状況は流動的、でも見なくちゃ始まらない!ネットムービー 座談会 長谷川町蔵×宇野維正×村山章
- Netflix
- 2020年05月25日
ネットフリックスをはじめ各種ストリーミング配信サービスの存在感が日々高まっているなか、そこではいったい 何が起こっているのか?そして私たち映画ファンは、配信作品とどのように向き合うべきだろうか?長年映画を見続けながら配信にも親しんできた 3人に自由に語っていただいた。
ネット配信の複雑な現状
─ ネットフリックスをはじめとする配信サービスが花盛りですが、皆さんはどのように見られていますか?
村山 正直言って、配信の全体像って把握できないですよね?そもそも数が多すぎるし、ネットフリックスにあると思っていたらある日突然消えて、今度はアマゾンで見れるようになる、そういう流浪の作品もある。
長谷川 ユーザーの嗜好に応じたリコメンド機能があるといっても、すでに見た作品に近いものしか出てこないし、 何がどの配信プラットフォームで見られるのかを教えてくれるメディアもない状況ですもんね。それこそ、伝聞や噂話を頼りに雲を摑むようなやり方で辿り着くっていう。
宇野 しかもプラットフォームが替わると、タイトルすら替わる場合もありますからね。例えばスターチャンネルで『キング・オブ・メディア』として放送されていたドラマが『サクセッション』とタイトルを変えてアマゾンで配信されたり。初見の人はこんがらがるでしょう。
『サクセッション』(別題『キング・オブ・メディア』)HBO製作の社会派コメディ・ドラマシリーズ。ニューヨークを舞台に、メディア王の醜い 後継者争いと会社の行く末が描かれる。Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で配信中©2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO ©and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
村山 あと、いわゆる「Netflix オリジナル」とは何か?っていう問題がありますよね。画面上に「N」とい うロゴマーク付きで表示されるものはオリジナルという扱いなんだけど、その中には日本以外では普通に劇場公開されてる作品が結構ある。
宇野 「N」が付くか付かないかはネットフリックスが買い付けるときの条件の違いなんです。例えば日本で劇場公開された行定勲監督の「リバーズ・エッジ」( 18年劇場公開)は、海外では「Netflix オリジナル」作品として配信されている。
長谷川 要は「独占配信」ぐらいの意味なんですね。
宇野 「Netflix オリジナル」の「オリジナル」は、その国ごとの配信権を意味してるだけなんです。つまり「 Netflixオリジナル」になっている作品の中には、企画段階から関わっているもの、作品が完成した段階で買い付けているもの、そして、その国では劇場未公開という理由によって独占配信になってるものがある。当然、独占配信にはそのための契約が発生しているので、それをもってネットフリックスのお墨付き作品と言ってもいいわけですけど、同じ「Netflixオリジナル」でも、実際は3段階あることは理解しておいたほうがいいです。
村山 誤解されがちですけどネットフリックスは「ROMA/ローマ」(18年製作、Netflix で配信中)を完成してから買い付けたわけですよね。2017年に「最後の追跡」がアカデミー賞にノミネートされたときも、配信の作品がオスカー候補にと紹介されたりもしましたけど、 あれは日本で「Netflix オリジナル」扱いだっただけで、 海外では普通に劇場公開されてましたし。
宇野 ネットフリックスは、ピーター・バーグやマイケル・ベイみたいなエンタテインメント路線は普通のシーズンに出して、アカデミーやゴールデングローブなど賞狙いの作品は秋以降に固めるというのを露骨にやりますよね。投票権のある会員の記憶力は3カ月くらいしかもたないという前提に立った彼らの戦略が今のところ当たっているかたちです。
日本語データベースの問題
