を描くきっかけ、脚本を読んだ時の印象などがキャストによって語られる。 磯村勇斗は「最初脚本を読んだとき鳥肌が立って、直感的にこの作品に携わりたい」と語り、監督は「最近の日本は社会的に弱い立場の人への風当たりが強い。その憤りを原動力にしてこの映画を制作した。倍賞千恵子さん演じるミチという女性の姿を通して、人が生きることを全肯定する。そんな映画にしたい。」と語るなど、作品をより深く知るガイドとなっている。 <プラン75>に翻弄される人々が、最後に見出した答えとは──。その衝撃の結末は、少子高齢化が急速に進み大きな社会問題となっている現代の日本に大きな一石を投じるだろう。 Story 少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)、フィリピンから単身来日し<プラン75>の関連施設で働いているマリア(ステファニー・アリアン)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく……。 「PLAN 75」 脚本・監督:早川千絵 脚本協力:Jason Gray 撮影:浦田秀穂 照明:常谷良男 録音:臼井勝 美術:塩川節子 出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美 ●商品情報 発売日:4月26日(水) ※レンタルも同日リリース 価格:Blu-ray…5,500円(税込) DVD…4,400円(税込) 映像特典:公開記念ナビ番組(ストーリー編/キャスト×監督スペシャルトーク)、本予告(30秒/90秒) ※商品の仕様は変更になる場合がございます。 発売元:ハピネットファントム・スタジオ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
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[caption id="attachment_21379" align="aligncenter" width="1024"] Moulin Rouge! The Musical Boston Set Photo by Matthew Murphy.[/caption] ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー主演で、当時日本でも話題となったバズ・ラーマン監督の映画「ムーラン・ルージュ!」(2001)。17年の時を経て、2018年に『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』としてボストンで初舞台化、2021年にトニー賞最優秀作品賞(ミュージカル部門)をはじめとする10部門を受賞した。その話題の舞台が、いよいよ日本でも今夏上演される。 望海風斗、平原綾香、井上芳雄、甲斐翔真など、全員がオーディションを経て決まったというキャストも発表となり期待が高まるが、その試金石ともなり得る、アジア初として昨年末からスタートした韓国公演の様子をレポートしたい。(本記事の写真はブロードウェイ公演時のもの) ワクワクが積み重なって胸の高鳴りが止まらない! 『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』は、もう劇場に入った瞬間からワクワクが止まらなくなる作品だ。きらびやかでまばゆいばかりの赤、赤、赤っという感じの劇場内装飾。大きな象のオブジェや電飾のついた風車が舞台両横にど~んと構えていて、思わず「うわぁ~」と声が出てしまうほど圧倒される。そこからもう非日常の世界へ。開演10分前からプレショーが始まり、舞台には、ロートレックのムーラン・ルージュのポスターから抜け出してきたようなセクシーな踊り子や紳士に扮した俳優たちが登場して、退廃的な雰囲気を表すように、まったりとしたスローな動きでムーランルージュの世界観を作り出す。この段階で本編への期待値がグングン上がる。舞台上でのマジカルなパフォーマンスに魅い入られていると、主人公クリスチャンが現れて、彼の、幕を持ち上げていく仕草で本格的な舞台の幕が上がるのだ。そして「チャッ、チャッ、チャッ、チャッ」とリズムが刻まれる音が鳴ると、うわぁ、いよいよ始まる~と胸の高鳴りはMAXに。もう本編が始まる前までに何度ワクワクしたことか。 [caption id="attachment_21393" align="aligncenter" width="1024"] Original Broadway cast of Moulin Rouge! The Musical. Photo by Matthew Murphy.[/caption] つかみもパンチ力がハンパなく、踊り子たちやムーラン・ルージュの興行主ハロルド・ジドラーが現れて、フレンチカンカンが華やかに賑やかに繰り広げられ、ムーラン・ルージュの世界に一気に引き込まれていく。 マッシュ・アップ・ミュージカルの面白さ [caption id="attachment_21383" align="aligncenter" width="1024"] Karen Olivo as Satine , Aaron Tveit as Christian and the company of Moulin Rouge! The Musical[/caption] 2001年の原作映画は1970~90年代のメガヒットポップスで作られているが、ミュージカルでは、2001年以降新たにヒットした曲がたくさん追加されている。