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かくしカメラの眼
「豊かなる成熟」のチェザーレ・ザヴァッティーニの総監督した長編記録映画。ローマの二十四時間という形式をとり、監督にはリベロ・ビアツァリ、マリオ・カルボーネなど十四人の若手陣。撮影監督にマリオ・カルボーネ以下六名、カメラマンはユージェニオ・ベンティボリオ他十一名、音楽はピエロ・ウミリアーニが担当した。 -
南海の楽園
南太平洋の島々や南米の秘境に原始の姿を探ったドキュメンタリー。監督は、「青い大陸」「最後の楽園」のフォルコ・クイリチ、「失われた大陸」のエンリコ・グラスをはじめとする五人ず当たり、撮影には、「最後の楽園」のマルコ・スカルペリ、「緑の魔境」「失われた大陸」のマリオ・クラヴェーリ、ジャンニ・ラファルディ、フランコ・ベルネッティが担当した。 -
ある機関助士
常磐線・上野~水戸間を走る急行みちのく号の蒸気機関車の運転席の様子を記録した国鉄PR映画。監督はこれがデビュー作となる土本典昭。当時度重なる大事故を起こしていた常磐線の安全性をPRする目的で企画された作品だが、むしろ機関助士らの過酷な労働をあぶり出すことになった。芸術祭文部大臣賞受賞、キネマ旬報短編ベストテン第一位。2013年7月6日より、東京・渋谷アップリンクにて開催された「<イワサヒサヤとはナニモノだったのか?>追悼 映像作家・岩佐寿弥特集」にて上映。 -
革命
ボリビア・ウカマウ集団制作/ホルヘ・サンヒネス監督作品。1964年、ライブチッヒ映画祭ヨリス・イヴェンス賞受賞。K'sシネマにて【革命の映画/映画の革命】の半世紀(1962~2014)の1作品として特集上映された。 -
侵入者(1962)
ロジャー・コーマン監督が、社会的な題材に真っ向から挑戦したドラマ。出演はウィリアム・シャトナー、フランク・マックスウェルほか。2013年3月23日より、東京・オーディトリウム渋谷にて開催された「コーマン・スクール 2013 ~春のスパルタ集中講義!」にてデジタル上映。 -
アラバマ物語
ピューリッツア賞を獲得したハーパー・リーの小説『ものまね鳥を殺すには』をホートン・フートが脚色し、「九月になれば」のロバート・マリガンが監督した社会ドラマ。撮影は「ポリアンナ」のラッセル・ハーラン、音楽は「肉体のすきま風」のエルマー・バーンスタイン。出演者は「悲愁(1959)」のグレゴリー・ペック、新人少女メアリー・バーダム、新人少年フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、フランク・オバートンなど。製作はアラン・J・パクラ。なおこの映画でグレゴリー・ペックは62年度アカデミー最優秀主演男優賞、脚色者のホートン・フートは最優秀脚色賞、セット美術のオリーバー・エマートは最優秀黒白美術賞を受賞した。80点 -
酒とバラの日々
アメリカのTV作家J・P・ミラーの脚本を「追跡(1962)」のブレイク・エドワーズが監督した社会ドラマ。撮影はフィリップ・ラスロップ、音楽は「ハタリ!」のヘンリー・マンシーニでアカデミー主題歌賞を受賞した。出演者は「悪名高き女」のジャック・レモン、「追跡(1962)」のリー・レミック、「白昼の決闘」のチャールズ・ビックフォードなど。TVプロデューサー、マーティン・マヌリスの映画製作第1回作品である。90点 -
夜の傾斜
船山馨の原作を「花影」の菊島隆三と「遠い一つの道」の安藤日出男が共同で脚色「金づくり無法時代」の内川清一郎が監督した社会ドラマ。撮影は「サラリーマン権三と助十 恋愛交叉点」の鈴木斌。 -
二・二六事件 脱出
小坂慶助原作『特高』より、「右門捕物帖 卍蜘蛛」の高岩肇が脚色、「万年太郎と姐御社員」の小林恒夫が監督した二・二六事件の裏面史。撮影は「石松社員は男でござる」の藤井静。 -
サムソン
ナチスドイツによるポーランド侵攻を機にユダヤ人の迫害やゲットー蜂起の鎮圧といった戦時下の苛烈な歴史が、青年ヤクプ(メルラン)の人生を翻弄する様を描いたアンジェイ・ワイダ監督作。「地下水道」などの初期作では抗い得ないものとしての「歴史」が前面に押し出されたが、歴史の背後に息づく人間の苦悩が詩的なイメージを伴って掘り下げられる。地下活動に身を投じる共産主義者たちに導かれ、死さえ厭わなくなったヤクプの強さが、旧約聖書の英雄サムソンに重ね合わされる。国立映画アーカイブの特集「映画監督 アンジェイ・ワイダ」(2024年12月10日~26日)にて35mmプリントをHD化した版が上映。