村山 配信と劇場公開の問題で言うと、たとえばピーター・ジャクソンの 映画「彼らは生きていた」(18年製作)は、 日本で劇場公開される前からアマゾンやYouTubeの配信で 普通に見ることができた、というようなことも起きていますよね。「ゼイ・シャ ル・ノット・グロウ・ オールド」とタイトルは違うんですが。
宇野「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」(19年製作)、少し前だと「タンジェリン」(17年製作)もそうでしたね。ずっとネットで見れてたんだけど今さら劇場公開?っていう滑稽な状況が続いています。
村山 観客側としては、見る窓口が増えたんだと好意的に捉えてはいますけどね。
宇野 今の混乱した状況はある種、過渡期なのかなと思います。そんな中もはや解決できそうにもないのが日本語によるデータベースの問題。我々はすでに外国の監督や俳優のフィルモグラフィーを日本語環境でまともに把握できなくて、海外サイトの IMDb(インターネット・ ムービー・データベース)とかに頼るしかない。日本語のウィキペディアとか情報が不完全過ぎてもはや害悪ですらある。
長谷川 大抵更新が3年ぐらい前で止まってますからね。 みんな途中で挫折して(笑)。
宇野 『ゲーム・オブ・スローンズ』(HBO製作のドラマ、Hulu 等で配信中)みたいなビッグタイトルはある 程度押さえられてるけど、それ以外のドラマは歯抜け状態だし、映画もどのメディアも配信作品をフォローしきれてない。例えばアダム・ドライヴァーについて「スター・ウォーズ」と「マリッジ・ストーリー」は見てても「ザ・レポート」( 19年製作の映画、日本ではAmazon プライム・ビデオで配信中)を見てる人はほどんどいない。その時点で、少なくともプロとしては現在の彼について語る資格がないはずなんですよ。でも、日本のメディアで「ザ・レポート」は取り上げられない。
「ザ・レポート」 Amazon Prime Videoにて独占配信中。 アダム・ドライヴァーを主演に迎え、9.11後にCIAがテロリストに行った拷問調査の公 表めぐる人々の攻防を描くスリラー映画。
長谷川 僕が主戦場にしている海外コメディ映画の分野では2000年代ぐらいから日本ではほとんどがDVDスルーになってしまって、多くの国内メディアから情報が消えてしまった。そういう状態がメインストリームの映画に及んでる危機感はあるかもしれない。
村山 やっぱり根底には作品数が多すぎるという問題がありますよ。
宇野 確かにそれはあるけれど、見られる以上、メディアの人間ならそこを追っかけないといけない。今のハリウッド映画を見ていると、『ブレイキング・バッド』 (2008〜 13年製作のドラマ、Netflix 等で配信中)やゲースロからスターになった人たちがいっぱい出ていて、 それを把握してないと楽しめない部分がある。“ゲースロでこういう役をやってる奴がこんな役をやってる”っ ていう文脈が確かにあるんです。ただでさえハードルのある外国映画が、それによってさらなるコンテクスト地獄に陥るというマイナス面もありますが。
長谷川 例えばリース・ウィザースプーンは映画界では落ち目で、「わたしに会うまでの1600キロ」(14年製作)のあとロクな作品に出てないと思われている。でも実は、いま彼女は配信TVドラマの女王なんです。 どの局でも主演作をやっていて、どれも成功させている。 そういう認識を持ってないと、今度リースが映画に出たときに彼女の立ち位置をまったく見誤ってしまうことになる。
宇野 監督や役者が旬なのか、そうでないのかという情報は絶対に必要ですよね。ジュリア・ロバーツとかも最近はあまり映画出てないから落ち目と思われているかもしれないけど......。
長谷川 むしろ盛り返してますよね(笑)。
宇野 若手だけじゃなく、ジュリア・ロバーツのような大女優ですら正確にキャリアが認識されてない状況が起こってる。
長谷川 あのジェーン・フォンダもここ数年、黄金期を迎えてます。ネットフリックスのドラマ『グレイス&フランキー』(15年〜)で国民的な人気を博して、ロバート・レッドフォードと共演した映画「夜が明けるまで」( 17年製作、Netflixで配信中)もある。アメリカでは中高年向けの作品づくりも配信で着々と進んでいるんです。