登場人物の想いやセリフに合わせて複数の曲を繋ぎ合わせるというマッシュ・アップ方式の曲使いで、エルトン・ジョン、シア(SIA)、ビヨンセ、レディー・ガガ、アデルなどなど70曲以上のポップソングが出てくるが、特に1幕ラスト、クリスチャンがサティーンに熱い思いを伝えるときのラブメドレーには20曲余りの曲がマッシュ・アップされている。あ、このメロディーはこれ、あのメロディーはあの曲だという具合に、おなじみの曲がちょっとづつパッチワークのように見事につなぎ合わされて出てくるのが面白くて楽しい。 個性豊かなキャラクターたちの魅力 [caption id="attachment_21384" align="aligncenter" width="1024"] Sahr Ngaujah as Toulouse Lautrec, Aaron Tveit as Christian and Ricky Rojas as Santiago[/caption] すでに映画を見ているという方には、登場人物たちのキャラクター設定がミュージカルではより厚みを持たせたものになっているのも嬉しく感じるところだろう。 サティーンにとってはムーラン・ルージュが自分の家だし、仲間は家族。踊り子たちみんなから慕われている姉御的存在で、経営不振のムーランルージュを救うため、また全盛期を過ぎた自分としても早くパトロンを見つけて安定したいという気持ちも相まって、公爵をパトロンにすべく奮い立つという設定だ。また映画ではそこまで描かれていなかったトゥールーズ=ロートレックも、サティーンへの恋心を秘めながら見守ってきた良き理解者として、また芸術家としての気骨を見せる場面もあって、印象に残る役どころになっている。タンゴダンサーで振付師のサンティアゴも、踊り子のニニに恋をしていて、その 2人のバックステージロマンスも展開される。ニニとサティーンとの間の情も描かれるし、ムーラン・ルージュの人々の絆にもすごくじんわりときて、という具合に、要所要所で主人公以外の見せ場もちゃんとあるのが幅広い魅力に繋がっている。 笑いと涙と胸キュンと切なさと……気持ちよく感情が動く作品 [caption id="attachment_21382" align="aligncenter" width="1024"] Karen Olivo as Satine and Aaron Tveit as Christian[/caption] 個人的に、1幕で、クリスチャンがサティーンに自前の歌を披露する<Your Song>を歌う場面がすごく好きだ。厳しい現実に生きていて愛なんて夢物語だとある意味あきらめているのに、クリスチャンの純粋な思いに思わず心を持っていかれる場面。歌うクリスチャン役の俳優の甘くロマンチックな歌い方はもちろん、それを聞いているサティーンの表情が、それまでは営業モードでいたのに、武装していた心がほどけていくのがすごくよく分かって、切なくキューンとくるところだ。 このほか、2 幕冒頭の<バックステージ・ロマンス>のダンスシーンが圧巻の見せ場。サンティアゴとニニの 2人の情熱的な秘密の恋のパフォーマンスは、クリスチャン達の純粋なロマンチックとはまた全然違う、セクシーで大人のただれた愛のような世界が繰り広げられる。そこから踊り子たちが加わってショーのリハーサルが行われるという展開になり、アクロバット的なダンスもあって、わぁお~っと興奮してしまうダンスシーンになっている。 そして2 幕の歌の聴きどころは、クリスチャン役の俳優が革のロングコートを着たところから始まる!サティーンを忘れるためにアブサンという強いお酒を飲んですごく酔っ払うなかで、クリスチャンがこれまでとはトーンが変わって、ダークサイドに転じていくところがいい。。サティーンが公爵と一夜を共にするのを堪えなければならないという、嫉妬で悶え苦しむ感情を爆発させて<El Tango de Roxanne>という激情的な歌とパフォーマンスを展開するので、観ごたえも聴きごたえも抜群だ。 ラストは毎回、演じる方も涙々、観る方も涙々になるのだが、最後のスペシャルカーテンコールがそれはそれは楽しくて、悲しい話だったことを忘れてしまうくらいだ。大いに笑って大いに切なくなって、そして泣いて、最後はわーっと盛り上がって帰れるという、本当に気持ちよく感情が大きく動いて楽しい時間が過ごせる作品になっている。 韓国ではこれまでのミュージカル公演の中で一番高額なチケットということが話題になったが、なにかと辛口な韓国ファンも「お金も時間も惜しくない舞台だった」と総じて高評価!私自身もこの作品の魅力にハマってしまい、何度も観たい病にかかってしまった。この夏には日本語で観られるなんて、もう楽しみすぎる! リピート鑑賞がおすすめ [caption id="attachment_21385" align="aligncenter" width="1024"] Original Broadway cast of Moulin Rouge! The Musical . Photo by Matthew[/caption] 最後に、今でこそリピーターになってしまった私だが、実は洋楽に疎かったこともあり、最初に観たときには、ショーっ気が強くて自分好みの作品ではないかもと感じたのが正直なところ。でも、2回そして3回観ると感動度が倍に膨らんだ。私は何を観ていたのか、と反省するほど感じ方が違うのだ。普通すごいミュージカルファンでもない限り1回の鑑賞で終わることがほとんどだと思うが、それではなんだかもったいない。1回観た上で、そして曲を聴いて耳になじませてから2回目鑑賞に臨むとまた全然違うはず。なので、ぜひ少なくとも2回は観てほしい。そうすれば、さらに大きな満足感と感動を得られるはずだ。 文=田代親世(韓流ナビゲーター) 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=O-B9NYWqUeM&t=11s 『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』 2023年夏 帝国劇場公演 全キャスト、オールオーディションを経て決定!! ▶『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』公式 HP ●キャスト(各役50音順) サティーン役:望海風斗、平原綾香 クリスチャン役:井上芳雄、甲斐翔真 ハロルド・ ジドラー役:橋本さとし、松村雄基 トゥールーズ ロートレック役:上野哲也、上川一哉 デューク(モンロス公爵)役:伊礼彼方、K サンティアゴ役:中井智彦、中河内雅貴 ニニ役:加賀 楓、藤森蓮華 ラ・ショコラ役:菅谷真理恵、鈴木瑛美子 アラビア役:磯部杏莉、MARIA-E ベイビードール役:大音智海、シュート・チェン ●あらすじ 舞台は1899年、パリ。退廃の美と、たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘミアンや貴族、遊び人やごろつき達の世界。 『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』 は激しい恋に落ちたアメリカ人作家クリスチャンと、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スター、サティーンの物語。ムーラン・ルージュで二人は出会い、激しい恋に落ちるが、クラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーの手引きで、彼女のパトロンとなった裕福な貴族 デューク(モンロス公爵)が二人を引き裂く。公爵は望むものすべて、サティーンさえも金で買えると考える男だった。クリスチャンはボヘミアンの友人たち才能にあふれた、その日暮らしの画家トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサー、サンティアゴとともに、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、ムーラン・ルージュを窮地から救い、サティーンの心をつかもうとする。 ●映画「ムーラン・ルージュ!」 バズ・ラーマン監督による、20世紀フォックス配給の映画「ムーラン・ルージュ!」は 2001年カンヌ映画祭にて初公開。 ゴールデングローブ賞最優秀映画作品賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞。作品賞を含むアカデミー賞8部門にノミネートされ、2 部門にて受賞を果たした。 ●ムーランルージュ・オブ・パリについて ジャン=ジャック・クレリコ(CEO)が采配を振るうムーランルージュ・オブ・パリは、きらびやかで絢爛豪華な世界。 1889年以来、パリジャン達の祝祭のシンボルとなっている。開業当初よりキャバレー、ダンスホールとして人気を博し、狂騒の20年代には時代を象徴するミュージックホール、そしてのちに劇場となり、フランス内外の数多くの名だたるアーティストがその舞台でスポットライトを浴びてきた。現在、ムーランルージュでは60名のアーティストによるレビューショー『Féerie フェリ』を上演中 ダンスシーンの数々に、あっと驚くアトラクションを交え、ムーランルージュの代名詞ともいえるフレンチ・カンカンはもちろん、キャバレーとミュージックホール、どちらのスタイルも楽しめる圧巻の 2 時間! 開業以来、ムーランルージュではパーティーのように華やかで、ユニークなパフォーマンスが繰り広げられ、感動と興奮を体感し、分かち合えるよう、今も変わりなく人々をいざなっている。
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「ぼくの好きな先生」「人生、ただいま修行中」で知られるドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベールが、デイケアセンターの日々を見つめた「ON THE ADAMANT」(英題)が、本年度ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。日本では2024年春にヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで全国公開される。 ニコラ・フィリベールの5年ぶりの新作「ON THE ADAMANT」は、パリ中心部のセーヌ川に浮かぶ、精神に障がいを抱えた人々を受け入れるデイケアセンターにフォーカス。絵画・音楽・詩などで自らを表現することで癒しを見出していく患者たち、寄り添う看護師・職員らを優しい眼差しで捉えていく。 なお、「ぼくの好きな先生」以来監督と21年間交流してきた配給会社ロングライドが共同製作として参加している。公開を待ちたい。 「ON THE ADAMANT」(英題) 監督:ニコラ・フィリベール 配給:ロングライド ©TS Productions / Longride