宇野 イーストウッドのような劇場映画しか撮らない存在だけを扱うならいざ知らず、普通に映画を語るなら配信作品を見なくちゃしょうがない。それがまぎれもない現実だと思います。
アダム・サンドラーという成功例
─ アダム・サンドラーは今ネットフリックスで最も成功を収めているスターの一人ですが、彼の活躍についてはどのように考えますか 。
長谷川 映画で大コケしたのが3本ぐらい続いていたので、彼がネットフリックスに拠点を移したときは都落ちしたなと思っていました。そもそも、あまり作品にお金をかけないサンドラーが西部劇コメディの企画書を出したらメジャー映画会社3つぐらいから断られてしまった。そんな中、ネットフリックスはいきなり巨額のお金を出したんです。誰もが無謀だと思っていたけど、蓋を開けてみたらその作品「リディキュラス6」( 15年製作、Netflixで配信中)はそれまでのネットフリックスのコンテンツで一番視聴数を稼ぐほど大ヒットした。これは僕の仮説ですが、彼の映画が不入りだったのは、実は彼のファン層が歳を取って子育てや介護で忙しくて映画館に行かなかっただけなんじゃないか。そして、ネットフリックスはもしかしたら、 彼の人気が実際は落ちてないことをデータで摑んでたのではないか。
宇野 要するにソフトやレンタルで多く回ってたからってことですか?
長谷川 そうです。去年ジェニファー・アニストンと組んだ「マーダー・ミステリー」( 19年製作、Netflix で配信中)もすごい視聴数を稼ぎました。彼女は大人気 シットコム『フレンズ』(94~04年放映)で注目されたあと映画に進出していたけど、昨年アップルTV+の、これまたウィザースプーンが関わってる『ザ・モーニ ングショー』でドラマに帰ってきた。彼女のような中年の俳優たちがサンドラーから学んで、こっちに行ったほうがいいんじゃないかと考えた可能性はある。昨年 エディ・マーフィがネットフリックスで「ルディ・レ イ・ムーア」を製作したのも、そういった流れなのかなと思います。エディのファン層はサンドラー以上に年寄りが多いはずなので(笑)。それから「マイヤー ウィッツ家の人々(改訂版)」(17年製作、Netflixで配信中)でノア・バームバックとネットフリックスを結び付けたこともサンドラー効果と言えるかもしれない。
宇野 「アンカット・ダイヤモンド」(19年製作、Netflixで配信中)もありますね。
Netflix映画『アンカット・ダイヤモンド』独占配信中。米インディーズの気鋭ジョシュ&ベニー・サフディ兄弟監督が、アダム・サンドラーを主演に迎えたクライムドラマ。
長谷川 そう! それもサンドラー効果ですよ。
宇野 監督のサフディ兄弟は近年ニューヨークから出てきたインディー監督では断トツで尖ってる存在で、前作「グッド・タイム」(17年製作)も強烈でした。そのときに騒いだのが当時まだ恋人同士だったセレーナ・ゴメス とR&B界の人気スター、ザ・ウィークエンドだった。 とくにセレーナは全然自分は映画に関与してないのにロサンゼルスで試写会を開いたりするほどで、その流れで 「アンカット・ダイヤモンド」にはザ・ウィークエンドが本人役で出てる。
長谷川 (劇中の時代設定である)2012年当時の本人役なのがおかしいですよね(笑)。
宇野 この映画のスコアは「グッド・タイム」と同様、 ゴリゴリの前衛電子音楽家OPN(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)が手掛けてて、彼はウィークエンドの新作アルバム『アフター・アワーズ』もプロデュースしてる。もちろんタイトルはスコセッシの映画から取ってるわけで、サフディ兄弟も21世紀のスコセッシみたいな存在であり、サンドラーの要素もあり、色々なものが合体して、なおかつ奇跡的にすごい映画になってるウルトラ重要作が「アンカット・ダイヤモンド」。 ひとつ残念なのが、あまりにも音がすごいので、これこそ映画館の音響で見たかった。
村山「アイリッシュマン」とか「キング」(ともに19年製作、Netflixで配信中)とか、最近ネットフリックスの作品が相次いで日本でも劇場公開されましたけど、「アンカット・ダイヤモンド」はなんでされなかったんでしょう?