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世界的ヒットを誇るシリーズの第10作「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」が、5月19日(金)より全世界同時公開。超絶アクションシーン満載の予告映像、日本のファン向けメッセージを含むトレーラーローンチイベント(予告編披露イベント)レポート、場面写真が到着した。 ドム、レティ、ミア、ローマン、テズ、ラムジー、ハンらファミリー集結で、“シリーズ最終章への始まり”を描く本作。今回の相手は凶悪ヴィランのダンテだ(「アクアマン」のジェイソン・モモアが演じる)。その正体は、シリーズ5作目「ワイルド・スピード/MEGA MAX」でドムたちに倒された麻薬王エルナン・レイエスの息子だった。12年間も復讐計画を練ってきたダンテの猛威を前に、ファミリーは壊滅状態に陥るが……。 ドム(ヴィン・ディーゼル)のドライブテクはもちろん圧巻。敵のヘリ2機に宙吊りにされるも、エンジンをブーストさせて引きずり下ろし、大破させる。前回より登場したドムの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)も、特別仕様車のバズーカで敵を木っ端微塵にする大活躍。ドムのパートナー、レティ(ミシェル・ロドリゲス)のバイクテクも熱い。 そしてシリーズの原点というべきストリートレースも登場。ドムとダンテの両陣営が銃口を向け合う物々しい雰囲気の中、火蓋が切られる。 その他、レティと組んだと思いきやバトルを始める新キャラクターのテス(MCUのキャプテン・マーベル役でおなじみブリー・ラーソンが演じる)も注目。また、今回よりデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がシリーズ本格復帰を果たし、ハン(サン・カン)と協力している模様。さらに本予告には、麻薬王レイエスを倒したドムの永遠の相棒ブライアン(故ポール・ウォーカー)の映像も使用されている。ファミリーは因縁にどう立ち向かうのか、続報を待ちたい。 現地時間2月9日(木)にLAで実施されたトレーラーローンチイベントには、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、サン・カンらファミリーとルイ・ルテリエ監督が登壇。会場には作品を彩った数々のスポーツカーも展示された。 シリーズ最終章を迎えた気持ちを問われたヴィン・ディーゼルは「ほろ苦く感じる。俺たちは今フィナーレにいるんだ。シリーズは、俺たちの人生の中でとても大きな部分を占めてきた。ファミリーとの永遠の絆が生まれたんだ」と吐露。また、ファミリーの大黒柱ドムを演じてきたことについては「俺はこのキャラクターを23年間演じてきた。そして、次の章(作品)に入るたびに、それが初めてであるかのように感じるんだ。そして、このキャラクターの新しい側面を発見することになる。それらは決して同じようには感じられない。何十年にもわたって、積み重ねてきた進化であり、解き明かされてきたアイデンティティのように感じる」と語った。 前作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」で復活したハンを演じるサン・カンは「日本のファンたちはこの作品に最高に満足すると思う。この映画に日本のスナックが出てくるだけでなく、すごいカーアクションもあるし、いくつかカッコイイ日本車も出てくるし、ファンたちの期待に応えてくれると思う」「応援ありがとう!つい最近も東京に行ったし、京都にも行った。素晴らしかった。また行くのが待ち遠しい!」と日本のファンにメッセージを送った。 [caption id="attachment_22050" align="aligncenter" width="850"] ©2023 ABImages[/caption] [caption id="attachment_22051" align="aligncenter" width="850"] ©2023 ABImages[/caption] 「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」 監督:ルイ・ルテリエ 出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジェイソン・モモア、ブリー・ラーソン 原題:Fast X 配給:東宝東和 © Universal Studios. All Rights Reserved. 公式サイト:wildspeed-official.jp 公式Twitter:https://twitter.com/WildSpeed_jp 公式Facebook:https://www.facebook.com/Wild.Speed.jp 公式Instagram:https://www.instagram.com/WildSpeed_official/