宇野 あれはアメリカで普通に劇場公開されてるからなんですよ。「アイリッシュマン」とかは、基本ネットフリックスで配信するものを限定公開するという条件で複数作品のパッケージで販売されてるんです。
村山 劇場配給権を別に買わないと日本では公開できないってことですね。
宇野 そもそも「アンカット・ダイヤモンド」は日本を含む複数国では最初から「Netflix オリジナル」前提で、マーケットにも出てないはずです。製作はA24なんですけどね。
村山 「アンカット・ダイヤモンド」でちょっと不思議 だったのは、ネットフリックスが珍しく邦題っぽい邦題をつけましたよね。原題は「Uncut Gems(原石)」で、 宝石は出てくるけどダイヤではない。
宇野 オパールですよね(笑)。
村山 日本人にわかりやすいように敢えてタイトルで嘘をついてるパターンですよね(笑)。
長谷川 どうせなら「狼たちの○○」みたいなニューシネマっぽいタイトルにすれば、もっと見るべき人に届きそうな気がしますね。
ソダーバーグの苦闘と配信の未来
村山 作品を見るべき人に届けるということで言えば、スティーヴン・ソダーバーグも自分の企画がリス キーだからと言われて映画会社に通らないこととの戦いをずっとしてましたよね。以前「フル・フロンタル」(02年製作の映画)で取材したときに、「これからは映写がデジタルになるから、俺は作品をハードディスクに完パケして、そのまま衛星回線で世界中の映画館のサーバーに流すんだ」と言っていたことを思い出します。
長谷川 ああ、結構いい線いってたんですね(笑)。
村山 その後スパイク・ジョーンズやデイヴィッド・ フィンチャーらと組んで優先的に面白い中小規模の企画を流すからと映画会社と専属契約をしようと試みたんですけど、それもポシャっちゃった。それでもう映画界では自分の企画が通らないということで2013 年以降、一時的にTVに活躍の場を移しましたよね。 最近は「ザ・ランドロマット -パナマ文書流出- 」(19年製作、Netflix で配信中)をはじめ、配信のおかげでようやく彼がやりたい企画を撮れる土壌が出来つつある気がします。
宇野 彼が「ローガン・ラッキー」(17年製作)で劇場映画に復帰したのも、作品の権利を持った上で売り込むスタイルを構築できたからだと言ってましたよね。
村山 全米配給のための会社(フィンガープリント・リリーシング)を自分で作ったんですよね。
宇野 映画とTVの間でふらふらしてるように見えて全部一貫してる。
長谷川 それに絡めると、ロバート・ロドリゲスも自分でカメラを担いで撮る人ですけど、彼はアメリカでCSチャンネル(エル・レイ・ネットワーク)を持ってるんですよね。
山・宇野 ええ!そうなんだ。
長谷川 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のドラマ版( 年製作)はそこが最初のオンエア局で、ほかには 自分がインスパイアされたB級映画ばかり放映してる。 テキサスで小さな王国を作ってるんですよ。そういう人って増えてきてるのかなと思いますね。
宇野 タランティーノがロサンゼルスにフィルム上映専用の映画館を運営してるのもそうですね。作り手も大資本に任せるんじゃなくて、最終的なアウトプットまで自分で回路を作る流れが生まれてる。音楽はとっくの昔にそうなってたけど、映画もそれにどんどん近づいてきてますよね。
村山 でも、全体的な状況で言うと、配信はいっときほどインディーズのパラダイスではなくなってきてますよね。メジャーでは難しい企画や見られる機会の少ない映画を救ってくれた功績は確かにありますが。