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生田斗真主演、渇いた心が動き出す「渇水」。特報解禁、門脇麦・磯村勇斗・尾野真千子らが出演
2023年2月27日1990年に第70回文學界新人賞を受賞し、第103回芥川賞候補にもなった河林満の小説を生田斗真主演で映画化。心に渇きを抱えた水道局員が困窮家庭の幼い姉妹と出会い、動き出していく姿を描くヒューマンドラマ「渇水」が、6月2日(金)より全国公開される。特報、ティザービジュアル、新キャスト情報が解禁された。 深刻な水不足により給水制限が発令された夏、水道局員の岩切俊作(生田斗真)は料金を滞納する家庭の水道を停めて回っている。そんなある日、出会ったのは幼い姉妹だった。父は蒸発し、母は帰らず、ふたりきりで家にいるという。「停めるんですか、水道」と問う姉妹を前に、葛藤しながらも岩切は規則通り停水を執行するが……。 「凶悪」「彼女がその名を知らない鳥たち」「孤狼の血」の白石和彌監督が企画プロデュースを担当。そして相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎らの作品で助監督キャリアを積んできた髙橋正弥が監督を務める本作。 新キャストとして発表されたのは7名だ。姉妹の母親である小出有希役を門脇麦、岩切の同僚である木田拓次役を磯村勇斗、岩切の息子を実家に連れ帰って戻らない妻・岩切和美役を尾野真千子が務める。姉妹には、しっかり者の姉・小出恵子役に山﨑七海、天真爛漫な妹・小出久美子役に柚穂を抜擢。ともにオーディションで選ばれた。さらに水道料金滞納者の伏見役で宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長役で池田成志が出演。 音楽はNUMBER GIRLやZAZEN BOYSなどでカリスマ的人気を誇る向井秀徳が手掛けている。 生田斗真は「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」と語っている。“生の希望”を見つめた物語に期待したい。 〈新キャストのコメント〉 門脇麦(小出有希役) 母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。 きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。 聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。 磯村勇斗(木田拓次役) 脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。 水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。 人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。 尾野真千子(岩切和美役) とても気持ちが歯痒くなる映画です。 台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。 観てくださった人の心にも刺さりますように。 山﨑七海(小出恵子役) オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。 岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです! 柚穂(小出久美子役) この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。 宮藤官九郎(伏見役) 「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、 髙橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。 公開おめでとうございます。 池田成志(佐々木課長役) 天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。 「渇水」 出演:生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、宮藤官九郎、池田成志、尾野真千子 原作:河林満「渇水」(角川文庫刊) 監督:髙橋正弥 脚本:及川章太郎 音楽:向井秀徳 企画プロデュース:白石和彌 製作:堀内大示、藤島ジュリーK.、徳原重之、鈴木仁行、五十嵐淳之 企画:椿宜和 プロデューサー:長谷川晴彦、田坂公章 ラインプロデューサー:原田耕治 撮影:袴田竜太郎 照明:中須岳士、小迫智詩 美術:中澤正英 録音:石貝洋 スタイリスト:清藤美香 ヘア・メイク:酒井啓介(生田斗真)、渡辺順子 キャスティング:田端利江 編集:栗谷川純 カラリスト:髙山春彦 整音:劉逸筠 助監督:山下久義 制作担当:土田守洋 企画協力:佐久田修志 製作:「渇水」製作委員会 製作プロダクション:レスパスビジョン 制作協力:レスパスフィルム 配給:KADOKAWA 2023/日本/カラー/ヨーロピアンビスタ/100分 ©「渇水」製作委員会