長谷川 たぶん中規模以下の映画にとっては“いま”が 黄金時代ですよね。
村山 それも終わりかかってる気はします。
宇野 昨年末から今年にかけてディズニープラスとHBOマックス、ピーコックが始まり、ネットフリックスやアマゾンの包囲網が出来てきている……。
長谷川 HBOはワーナー系、ピーコックはユニバーサル系。大手がそれぞれ配信プラットフォームを立ち上げてライバル関係になってくると、金勘定にシビアになって、映画より安上がりなリアリティ・ショーやドキュメンタリーに流れていく可能性はありますよね。
宇野 ネットフリックスはこれまで賞狙いの作品と中規模のエンターテインメント作品、そしてローカル・ コンテンツを製作してきた。中でもローカル・コンテンツが重要で、それがほかのストリーミング・サービスとは一番違うところだと思う。今後も賞狙いとローカル・ コンテンツは継続していくだろうけど、有名監督が自由に撮ってきた中規模作品にしわ寄せがくる予感がします。将来的に振り返ったときに、“いま”がいい時代だったなとなりかねない。
映画館で公開されるもの="映画"ではない
宇野 最近、ネットフリックスで国内の人気作品のラ ンキングが見れるようになりましたよね。あれを見て愕然としたんですが、上位は『テラスハウス』以外ほぼアニメ。海外の映画やドラマを比較的見そうな層が契約してるネットフリックスですらこれなのかと。
村山 僕は逆に、映画とかドラマに本来そんなに興味がない人まで加入した結果であって、ネットフリックスは日本に定着したんだとも思いました。でも、多くの人が映画館で公開されるものだけが映画だと思い込もうとしてるけど、もはやその垣根ってナンセンスですよね。
長谷川 ハリウッドもそうだし、あとカンヌも思い込もうとしてますね(笑)。
宇野 最初にも話したように、現実として海外で劇場公開されてる作品もあって、内容的にはまったく差がない。ただただローカルの問題でしかないのに。
村山 良くも悪くもかも知れませんが、映画はこういうものだという固定概念を配信という存在が変えてくれているとは思います。
長谷川 でもそうやって垣根がなくなって、気合の入った作品というか、緊張を強いる作品が増えてくると、逆に息抜きのような作品も欲しくなりますよね。 僕はそんなときはフード系のドキュメンタリーばっかり見ちゃう(笑)。
村山 『タコスのすべて』 (19年製作、Netflix で配信中)っ て見てます?
長谷川 大好きです!
村山 あれ最高ですよね!
宇野 ロックダウン下のアメリカでは『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者 』(20年製作、Netflix で配信中)ってドキュメンタリーが話題になってます。これが面白いんですよ!
─ ネットフリックスは秀逸なドキュメンタリーも多いですよね。 まだまだ話題は尽きないところですが、そのあたりはまたの機会 にぜひ詳しく。ありがとうございました!
取材・構成:常川拓也
長谷川町蔵 はせがわ・まちぞう/文筆家。映画や音楽についての評論 やコラム、小説執筆など、幅広く活躍中。近著に『文化系の ためのヒップホップ入門3』(大和田俊之との共著)。
宇野維正 うの・これまさ/映画・音楽ジャーナリスト。リアルサウンド映 画部アドバイザー。著書に『1998年の宇多田ヒカル』『小沢 健二の帰還』『2010s』(田中宗一郎との共著)など。
村山章 むらやま・あきら/映画ライター。新聞、雑誌、ウェブなどに映 画レビューやインタビュー記事等を執筆。配信系作品をレ ビューするサイト「ShortCuts」の代表も務める。